「プロデュース101」ハン・ドンチョル局長“論争も多かったが、見えるものが本物だ”

OSEN |

発想の転換はいつも成功につながる。Mnet「プロデュース101」がそうだった。各芸能プロダクションの無名の練習生たちにサバイバル競争をさせた後、最終合格者でガールズグループを作る? 一見無謀に見えるこの企画は大ヒットした。

1日に韓国で放送されたMnet「プロデュース101」の最終回は、平均視聴率4.3%(有料プラットフォーム基準)、最高視聴率4.9%で同時間帯1位を獲得した。ケーブルチャンネルと総合編成チャンネルを含めて、番組のメインターゲット視聴層では2.8%の視聴率を記録し、8週連続で全チャンネルの同時間帯1位となった。

このようにMnetの新しい看板番組となった「プロデュース101」。その中心には演出と企画を担当したMnetのハン・ドンチョル局長がいる。「SHOW ME THE MONEY」「UNPRETTY RAP STAR」などハン・ドンチョル局長が手がけた音楽番組は、いずれも話題と論争を生み出し、大ヒット作となった。「プロデュース101」の長い道のりを終えて一息しているハン局長にインタビューした。

―またも大ヒット作を出した。「プロデュース101」の成功に自信はあったのか?

ハン・ドンチョル局長:(「プロデュース101」は)2年前に出した企画案だ。当時は成功できるという確信を持っていた。しかし、厳しいキャスティング環境や膨大な制作費など、環境が整っていなかったため、保留となった。今回制作に入り、巨額の制作費のためプレッシャーが大きかったのも事実だが、最善を尽くすために努力した。

―I.O.Iは今後どのように活動するか?

ハン・ドンチョル局長:実は「プロデュース101」が終わって、I.O.IはMnetの手を離れた。関連のマネジメント一切を別の会社と契約を結ぶ。Mnetだけ一石二鳥じゃないかという誤解も多いが、そんなことはない。Mnetは番組を制作する基盤とチャンネルを備えているため、「プロデュース101」を企画して放送しただけだ。夢に挑戦する若者たちの渇望を解消するという当初の意図が実現されたことに満足しているし、Mnetと私の役割もここまでだ。

―視聴率が高い分だけ、ハン局長の番組はいつも論争が巻き起こる。

ハン・ドンチョル局長:「プロデュース101」でも選抜の結果について、また出番について色々と論争が多かった。でも、私はこれが本物だと思う。この地の若者たちが絶対にやりたいことを実現させるため、歯を食いしばって走るのは当然のことだ。今回の「プロデュース101」の参加者たちも同じだ。すべてのことに死に物狂いになって、他人を踏みにじったり、傷ついて泣いたりする姿こそ、彼女たちの本当の姿だ。そんな中でもさらに頑張ってさらに努力する候補者にカメラを当てるしかなかった。また、視聴者たちも実力だけを基準に投票しているわけではない。実力が足りなくても、さらに足りなかった実力から大きく成長した候補に関心が行くのが筋だ。候補者の中で一部は自身が成し遂げたことより(視聴者投票や人気などで)大きな報酬を得た事例もあるが、これも本物なのだ。

―キム・ソヘが代表的なケースか?

ハン・ドンチョル局長:特定の人を指したわけではない。そうすることもできないし。キム・ソヘについては、制作陣の間でも意見が分かれた。実力以上に愛されたと言われるが、(番組の)始まりと終わりを見ると、完全に違う人になっている。わずか3ヶ月での結果だ。他の候補たちと同じように寝て、同じように練習していては成し遂げられない成果だった。誰よりも一生懸命に頑張って、おそらく寝る時間も一番短かったのではないだろうか。番組の出番競争で他の候補者に勝つしかなかった背景の一つだ。

―「SHOW ME THE MONEY」や「UNPRETTY RAP STAR」のように「プロデュース101」もシーズン制になると思うが。

ハン・ドンチョル局長:まず既にお知らせした通り、男性練習生たちを集めて番組を作る計画は立てている。まだ確定ではない。どういう形であれ、毎回新しいコンセプトで新鮮な感覚を維持して、長く愛される番組になれるようにする。

記者 : ソン・ナムウォン