「オー・マイ・ビーナス」ソ・ジソブ&シン・ミナ、完璧な相性とはこの二人のこと!

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※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=KBS 2TV「オー・マイ・ビーナス」放送画面キャプチャー
新概念ヘルスロマンス「オー・マイ・ビーナス」が終了した。

ソ・ジソブ、シン・ミナ主演の同ドラマは、低迷しているKBS月火ドラマを不振から救い出すだろうと評価された期待作だ。8%台の平均視聴率はヒット作とは言い難い数値であるものの、前作の効果なしに2つの大作の間で成し遂げた記録であるため意義深い成果は確かに存在した。


愉快な捻りの美学

ヘルスヒーリングドラマを掲げたこのドラマの魅力は、クリシェを捻ったことにある。かつて“大邱(テグ)のビーナス”と呼ばれたが、社会に出てから続く暴食で肥満体型になってしまった女性と、完璧だけど寂しい王子のロマンス。このありふれた設定が脚本家と俳優の繊細なタッチによって新概念という修飾語がピッタリな、うまく仕上げられたラブコメディに生まれ変わった。

従来のラブコメディの公式は無意味なもので、このドラマを貫くキーワードは“新しさ”と“意外さ”だ。特にシン・ミナが演じたカン・ジュウンは、求愛とスキンシップには大まかで、財閥の会長には逆にお金を入れた封筒を突き出す太っ腹な行動で今まで見たことのない女性像を提示した。さらに“気楽でエッチな夜”を共通の目標とし、ぎりぎりの水位を行き来する唐突なロマンスは多数の視聴者をお茶の間に引き寄せた。


ソ・ジソブ&シン・ミナ、完璧な相性とはこの二人

超大作でお馴染みのソ・ジソブが、自身にピッタリなギャップのあるキャラクターを演じた。前作「主君の太陽」で演技のスペクトラムを広げた彼は、「オー・マイ・ビーナス」でくさびを打った。ソ・ジソブはセクシーな財閥3世で、気楽でエッチな夜を叫びながらも決して行き過ぎない魅力的な男として自身だけのラブコメキャラクターを作り上げた。

「オー・マイ・ビーナス」でピッタリなキャラクターを演じたのはシン・ミナも同じだ。太りすぎの弁護士役をこなすため、特殊扮装まで敢行したシン・ミナはキャラクターになりきる優れた演技でラブコメディの女王の立地を固めた。シン・ミナは標本のない、個性溢れるキャラクターを演じながらも自然かつとぼけた演技で再評価された。

二人のケミ(ケミストリー、相手との相性)と相乗効果も期待以上だった。まさにセクシーな男とラブリーな淫乱小悪魔の出会いだ。彼らのアンサンブルは重い存在感と影響力でドラマをリードした。その結果、「オー・マイ・ビーナス」は視聴者の記憶に残るドラマカップルの誕生を知らせながら幕を下ろした。

記者 : イ・ヘミ