GFRIEND「初めてグループ名を聞いた時、みんな本当に驚いた」

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“ガラス玉”のように透明な魅力をアピールした少女たちは、“今日から私たちは”一人より二人になろうと恥ずかしそうに告白し、“時間を走って”トップレベルのガールズグループに成長した。なかなか似合いそうにない“パワー”と“清純”を一気に披露し、男性ファンのみならず、女性ファンからも愛されている。昨年の音楽授賞式では新人賞を総なめにし、「時間を走って」でなんと15個のトロフィーを獲得した。それでも少女たちは遠くにいるスターではなく、私たちのすぐそばにいてくれそうなヨジャチング(彼女/GFRIEND)だ。

―「時間を走って」が大成功しました。しかし、肝心のメンバーたちはこの歌がうまくいかないのではないかと心配していたと聞きましたが、事実ですか?

シンビ:すごく心配しました。前の歌は「うまくいく。よくできる」と思いましたが、今回の歌は「うまくいくかな?」と思いました。

オムジ:歌はとてもいいとは思いましたが、好き嫌いが分かれるだろうと思いました。「今日から私たちは」はそれほど好き嫌いなく、皆さんに好きになってもらえると思いましたが、「時間を走って」は好きな方は好きでも、嫌いな方は嫌いじゃないかと思って心配しました。

ユジュ:実は私はそれほど勘が良い方ではありません。勘が良くないので、うまくいくかどうかより、どうすれば舞台で成長した姿をお見せすることができるかだけを考えました。

―練習量もすごいと思います。か弱い少女たちがこなすのは体力的に無理じゃないでしょうか? しっかり管理しなくてはいけないのでは?

ソウォン:実は管理と言えることもありません。寝不足だったり、体力的に大変でも、時間が経ったら慣れるし、鈍感になる部分があります。最初は本当に大変でした。「いつまでできるかな」と思ったこともありますが、繰り返すうちに慣れてきました。実は、舞台はそれほど厳しくありません。応援の声もあるし。準備過程は大変なときがありますが。

オムジ:体力的には大変ですが、メンバーたちといたずらしたり話したりして、支えあっていると思います。メンバーたちが元気をくれます。

イェリン:デビュー曲のダンスが非常に大変でした。一度踊るだけで息が切れましたし。その繰り返しだったので、今はジャンプする動作がないと寂しくて先生にダンスをもっと激しくしてほしいと言います。そうしてこそ私たちのダンスのような気がします。

ユジュ:動作や動線が大きくて、歌うときにとても気になります。それでも少しずつ方法が身についていっているような気がします。

―GFRIENDを表現する言葉は“パワー清純”です。あれほどパワフルなダンスを踊りながらも清純なイメージを維持する秘訣はありますか?

シンビ:デビュー前、ビジュアルをチェックしました。歌に合わせて作った表情を撮った映像を見たのですが、それが役に立ったと思います。そのおかげでそれが習慣になって、舞台で自然に笑えるようになったと思います。

ユジュ:パワー清純は言葉通り力があるという意味です。人ってしんどいときは顔をしかめてしまいますが、その状況でどうやってきれいに笑うかについて悩みました。ステージに上がる前に「ファイト」します。ある瞬間しんどくなればなるほど笑顔が出るようになりました。

―中小芸能プロダクション所属で“土さじ(周りの環境があまり良くないため、経済的な支援を受けられない人を指す造語)”とよく言われますが、納得できますか?

ウナ:私たちは決して“土さじ”ではありません。レッスンもきちんと受けましたし、事務所が私たちのために色々なことをしてくれました。

シンビ:本当に思いっきり練習しました。事務所に歌手は私たちしかいなくて、練習室も狭くありませんでした。絶対に“土さじ”ではありません。

―デビューから1年で様々な成果を収めました。ここ1年間を振り返ってみたとき、一番記憶に残っていることは何ですか?

イェリン:忘れられない瞬間があります。初めて新人賞を受賞した日、ステージに上がったのですが、うちのファンだけでなく、そこにいらっしゃったファンの皆様が私たちの歌を歌ってくださいました。インイヤー型イヤホンをつけていてもその声が全部聞こえました。本当に胸にジーンときました。

ユジュ:私も毎日が記憶に残っていますし、不思議な感じですが、一つだけ挙げるなら、新人賞をいただいたとき! 本当に不思議でした。授賞式に初めて出席したとき、新人賞をいただきました。一度しかない機会じゃないですか。その時期に私たちが頂いたのが不思議でしたし、名前が呼ばれた瞬間、胸が熱くなりました。

ウナ:とてもたくさんあります。デビューした瞬間、新人賞をいただいたとき、初めて配信ランキングで1位になったとき、初めて音楽番組で1位になったとき……全て記憶に残っています。

―実際、グループ名が平凡なようで、とても非凡です。一度聞いたら忘れられないグループ名です。初めてグループ名を知ったとき、どうでしたか?

ソウォン:事務所の方々はいつか私たちを呼んで「あなたたちがヨジャチング(GFRIEND)だ」とおっしゃりたいと思っていたと思いますが、私が先に見つけました。デビューするずっと前でしたが、チーム長のSNSにGFRIENDのアカウントがあるのを見つけました。見てみたら、うちの事務所のスタッフたちがフォローしていました。メンバーたちに「私たち、GFRIENDらしい」と教えてあげました。皆困惑しました。

オムジ:本当に驚きました。「駄目だ。とにかくアイデアを出さなきゃ」と思いました。事務所の方々に3つずつアイデアを出してと言われました。いざアイデアを出せと言われると、なかなか思いつきませんでした。家に帰る時に看板を見たり、歌も一生懸命探してみましたが、良いものがなかったんです。それでもGFRIENDよりはマシだろうと思って、頑張って探したのに……。

イェリン:本当に私だとは思いませんでした。私がGFRIENDになるとは……他の名前も考えていましたが、GFRIENDになりました。それでも聞いているうちに慣れてきました。一度聞いたら忘れられない名前で良かったです。いいように考えるようになりました。

ユジュ:メンバーたちがみんな同じ気持ちでした。当惑しましたし、心配しましたし。それでも見れば見るほど私たちのもののような気がしましたし、慣れてきました。今は満足しています。

―GFRIENDはバラエティでも猫を被らず、本当に一生懸命やることで有名です。自分たちの出た番組はチェックしていますか?

シンビ:初めてバラエティに出演したとき、母と父から「どうしてイメージ管理しないの」と言われました。私は一生懸命やっただけなのに……少し驚きました。でも、隠したり遠慮したりするよりは、ありのままの自分の姿を見せることを、ファンの皆様も好いてくださっていると思います。これからも頑張ります。

イェリン:私はチェックするのが苦手な方です。正直、自分がやったものをよく見られません。最近では見ようと努力しています。以前「ランニングマン」に出演したときは、5ヶ月後にその映像を全部見ました。「わたし、こんなことしたっけ」と思いました。

―昔の話をしてみましょう。第一印象と一番違うメンバーは誰ですか?

ウナ、シンビ:ソウォン姉さん! 姉さんは背もとても高いし、芸能人みたいでした。オーラがありました。強い姉さん、一番上の姉さんのような感じがありましたが、知れば知るほど愛嬌がありました。今は赤ちゃんみたいなところがあります。

ソウォン:そう言うと思いました。私はこの子たちと過ごしながら性格がかなり変わりました。厳しい面もあって、怖い姉さんだったでしょう。でも、その日々を後悔したりはしません。今は皆仲良くなっていたずらもたくさんしていますが、昔そうだったせいか守るべきルールはきちんと守られています。皆が不愉快になりそうなことは起きていません。

オムジ:私はウナ姉さんが第一印象と一番違います。女性らしくて口数が少なくて優しかったのですが、今はおしゃべりだし、おばさんみたいです。

イェリン:ユジュが違います。言うべきことははっきり言うし、人を笑わせる人ではないと思いました。自身の仕事にベストを尽くす大人しい子だと思っていましたが、数ヶ月間見たら「へへ」と笑っていました。人見知りだっただけです。

ユジュ:イェリン姉さんも第一印象と違います。会うや否や私にダンスを教えてくれて、完璧な姉さんに見えました。生まれながらの芸能人だと思いました。でも、人間味あふれる姉さんでした。

―仲良くなったら宿舎でもわいわいしていると思います。GFRIENDの宿舎の雰囲気はどうですか?

シンビ:本当にうるさいです。姉さんたちが小さい部屋、残りのメンバーが大きい部屋を使っています。小さい部屋は静かですが、大きい部屋は団体旅行に来ているかのような感じです。

オムジ:時間がたくさんある時はおしゃべりをしますが、実はこの頃は時間が足りなくて……イェリン姉さんは今も大きい部屋に来たりします。来て脚の筋肉をほぐします。

イェリン:私は脚がむくむタイプです。夜にしっかりほぐさないと次の日痛くなります。うちの部屋より大きい部屋の方が暖かいので、その部屋で脚をほぐすのが楽です。

ソウォン:私が一番効率の良い子だと思います。私は待機時間にうたた寝もしない方です。居心地が良くて心もリラックスした状態でぐっすり寝ることを求めますが、家に帰ると1分1秒がもったいなく思います。はやく洗ってすぐ寝ます。眠れる時間は全部寝たいと思います。

―あれほど一緒にいたら意見の差も出るでしょうし、喧嘩することもあると思います。

イェリン:話をしていると、全部気分が晴れます。次の日は平気になります。

ユジュ:些細な対立が起きたことはありますが、深刻だったことはありません。そして、意見の違いは話し合いで解決する方です。本当の家族みたいです。家族ってそうじゃないですか。

―もうお金もけっこう稼いだと思います。お給料をもらったら一番したいことは何ですか?

ソウォン:皆が親にお小遣いをあげることを夢見ています。親の口座にお金を振り込んで私の名前が残れば、それがいくらであれ感動するだろうと思います。

ウナ:うちの母は直接お金をもらって私にお小遣いをあげると先に宣言しました。親が管理した方がいいとは思いますが、私もお小遣いをあげたいです。親とこの部分について相談しなければなりません。

―「時間を走って」が学校3部作の完結編です。次にやってみたいコンセプトはありますか?

ウナ:当分はGFRIENDの特色を保つと思います。それでもRed Velvet先輩の歌がとても好きです。遠い将来、一回ぐらいやってみたいです。

ソウォン:実は私には「時間を走って」が一番よく合うコンセプトだと思います。ただ、最初から最後まで笑うコンセプトより、もっと雰囲気のある歌が歌いたいです。もちろん今は私たちがやっている音楽が今の私たちの年齢でできる音楽ですので、もっとたくさんやりたい気持ちだけです。

オムジ:うちの歌がいいです。この雰囲気を保ちながら少しずつ違うコンセプトもしてみたいです。

イェリン:もともと夢見ていたデビューのコンセプトがあるじゃないですか。私はこれがちょうど良かったです。もし他のものをしてみるなら、4Minute先輩のようにガールクラッシュ(女性が女性に対して憧れの感情を抱くこと)のようなコンセプトもしてみたいです。

―今日はETUDEのリップティントのグラビアを撮影しました。人気が高くなるとグラビアの撮影も多くなると思いますが、ぎこちなくなることはありませんか?

シンビ:もともと自撮りが好きなのでグラビア撮影も面白かったです。私たちは舞台で濃い口紅をつけることはありません。今日は濃い色をつけて嬉しかったです。

オムジ:普段やってなかったことができたのでとても新鮮でした。楽しく撮影しています。

イェリン:楽しいです。それでも頬骨がどう見えるか、口の形はどうか、目はどうすべきか、色々気になります。

―バーガンディ、レッド、オレンジリップのティントをつけて撮影しましたが、個人的にどんな色が好きですか?

シンビ:私は最近オレンジに興味があります。

ウナ:私はレッド!

ユジュ:今日私がつけた色が一番気に入っています。ひとつほしいです。

―忙しいスケジュールが続くと思いますが、今回のアルバム活動が終わって休暇をもらえるなら一番先にしたいことは何ですか?

ウナ:本当にすごく買い物が必要です。

シンビ:家族旅行に行きたいです。

ソウォン:お互い着回ししている状況なので、ちょっと服を買いたいです。

オムジ:兄がこの前除隊しました。記念に家族旅行に行きたいです。

イェリン:前の休みにはテーマパークに行きましたが、今回の休みには動物園に行きたいです。

ユジュ:大げさに計画を立てるタイプではありません。ただ町を歩いたり、学校にも行ってみたり、練習生のときのように生活してみたいです。

―最後に、GFRIENDにとってのGFRIENDとは?

シンビ:人生のパートナーのような存在!

ウナ:私にとってのGFRIENDは私です。

オムジ:私に訪れてきた幸運です。好きな人と好きな音楽をして愛されるのは、大きな幸運だと思います。

ソウォン:靴です。裸足だと足を怪我するじゃないですか。GFRIENDだからこそお互いに足りない部分を補完し、保護してくれると思います。

イェリン:誰が聞いても鳥肌が立つほどの話がしたいです。GFRIENDは戸籍です。この人たちと死ぬまで別れたくありません。

ユジュ:自己紹介書です。私のことを知らなかった方々にもデビューして知ってもらえるようになりました。私たちを紹介する自己紹介書になったと思います。



進行:キム・ドゥリ、インタビュー:イ・ミンジ、スタイリング:イ・ジオン、フォトグラファー:キム・ジウォン、ビハインドフォトグラファー:アン・ソンフ、ヘア:パク・ジソン(YONING)、メイクアップ:ソ・ジヨン(YONING)

記者 : イ・ミンジ