パク・ヘジン「ちょっとおばさんみたいな?オタク気質もあります(笑)」

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「先輩」という言葉が本当によく似合う俳優だ。どんな役を演じても、ひいてはウェブ漫画のキャラクターを演じても、全く抵抗感のない俳優だ。すらりとした体型のイケメンだが、それだけではない真の役者、パク・ヘジンに会った。もう一度、確かな存在感をアピールしたtvNドラマ「チーズ・イン・ザ・トラップ」を終えた彼はこの春、どのように過ごしているのだろうか。思わず“先輩”という言葉が出てしまうほど、温かくて真剣な彼とのインタビューを公開する。

―けだるいパク・ヘジンの春の日のようなグラビア。いかがでしたか。目に力を入れて撮った硬い雰囲気のグラビアと比べたら、どっちのコンセプトの方が楽ですか。

パク・ヘジン:楽なグラビア、あるいは楽じゃないグラビアなんかありません。その日その日の撮影に集中するだけです。グラビアの撮影はいつも面白いです。楽しい雰囲気で気楽に撮影できるようにして頂いてますので。

―ラフな衣装を準備しましたが、実際によく着るホームウェアもこのような感じですか?

パク・ヘジン:僕は家でパジャマを着ます。ラフなTシャツにジャージなどではなくて、本当にパジャマを着ます。オーバーオールのパジャマってあるじゃないですか。この頃はKBS 2TV「いとしのソヨン」の時に頂いたパジャマを着ています。撮影が終わってプレゼントして頂いたものですが、よく着ています。

―それでは、作品の話をしてみましょう。中国ドラマ「遠く離れた愛」が高い人気を得て終了しました。中国本土で、また、中国ドラマで人気を得たことは、感慨もひとしおだと思います。

パク・ヘジン:かなり前から中国で活動してきましたので、海外活動だからと言って慣れない感じはありません。今まで6作ほど経験して、まだ2作は放送されませんが、放送された作品がそれなりに良い評価をしていただけて感謝しています。最近、韓国で忙しく活動していたので実感できませんでしたが、多くの方が周りで話をしてくださってとても感謝しています。

―中国で長い間活動しただけに、中国語の実力も相当なレベルではありませんか。
パク・ヘジン:そう思いますか?(笑)残念ながら、まだ足りないです。食堂に行ってメニューを注文する程度?まだまだ道のりは長いです。

―中国ドラマの吹き替えの声はどうですか?

パク・ヘジン:今はもう慣れました。僕より声が少し太い声優の方でした。最初は僕も少し違和感を感じましたが、もう自然にモニタリングしています。

―プロマンス(男同士の友情) をしてみたいという内容の記事を見ました。それで次回作がより一層楽しみです。

パク・ヘジン:恋愛ドラマは、たくさんしたじゃないですか。それで、もう少し違ったジャンルに行ったらどうかと思いました。でも、おかしな意味ではありません(笑)

―それならブロマンスの相手役としては誰を考えていますか?

パク・ヘジン:以前、他のインタビューで話したことがありますが、OCN「バッドガイズ-悪い奴ら-」で共演したメンバーたちとそういった作品をやってみたいです。皆とても忙しそうですが、機会があればもう一度一緒に演技したいです。

―今後の作品では、もう少し明るい役もよく似合いそうですが。

パク・ヘジン:いいですね。実際に暗い性格ではありませんので。ちょっとおばさんみたいな?そういう性格があります。家でもよく身体を動かす方で、じっとしているのが嫌いです。また、オタク気質もあります(笑) 口数が多いわけではありませんが、それでもしゃべるのが好きで、相手の話を聞くことが大好きです。

―チプドリ(インドア派) でおばさんのような性格なんですか。

パク・ヘジン:その通りです。基本的に家にいますが、家の中でたくさんのことをします。今日も撮影に来る前に壁のサイズを測ってみました。プロジェクターを設置しようかと思っています。映画やドラマをきちんと鑑賞したいです。

―それなのに非常に多様なジャンルをよくこなしています。

パク・ヘジン:僕は作品を選ぶとき、特に境界線を引いたりはしません。でも、僕ができないのを無理やりやろうとはしません。身体に合わない服を着て得することはないと思います。

―tvN 「チーズ・イン・ザ・トラップ」をめぐって様々な議論が起きました。出演した俳優との仲は実際どうでしたか?

パク・ヘジン:とても良かったです。撮影現場に行くたびに楽しかったです。若い人々の間で、エネルギーをたくさん受け取ったと思います。

―相手役のキム・ゴウンとの共演に点数を付けるなら何点ほどですか?

パク・ヘジン:僕は非常に良かったと思いますが、いかがでしたか?(笑) 不便なことなく楽しく撮影を終えたので、僕は100点満点で80点以上にはなったと思いましたが。

―30代で大学生を演じることになって不自然な感じはしませんでしたか?

パク・ヘジン:(笑) そう感じることが多かったです。8年は遡りましたので。僕だけでなく、多くのの方が懸念されたと思いますが、幸いにもサンチョル先輩のように僕と同じ年頃の俳優さんたちも一緒にキャスティングされて、抵抗感なく撮影することができました。

―事前制作ドラマは、韓国ではまだ馴染みが薄いです。長所と短所は何ですか?

パク・ヘジン:色々な面で長所があるのは確かです。事前制作でなければ、俳優だけでなく全てのスタッフがものすごく苦労します。撮影して、編集して、また放送するまで、スタッフの苦労は言葉で表現できないほどです。その点、事前制作ドラマは、それほどタイトなスケジュールではないのでコンディションの面ではいいです。ただ、視聴者のフィードバックが分からないのが短所です。また、実際撮影をしながら、マンネリしやすい面がありました。視聴者のフィードバック通りに作品の方向性を変えることはできないと思いますが、それでも、視聴者の方々の新鮮な忠告とアドバイスは必ず必要な要素じゃありませんか。それで僕は、半事前制作が最もいいと思います。まだ韓国の事前制作システムは、過渡期にあると見ています。

―今後また良質なウェブ漫画のドラマ化があったら出演したいと思いますか?

パク・ヘジン:出演したい気持ちはあります。良いウェブ漫画がとても多いじゃありませんか。ただ、ウェブ漫画の方向性を失わない作品がしたいです。ウェブ漫画をベースにする作品なら、原作に忠実な作品の方がいいです。原作のカラーを全部消して、タイトルだけを残して作品を作るのは“ウェブ漫画のドラマ化”ではありませんので。

―この頃周りから理想のタイプがパク・ヘジンだとよく言われます。

パク・ヘジン:ソン・ジュンギさんじゃありませんか?(笑)

―ハハハ。どんな称賛が最も嬉しいですか?

パク・ヘジン:作品についての称賛です。よく見ているという一言にもとてもありがたいし、気持ちよくなります。

―結婚適齢期で“品切れ男”(結婚したイケメン)になるのではないか心配です。

パク・ヘジン:今の年齢くらいまでにはしたかったけど、遅くなってしまいました(笑)まあ、この頃は結婚を遅くする方が多いのであまり心配はしてないです。でも、いい人に出会えばいつでも結婚したいです。

―瓜二つのホ・ギョンファンさんはオ・ナミさんと結婚生活を送っています。

パク・ヘジン:面白く見ています。僕は本当に二人がうまくいってほしいです。ハハハ。

―“ツンデレ”ホ・ギョンファンさんと恋愛スタイルも似ていますか?

パク・ヘジン:少し違います。僕はギョンファン兄さんよりは優しいタイプです。僕もうまく表現できるタイプではありませんが、できるだけ優しくしようとする方です。

―それでは想像だけでもしてみたいので、パク・ヘジンが夢見る理想のデートについて聞かせてください。

パク・ヘジン: 春だから花が咲く道を歩いてみたいです(笑) それって何だ?と思われるかもしれませんが、僕が恋愛していたとき…恋愛していたときといっても数年も前のことですが、自由に恋愛できなかったのが少し残念です。職業柄、我慢しなければならない部分があるから。仕方ないとは思っていますが、平凡で自由な恋愛がしてみたいです。

―花が咲く道だなんて、おじさんみたいです。メールを送るときも必ずピリオドを打つタイプでしょう。

パク・ヘジン:(笑)いつもスペース二つです。

―スペース二つ?

パク・ヘジン:きっと設定してないんですね。文を書いて最後にスペースを二回押せば自動でそうなります。かなり便利ですよ。

―ハハ。この頃略語や新造語に困惑するときが多いと思います。

パク・ヘジン:僕は実はハングルを使うとき、少し厳しい方です。出来るだけ間違わないように気をつけて表記する方です。この頃、ハングルを特殊に合わせた言葉を見ると不思議に思います。また、文章や、実際に口で言う人を見たらもっと不思議です。僕っておじさんでしょうか?(笑)

―おじさんですが、カッコいいおじさんです。最後におやじギャグを一つだけ聞かせてください。

パク・ヘジン:この前誰かが聞いてきました。「ジャガヨン(自動車。『小さい』も同じ発音)」の反対語が何か知ってるかと。それですぐに「コヨン(大きい)」と答えました。すると僕にさすがおやじギャグ知ってるねと言って笑われました。ハハハ。仕方ないようです。



エディター:キム・ドゥリ、インタビュー:キム・ドゥリ、フォトグラファー:イ・スジン(STUDI5)、ビハインド フォトグラファー:アン・ソンフ、スタイリスト:ファン・グムナム、ヘア:チョ・ヨンジェ、メイクアップ: ユン・ウンノ

記者 : キム・ドゥリ