「応答せよ1988」で人気急上昇イ・ドンフィ“圧倒的な関心の高さに驚き”

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双門洞(サンムンドン)のドンリョンはいつも勉強をさぼっていたが、ファッショニスタのドンフィは勉強がよくできる人だった。これまで多くのスターとグラビア撮影をしてきたが、イ・ドンフィほど事前にコンセプトを勉強し、現場でも積極的に意見を出すスターは初めてだった。

付けタートルを着て、双門洞ポンファンダンの路地のどこかから飛び出してきそうな少年。しかし、今日は間違いなく、清潭洞(チョンダムドン)のファッショニスタではないか。tvN「応答せよ1988」でドンリョン役を演じた俳優イ・ドンフィに出会った。恋愛模様はなかったが、私たちにとっては世界で一番素敵な男、ドンリョンとインタビューを行った。

―「応答せよ1988」に出演する前と後では色々違うと思います。何が変わりましたか?

イ・ドンフィ:シン・ウォンホ監督が放送が始まる前だったかな……僕を含めた若い俳優を集めて「放送が始まれば、君たちの人生が大きく変わる」とおっしゃってくださいました。そのとき僕は正直、これがデビュー作でもないし、それでも着実に色々な作品に出演してきたので、果たして放送後にどれほど変わるだろうかと思いました。これほど注目されるとは思わなかったし、期待もしませんでした。ところで、今はものすごい、圧倒的な関心の高さに驚くだけです。ハハハ。

―前作の出演者が皆人気が高かっただけに、内心期待してませんでしたか?

イ・ドンフィ:監督さんが僕にそうおっしゃってくださったのが、心を落ち着かせるきっかけになったと思います。僕は初めてオーディションを受けたときからリュ・ドンリョン役で、恋愛模様もないときっぱり言われました。監督さんが「あまり期待しないで始めよう。俳優も、僕たち(制作陣)も気楽に臨んでほしい。この作品がただ楽しい、幸せな記憶として残ってほしい」とおっしゃてくださいました。それで気を緩めて、演技だけに気を配ろうと思いました。

―人気を得て良いところもあるでしょうが、プレッシャーがあったり、怖かったりするときもあると思います。今の気分はどうですか?

イ・ドンフィ:人気を得ることになって本当にありがたい気持ちで一杯です。僕は10代でもないし、20歳のときからこの歳になるまで仕事への意欲や切実さのようなものをたくさん持っていました。だから今こうやって演技ができるし、その演技を見て関心を持ってくださる方々ができて、道端で会った方々から色々な応援の言葉を頂くのも幸せです。本心半分、冗談半分で言いますと、この人気があまり長続きしないと思っていますので……ハハハ。今送ってくださってる声援に最大限お応えしたいと思います。

―「応答せよ1988」に登場する双門洞5人の友達のうち、唯一ドンリョンだけ恋愛話がありませんでした。残念に思ったことはありませんか?

イ・ドンフィ:もともと恋愛話がないことを知った上で撮影に入ったので、残念というより、皆とても楽しそうに恋人同士を演じていて、見ていると胸の中に怒りが湧いてくると言うか。カップル同士で「こうやってみようか、ああやってみようか」と話し合ってる姿を見ると……たまに僕のアイデンティティに混乱を感じることはありました。ハハハ。ところで、いざ僕がすると何だか我慢できないような気がして……ハハハ。

―それでもドンリョンは面白い演技で笑いと感動を与えました。特にコミカルな台詞やジャスチャーが話題になりましたが、アドリブが多かったと思います。

イ・ドンフィ:バスの中でメガネが曇って「ドクソン、どこ? 僕の声、聞こえる?」と言うシーンがありました。ジョンファンが素敵な腕の血管を公開するシーンだったので、実はあのとき僕はアドリブを相当減らしました。ジョンファンの素敵な姿も見せなきゃならないでしょう。ハハハ。シン監督が後でもっとサウンドが必要だとおっしゃいましたが、僕はそこまでにしました。そのときの台詞が「どこ? 降りなきゃならない?」のようなものでしたが、脚本家のイ・ウジョンさんが台本の読み合わせ中におっしゃいました。「流行語になれるようなものを一度作ってみるのもいいと思う」と。それで悩みました。創作の苦痛がすごかったです。ハハハ。それでもよく思い出せなかったのですが、普段僕がある友達に使う語調を思い出しました。一人の友達だけに「どこ?」というトーンで言います。それで一度やってみました。ところで、それがまるでライムのように繰り返されるような感じがあって反応が良かったです。

―劇中のレトロなファッションも話題でした。たった今話したのど自慢シーンでもスーツやサングラスまで、すごい組み合わせでした。ファッションに関心が高いだけに、劇中の衣装にも気を使いましたか?

イ・ドンフィ:衣装室長さんが大人になるまでの服を全部用意してくださいました。僕はその中から選んだだけです。選ぶとき、僕の意見をよく聞いてくださいました。この場を借りて室長さんに感謝の言葉を伝えたいです。

―1994年になる前までいつも付けタートルを着ていました。“最高のコーデ”と言われ、話題になりました。

イ・ドンフィ:最初にシン監督が先にドンリョンは付けタートルを着てほしいとおっしゃいました。僕にとってはすごく良かったです。序盤は演技のことが心配だったので、僕は付けタートルひとつで耐えなきゃと思うほど付けタートルに頼りました。この場を借りて僕の友達、付けタートルにもありがとうと言いたいです。ハハハ。とても良かったです。付けタートルを着たら元気が出たし、自信も持てたし。「覆面歌王」で覆面を被ったような? 本当に幸せでした。

―「応答せよ1998」出演後、親や家族からどんな反応がありましたか?

イ・ドンフィ:一応親はとても幸せそうで、喜んでいます。やはり年配の方々にとってはテレビが最高のようです。映画は10本も撮ったんですが……ハハハ。息子がテレビに出てくることを言葉では表現できないほど誇りに思っています。僕よりもっとプライドを持っているので当惑するときが多いですが……ハハハ。良かったです。まずドンリョンに感謝しなきゃいけないと思います。監督さん、脚本家さんがドンリョンを好感を持てる人物にしてくださったことが僕にこれほどありがたいことになるとは思いませんでしたし。「タチャ-神の手-」「ベテラン」だけご覧になった方々は僕を本当にずる賢い人だと思っておられました。あんなに穏やかな面があるとは。今は町に一人ぐらいいそうな友達のような感じだと言われます。

―ファッショニスタと呼ばれています。これほど関心があるなら、自分で服をデザインしたいといった夢はありませんか?

イ・ドンフィ:全く! ありません。僕がやっている演技を除いて、他の創作をすることについては考えたことがありません。アーティストの方々の苦労を尊敬し、尊重しているので……むやみに誰もが服を作ったりするのは違うと思います。僕はただきれいに作られた服を僕だけのスタイルで着こなすのが面白いだけです。まず演技から上手くしなければならないのでそこまでは……。

―ファンの皆様に一言お願いします。

イ・ドンフィ:ファンができるとは全く予想できませんでした。僕は自分のことをハンサムでカッコいい人だと思ったことがありません。このようにグラビアを撮るだけでも、とてもたくさんの方々が準備し、スタイリングしてくださってるおかげで、これだけのものができるので……は~一人で鏡を見てため息をつくときが多いんです。ハハハ。長い間仕事ができずに過ごした時間があったので、関心の大切さをよく知っています。人々がいなければ芸術は決して成り立たないものですから、ファンの皆様がいなければ今の僕もいないでしょう。一生懸命演技します!


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(進行:キム・ドゥリ、インタビュー:ユン・ガイ、スタイリング:イ・ジオン、フォトグラファー:キム・ドウォン、ビハインドフォトグラファー:アン・ソンフ、ヘア:ジソン(BrandM)、メイクアップ:ユミ(BrandM))

記者 : ユン・ガイ