“バラ色”になるまで見届けて!ひたむき好青年パク・チャドルの波乱人生 ― 「バラ色の恋人たち」鑑賞コラム

Kstyle |

先日、4/26に入隊することを発表した人気俳優イ・ジャンウ。入隊前最後の主演作となった「バラ色の恋人たち」の主人公のパク・チャドルは、これまで彼が「オ・ジャリョンが行く!」「アイドゥ・アイドゥ~素敵な靴は恋のはじまり」などで見せてきた“ひたむき好青年”の集大成といったキャラクターです。カッコよくて、成績も優秀、親思いで、愛情深い、いってみれば理想の婿! ところが、その出自のせいで“理想の婿”になれなかったチャドルは、最愛の人に去られ、ともすると“復讐者”になってもおかしくないぐらいのどん底を経験します。厳しい状況のなかでも、決して諦めることなく、愛娘と家族の支えを糧に、ひたむきに前に向かう。今回はそんな娘の幸せを第一に考えるシングルパパの奮闘と苦難の日々、そして波乱の愛の行方を見守ることにフォーカスした、“チャドルの道”観賞のススメです。

まずは、パク・チャドルの怒涛の人生、その第一章をざっと振り返ってみましょう。
最愛の母シネ、映画監督を志す兄ガンテ、バツイチの姉セラと暮らす大学生チャドルには、ペク・ジャンミ(バラの花という意味の名) という愛らしい恋人がいました。やがて、ジャンミの妊娠が発覚すると、両家の親は大反対。さらにチャドルが実子ではないことが明らかになり、混乱したチャドルはジャンミと駆け落ち。ところが、慣れない貧乏生活に疲れきってしまったジャンミは、愛娘チョロンを産んだ直後に実家へ逃げ帰ると、即、米国へ留学!(そんなのってあり?) 残されたチャドルは必死に育てようとしますが、乳飲み子を抱えたままでは仕事もままならず、部屋は追い出され、ミルクも買えずにさまよう日々。さらに、チョロンが何者かに誘拐され、赤ちゃんポストに捨てられるという事件まで勃発!(黒幕はジャンミの父!) なんとかチョロンを取り返したチャドルは、意地を捨て実家に戻り、「ペク家を一生許さない」と誓います。(ふぅ。すでに相当ハード! チャドルよ、とにかく幸せになってくれ!と思わずにはいられません!!!!)
4年後、チャドルは大学を無事卒業、幼稚園生となったチョロンはスカウトされてドラマの子役に抜擢されました。ところが、そのドラマの主演女優こそ、米国帰りの新人女優ジャンミだったのです!


娘の幸せがいちばん!シングルパパの奮闘記

さあ、ここからが第二章のスタートです。
まず見ていただきたいのは、愛情たっぷりチャドル父子の仲睦まじさ。イ・ジャンウとチョロンを演じたイ・ゴウンちゃんとの相性も抜群で、笑顔いっぱいのキュートなやりとりの数々に、何度もほっこり。とくにオススメなのが、チョロンがすねたとき。「フンっ!」とやる姿の愛らしさといったら、チャドルの溺愛ぶりも納得というもの。チョロンの幸せを第一に願うチャドルの選択、決断にも注目です。
また、シューズデザイナーとして成功したい、という夢を実現させる若き事業家としてのチャドルの挑戦も見逃せないポイントのひとつ。成功と失敗を経験するなかで、地に足を付けたビジネスを目指す姿、応援せずにはいられません。

そして、やはりロマンスです。「死んでも許さない!二度と会いたくない」としていたジャンミと予期せぬ形で再会したチャドル。イ・ジャンウは、チャドルの戸惑いや動揺はもちろんのこと、娘が母を欲する姿やジャンミの母性を目の当たりにして、固く閉ざしていた心を開くまでをじつに繊細に演じています。一方、世間知らずのお嬢様から、母としてのゆるぎない強さをもつまでにいたったジャンミの成長も必見! 変化の多い難しい役を、見事に演じきったソナ(from SECRET) は、今後の活躍も期待できます。

正直“バラ”色というよりは、“イバラ”の道を歩む恋人たちといったほうがしっくりくる怒涛の展開。だからこそ見届けたいのは、困難に耐えて、もがきながらも前を向いて生きるチャドルが愛に満ちた平穏な日を迎えるとき。それを信じて、愛憎てんこもりの物語とお付き合いください。もちろん、ドラマの裏主役ともいえる、強欲なジャンミの父の悪行の数々、チャドルの出生の秘密にまつわる人間関係、チャドル兄ガンテの純愛、チャドル姉セラのドタバタ愛の行く末などにも注目を。トラブルが続出する、複雑に絡み合った人間関係にハマってしまうこと間違いなしです。

ライター:杉本真理

「バラ色の恋人たち」DVD情報
■DVD-SET1~2 好評発売中
■DVD-SET3 5月3日(火) 発売 ■DVD-SET4 6月2日(木) 発売
■DVD-SET5 7月2日(火) 発売
各¥15000+税 ※3月2日よりDVD レンタル開始
発売元・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
(C)2014-5 MBC
公式サイト:http://kandera.jp/sp/barakoi/

記者 : Kstyle編集部