パク・ボゴム、少年は大人になる

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※この記事には映画のストーリーに関する内容が含まれています。

礼儀正しく成長した。以前からイケメンで“木洞(モクトン) イケメン”と呼ばれたこの少年はゆっくりと礼儀正しく成長し、心から感謝のできる大人になった。口数は少ないが、俳優パク・ボゴムの美しくて澄んだ眼差しと、顔から彼の健康的な考え方を感じることができる。「応答せよ1988」で韓国で最も熱い関心を受けたパク・ボゴムは、決して浮かれてはいなかった。最も人気を博しているこの時に、冷静な理性で明日を準備する大人になったパク・ボゴム。彼の歩みを見守ることに失望はしないだろう。

―何度も感謝の気持ちを伝えているが、何度目なのか(笑) 本当に感謝の挨拶をたくさんしている。

パク・ボゴム:(笑) ただただ感謝の気持ちでいっぱいだ。僕のことを好きになってくださり、応援してくださることも全て感謝することばかりだ。感謝する気持ちがあると、また感謝する出来事が起きることを知ったので感謝している。またこのことを早く知ることができて感謝している(笑)

―最近、最も感謝した出来事は?

パク・ボゴム:感謝することがありすぎて、選べない(笑) コ・ギョンピョ兄さんと釜山(プサン) でファンサイン会を開催した時に、寒い天気にも関わらずたくさんの方々が来てくださり本当にありがたかった。

―「応答せよ1988」が放送終了してもう1ヶ月が経った。

パク・ボゴム:本当に恋しい。恋しくて皆に会いたい。tvN「花より青春」アフリカ編が「応答せよ1988」の延長線でもあるが、行ったらもっと恋しくて会いたくなった。最近映画の試写会でソン・ドンイル先輩とキム・ソンギュン先輩に会ったけど、双門洞(サンムンドン) で撮影した時とは違い、少しぎこちなかった(笑) 皆にすごく会いたい。プーケットで一緒に過ごした時間が恋しい。

―10asiaは2015年の年末に「10asia放送大賞」を行った。パク・ボゴムさんは“ケミ王賞”に続いて“福祉賞”まで受賞し、唯一2冠王を獲得した。“ケミ王賞”はパク・ボゴムがいるところには必ずケミ(ケミストリー、相手との相性) があったという。“福祉賞”は、国が責任を取ってくれない福祉を、パク・ボゴムがやってくれたと言う感謝の意味を盛り込んだ。

パク・ボゴム:“ケミ王賞”と“福祉賞”を受賞できて嬉しい。10asiaで僕のことをいつも大切にしてくださり、感謝している。本当に(笑) 僕が“ケミ王”ではなく、共演した方々がいたから可能だったことだ。共演者の方々のおかげで受賞した賞なので、共演した俳優の方々に感謝の気持ちを伝えたい。そして、ケミを上手くカメラに捉えてくれた監督にも感謝の気持ちを伝えたい。ここまで引っ張ってくださったBLOSSOMエンターテインメントの家族と、この喜びを分かち合いたい(爆笑)

―ケミ王と言わざるを得ない。その上、MCを務めている「ミュージックバンク」でもアイリーンと「私たち結婚しました」を超えるトキメキさを与えているという視聴者の意見も多い。この抜群のケミの秘訣は何だろう?

パク・ボゴム:そう言ってくださってありがたいです。これからも素晴らしいケミを見せてくれたと褒められるように研究したい。秘訣は特にないけれど、あえて答えるとしたら、相手への信頼かな? 相手を信じている。相手に対して信頼がなかったら、そのようなケミは出てこないと思う。僕がどんな演技をしても受け入れてくれるという信頼、そして、お互いを尊重することがケミの秘訣だと言えるだろう。

―パク・ボゴムのビジュアルはヒーリングだ。これがまさに福祉だ(笑) “福祉賞”を受賞した気分はどうなのか?

パク・ボゴム:(顔を隠して笑いながら) ええとええと(爆笑) 僕には身に余る賞だ。本当に恥ずかしい(笑)

―質問を変える。毎日、自分の顔を鏡で見て、どう感じるのか?

パク・ボゴム:毎日違う。毎日、顔が浮腫むから。

―パク・ボゴムの浮腫んだ顔が想像がつかない(笑) 顔の浮腫みを解消するために自分だけの秘訣があるのか?

パク・ボゴム:言ってもいいのかな(笑) 新しい方法を教えてあげましょう。僕だけの秘訣を教えます(笑) 顔がよく浮腫むので、この方法を見つけた。お茶にガムシロップをティースプーンで3杯入れて飲むと、利尿作用でむくみが解消できる。実はこの方法は、メイクを担当している先生が教えてくれた。朝、仕事がある時は必ずこれを飲む。ガムシロップが入ったホカホカの温かいお茶だ(笑) むくみ解消に役に立つ。

―双門洞(サンムンドン) のヒドン(韓国漫画「赤ちゃん恐竜ドゥリ」で赤ちゃんのキャラクター) と呼ばれ、頭痛薬と睡眠薬を頻繁に飲んでいる柔弱さも強調されているが、チェ・テクは意外なところで男性らしさを発揮するキャラクターだと思う。ドクソンをお姫様抱っこをしたり、飾らない言葉で率直に告白をした。

パク・ボゴム:僕もそう思う。チェ・テクは“外柔内剛”そのものだと思った。脚本家の先生や監督がキャラクターを良い人に表現してくれたことが一番大きかった。もちろん、難しいこともあった。難しいことがあった時は監督にたくさん相談した。チェ・テクに会えて、自分らしく演技をする方法を学び、囲碁というスポーツを学んだ。またいい方々と一緒に演じることができ、「応答せよ1988」という心温まる作品が、僕のフィルモグラフィに挙がった。幸せで貴重な時間だった。双門洞での時間は大切だった。

―チェ・テクの演技が難しかったと聞いたが、特別に難しかった点はなかったのか?

パク・ボゴム:言葉で表現せずに、繊細な表情だけで演じるのが難しかった。台詞なしで感情を表現しようと努めたが、上手く編集してくださってチェ・テクの感情が視聴者の方々にそのまま伝わったと思う。

―「花より青春」の初回の放送を見たら、実際にパク・ボゴムさんがチェ・テクさんとたくさん似ていた。

パク・ボゴム:チェ・テク役が今まで務めた役の中で、僕と一番似ていた役とも言えるだろう。飾ろうとしなかった。テクを演じながら他のキャラクターは加えず、リラックスして演じる方法を学んだ。ソン・ドンイル先輩、イ・イルファ先輩、チェ・ムソン先輩、キム・ソニョン先輩、ラ・ミラン先輩、キム・ソンギュン先輩たちが皆、僕の親のようだった。先輩の方々を見ながら、リラックスして演じることとは、こういうことなんだなと思った。監督が要求して望んでいる姿とは、これなんだと知ることができた。先輩の方々ともっと共演できるシーンがあったらよかったのに、いつも一人で寝たり、対局したり、薬を飲む(笑) シーンが多かったので寂しかった。でも「花より青春」に合流することになって本当に嬉しくて、忘れられない旅行になった。今でも「応答せよ1988」の余韻が残っている。

―「花より青春」の公式ホームページにパク・ボゴムさんの役割が感謝の挨拶をすること、微笑むこと、そして涙と紹介された。

パク・ボゴム:あれ、泣いてないけど?

―記憶が捏造されたのかもしれない。

パク・ボゴム:あ…そうかもしれない(爆笑) 今回のアフリカ旅行は、胸にジーンと来て感動することがとても多かった。その感動の余韻がとても大きかった。アフリカの余韻も大きかったし、4人で行った旅行が映像に残ることができて本当に感謝している。時間が経つと大事にしまっておける素敵な思い出になると思う。

―「花より青春」の初回の放送で兄さんたちと“竹馬の友”になりたいと言っていた(笑) 旅行を通じて実際にも近くなったのか?

パク・ボゴム:もっと親しくなった。そしてこれからも、もっと親しくなると思う。今日も(アン) ジェホン兄さんがこの近くでインタビューだったので、ここに来る前に挨拶してきた。兄さんたちと一緒に旅行したことを思い出す。時間があったらまた一緒に旅行に行きたい。今回の旅行で、作品と演技は関係なくお互い力になれる間柄になった。兄さんたちからたくさん学んだ。

―もし、また4人で一緒に旅行に行くとしたら、今度はどこに行きたいのか?

パク・ボゴム:国内や海外、場所は関係ない。どこへ行っても幸せだと思う。今回行くとしたら、僕が兄さんたちを案内したい。ホテルも予約して、運転もしてガイドのパクさんになりたい(笑)

―パク・ボゴムはどんな人なのか?

パク・ボゴム:何かに集中したら完全に夢中になる部分がテクと似ている。リーダーシップもあると思う。人と一緒に時間を過ごすことも好きで、活発で前向きだ。責任感もあって、頼もしい。でも、自分の口で自分の長所を言うのはとても恥ずかしい(笑)

―人々が知らないパク・ボゴムさんの姿があるとしたら?

パク・ボゴム:男らしくて、しっかりした面がある。

―そうなんだ。

パク・ボゴム:(爆笑) こんな話しをすると皆が驚くけれど、テクのようにホダン(しっかりしているように見えるが、どこか抜けている人) ではない。

―(きっぱりと) よく分からない。

パク・ボゴム:(爆笑) 本当にそうだ。本当だ。

―自分が男らしいと思った時があるとしたら?

パク・ボゴム:(しばらく躊躇した後に) 恥ずかしい、へへ。

―それでは、几帳面な性格を発見した時があるとしたら?

パク・ボゴム:たまに小さいことも覚えていることかな? 年を取って時間が経つと忘れることもあるが、記憶しようとする姿が几帳面だと思う。友達が忘れ物をすると僕がちゃんと取って置く。もちろん、たまに自分のものもを忘れることがある(笑)

―ボゴムという名前は“時が来たら貴重に使われる”という意味が盛り込まれているが、まさに今がその時のようだ(笑) パク・ボゴムという俳優がどのように貴重に使われたいのか?

パク・ボゴム:まだよく分からない。その時が本当に今なのかもよく分からない。ただ、善良な影響力を与える人になりたい。僕の演技を見て多くの人が癒され、感動してほしい。僕によって暖かい感情を感じてほしい。そのようなことが貴重な俳優だと思う。今のように黙々と自分に与えられた道を歩むと、本当に貴重な俳優になれると思う。僕がうまくやったわけではなく、常に僕に大きな役が与えられたと思う。そのような心構えで演じてきたし、演じている。

―ロマンスが実現されたのは「応答せよ1988」が初めてだ。

パク・ボゴム:そうだ、その通りだ。僕が夫になることは第19話ぐらいに知った。実は僕たちの台本には最初から2015年の内容は書かれていなかった。だから今回は現在のバージョンはないんだなと思った。だが、皆で初回の放送を見た時に、ドクソンのナレーションがGirl's Dayのヘリさんではなかった。だから、誰なんだろうと推測したらイ・ミヨン先輩だったので驚いた。スタッフ全員が秘密にして誰も言ってくれなかったから本当に知らなかった。

第19話、第20話は撮影スケジュールのせいでチョク台本(撮影直前で渡される、そのとき撮るシーンの台本 ) をもらっていたが、僕が間違えて大人役の台本をもらった。最初のページが現時点の台本だったので、その時にチェ・テクが夫になることを確信した(笑) 正直、僕は“オナムリュ(どうせ夫はリュ・ジュンヨルという意味の略語) ”だと思っていた。本当にジョンファン兄さんが夫だと思っていたから、僕がドクソンの夫になることを知って不思議で驚いた。信じられなかった。

―「応答せよ1988」を通じて今最もホットな俳優として浮上した。ホットな俳優とは今を逆らえない大きな流れという意味だが、その意味の重さにプレッシャーは感じないのか?

パク・ボゴム:プレッシャーがないと言ったら嘘になる。重圧感もあるが、僕はいつもと同じく今のように、これまでやってきた通りにやれば、認められる日が来ると思う。こんな時こそ、慎重に考えて、1回考えていいことを10回考えて話さなければならないとも思う。家族も、会社のスタッフも「こんな時こそ、より謙虚になって」と常に言ってくれるので、いつも気を付けて慎重に話し、行動しようとしている。この人気がずっと続くとは思わない。でもやってきた通りにやれば、またいつか大きな関心を受ける日が来るだろう。まだまだ未熟だと思う。演技をして拍手を受けて認められたいということよりも、僕の夢を実現できるように力を貸してくれた方々への感謝の気持ちがもっと大きい。やれる時と楽しめる時に自分が楽しめる仕事をやっているという感謝の気持ちが本当に大きい。いつかより多くの人が僕のことを愛してくれる日が来るだろう。

―先ほど、自らリーダーシップがあると紹介したが、実際の撮影現場では俳優やスタッフから可愛がられていた。

パク・ボゴム:(照れ笑いながら) まず、僕は学生時代に役員活動をしながらリーダーになった(一同爆笑) 「応答せよ1988」の男性俳優の中では、僕が最年少だったから何かをしようとしても兄さんたちが全部やってくれた。「花より青春」もリーダーを発揮できる環境ではなかった(笑) 本当にリーダーを発揮したかったが、事故に遭うとは思わなかった。僕一人でいる時に発揮したが、飛行機を逃してプロデューサーに迷惑をかけた(笑)

―今年、必ず叶えたい望みがあるとしたら?

パク・ボゴム:2016年も何事もなく無事に過ごしたい。始まったばかりだけど(笑) あと、スタッフの方々とグラビア写真を撮りたい。俳優の写真や映像を撮ってくれる方は多いが、僕たちのために苦労するスタッフの方々と写真を撮ることはほとんどない。だから、一緒に思い出を作りたいと思った。会社のスタッフたちと集合写真を撮ることが今年の目標だ。

記者 : チャン・ジンリ、写真 : ク・ヘジョン、翻訳 : チェ・ユンジョン、ナ・ウンジョン