脱退、結婚、破局、入隊…2015年を騒がせた衝撃ニュースTOP10

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写真=OSEN DB
まさに“多事多難”という言葉がぴったりだった。新たな1年が始まった今、2015年のK-POP業界の事件・事故をまとめてみた。最も反響が多かったニュースだけをまとめたが、それでも長い記事になった。2015年を騒がせた話題を振り返ってみよう。


#1. 「私のこと気に入らないでしょう?」女同士の口喧嘩

2015年上半期に起きた事件のうち、最も人々の視線が集まった事件の一つだ。「お姉さん、私のこと気に入らないでしょう?」「何よその目つき」など、流行語になるほど話題になった女優イ・テイムと元Jewelryキム・イェウォンの口喧嘩と番組降板。

二人はMBCのバラエティ番組「一回り年下の家庭教師」で騒ぎの中心に立った。2月24日、済州島(チェジュド)での撮影中にイ・テイムがキム・イェウォンを罵倒したことが伝えられ、この事件が始まった。当初はイ・テイムが海から出て、寒さを心配するキム・イェウォンに理由もなく罵倒を浴びせたものと知られた。これを受けて、イ・テイムがキム・イェウォンに公式報道資料を通じて謝罪し、キム・イェウォンも報道資料で謝罪を受け入れ、事件は一段落するように見えた。

しかし、予期しないことが起きた。インターネット上に撮影当時の映像が流出し、イェウォンがタメ口を使っていたことが明かされ、嘘をついたという論争に広がったのだ。事件当時、二人の感情の脈絡に関係なく、イェウォンは自身に有利な方向に世論を誘導したという誤解に“クェシム罪(目上の人に不届きなものとして憎まれること)”まで加えられた。

結局、論争が拡大し、キム・イェウォンは所属事務所を通じてイ・テイムに謝罪した。イ・テイム側もそれ以上コメントは避けて、論争を終わらせようとした。キム・イェウォンはTwitterに直筆の手紙を掲載してもう一度謝罪の意を伝えた。3ヶ月間、論争の中心にあったキム・イェウォンは心よりの謝罪を何度も繰り返した。現在は番組から降板し、活動を休止している状態であり、イ・テイムはtvN「SNL KOREA」に出演して本格的なテレビ復帰に始動をかけている。


#2. 「韓国の地を踏みたい」ユ・スンジュン、2度の生放送と入国訴訟

突然の謝罪だった。ユ・スンジュンが13年ぶりに韓国国民の前で土下座した。5月19日と27日、2度に渡ってインターネットで生放送を行い、兵役逃れをした事情やこれまでの経緯を伝え、土下座して涙を流した。彼が主張する謝罪の理由は“堂々とした父”になるためだった。彼は家族と子供に言及し、なぜ韓国の地を踏みたいのか強調した。

しかし、彼が謝罪したタイミングについて「兵役招集可能な時期が終わるのを待って謝罪したのではないか」「アメリカの税法改正を巧妙にくぐり抜けるためではないか」という疑惑が提起され、もう一度論争が起きた。これに対して、ユ・スンジュンは2度目の生放送で「皆さんの前に立てる良い時期はいつですか?」と聞き、無念だという表情で釈明した。

謝罪が通じないと、ユ・スンジュンは訴訟を提起した。最近在ロサンゼルス総領事館総領事に、ソウル行政裁判所に韓国へのビザ発行拒否の処分を取り下げてほしいという訴訟を起こしたのだ。自身は在外韓国人であるため、手続きに従って韓国政府からF-4ビザを取得できる資格があるという主張だ。

結果を見届けるべきだが、彼を見る人々の視線は未だ冷たい。


#3. 「そんな意図じゃなかったのに」…IUの歌詞論争

IU(アイユー)も思ってもいなかった論争に巻き込まれた一人だった。「プロデューサー」で演技力を認められ、「無限に挑戦」歌謡祭とニューフルアルバムで作詞・作曲・プロデュースの能力まで認められ、人気絶頂の時に起きたことだった。

事件の経緯は次の通り。11月5日小説「わんぱく天使」の版権を得た出版社Dongnyokが、SNSにIUのニューアルバムの収録曲「Zeze」の歌詞の解釈について遺憾を示した。本の主人公であるゼゼに性的なコードが着せられたような歌詞を問題視したのだ。その後、論争が拡大し、IUは翌6日「そんな意図ではなかった。誤解を招いた私の不手際だった」と謝罪した。その後、Dongnyok側も10日、公式SNSを通じて「解釈の多様性を尊重しなかった点に対して謝罪申し上げる。先立って掲載したコメントはただ一つの意見だと思ってほしい」と伝えた。

その過程で彼女への否定的な世論が広がり、イメージに深刻なダメージを受けた。しかし、その後サイン会やコンサートを無事終了し、強いメンタルを見せた。業界でも歌手からプロデューサーに進む中で、成長痛を非常に高い強度で経験しているのだと評価されているだけに、今回の論争も健気に乗り越えられるはずだという分析もある。これからの展開はもう少し見守る必要がある。


#4. 「酒はいけない」Bobby Kim、機内で騒動

“紳士”のイメージが台無しになった。Bobby Kimの“機内騒動”事件も韓国の人々に少なからずショックを与えた。フライト中にワインに酔って大声を出し、女性客室乗務員キム氏の腰を抱くなど身体を触った疑いで、罰金400万ウォン(約40万円)を宣告された事件だ。

この衝撃的な事件は1月に報じられた。Bobby Kimは1月7日、仁川(インチョン)国際空港でマイレージを利用してビジネス・クラスを予約したが、航空会社の手違いによりエコノミー席を割り当てられ、不愉快な状態でサンフランシスコ行の飛行機に乗った。その後、ワインを飲んで酔って大声を出し、女性客室乗務員に身体的な接触をした疑いが持たれた。その後、4月28日、航空保安法違反、強制わいせつなどの容疑で在宅起訴された。

その後、Bobby Kimが小劇場での公演を準備しているというと報じられたが、まだ確定したことはないというのが所属事務所の立場だ。現在はすべての活動を休止して自粛中だ。


#5. 歌手たちの終わらない法廷争い

2015年は歌手たちの法廷争いも絶えなかった。miss A スジはパブリシティ権を主張するために法廷に立ち、IU、少女時代 テヨン、Block Bなどは悪意のある書き込みをしたネットユーザーを告訴した。特に、人々の関心を集めた法廷争いは、所属事務所の代表を務める歌手キム・チャンリョル、そしてgodキム・テウが所属ミュージシャンと繰り広げる法廷争いだ。

歌手でSOULSHOPエンターテインメントの代表キム・テウは涙を流した。SOUSHOPの経営陣でもある彼の妻と義母に対する非難をやめてほしいということだった。所属事務所の歌手だったキルゴンとMegan Leeが契約解除のためにSOULSHOPエンターテインメントの家族経営を問題にし、人々の非難がキム・テウの家族に集中したことへの無念な気持ちを訴えたのだ。キルゴンは2013年7月、SOULSHOPと契約を結んだ後、1年4ヶ月ぶりとなる2014年11月に契約解除を決定した。Megan Leeは2014年10月、専属契約無効訴訟を起こして勝訴した。SOUSHOPはこれに対して控訴したが、訴訟を取り下げ、所属歌手だったMegan Leeとキルゴンに対する契約解除を公式化した。

キム・チャンリョルはまだ攻防を続けている。現在自身が育てたグループWonder Boyzの元メンバーキム・テヒョンと専属契約をめぐる対立を始め、暴行の容疑が持たれている。キム・テヒョンは2012年、レストランでキム・チャンリョルから数回頬を殴られ、練習生の時に3000万ウォン(約300万円)ほどを取り上げられたと主張している。また、キム・テヒョンは2011年に交通事故による治療費と精神的な被害補償などを理由に2億ウォン(約2000万円)を求めているという。

キム・チャンリョルは暴力を振るったことはなく、特にWonder Boyzはデビュー以来収益がなかったため、お金を取り上げたというのはとんでもないことだとし、強く反発した。現在、両方は専属契約をめぐる対立を始め、真実をめぐって攻防を繰り広げている。両者の主張が激しく対立している状況だ。


#6. f(x) ソルリ、EXO タオの離脱…「私は私の道を歩く」

ガールズグループf(x)のソルリとEXOの中国人メンバータオの離脱も世間の注目を浴びたインパクトのある事件だった。

ソルリの脱退は、SMエンターテインメントの公式発表がある前から継続的に浮上してきた。結局、SM側は8月「ソルリが活動休止2年で正式にグループから脱退し、女優業に集中する」と発表した。本人の意志を尊重しての選択だった。

その後、f(x)はビクトリア、ルナ、エンバ、クリスタルの4人でグループ活動を続けており、ソルリの脱退後も変わらない支持を受けて人気を証明している。

5月から脱退説があったタオは、6月11日中国で個人事務所の立ち上げを公式化した。これに先駆け、中国人メンバーのクリスとルハンがSMエンターテインメントを相手取り専属契約効力不存在確認訴訟を提起しており、タオも中国で独自活動を開始した。

EXOは以前のアルバムから既に9人体制で活動していた状況。タオが4月から負傷を理由にEXOの活動から抜けており、彼らは2ndフルアルバム「CALL ME BABY」とリパッケージアルバム「LOVE ME RIGHT」の活動をタオなしで行っていた。EXOはこれまで海外スケジュールなどに関連して流動的に活動してきたため、人数の変動にも活動を続けている。

無断離脱したメンバーたちの活動については、SMが待ったをかけている。SMはクリスとルハンの中国での活動に関して「SMとルハン、クリス間で締結された専属契約は裁判所の最終的な確定判決が出る前までは有効であり、持続的に維持されるべきだ。ルハンとクリスがこの期間内に任意に行うすべての商業的な活動や広告モデル活動及び映画撮影等はすべて明らかな契約違反及び不法活動に当たり、これに対してSMはすべての法的責任を問う」という立場を明かした。

これによって、タオもSMとの公式的な契約解除の手続きを踏まないまま活動を開始した場合、クリスとルハンと同じく法的責任が問われるものと見られる。


#7. 驚き続きの結婚…ペ・ヨンジュン&U-KISS イライ&元メンバードンホまで

2015年多くの歌手たちが交際を認めて結婚にゴールインした。その中でも2015年の結婚と言えば、断然ペ・ヨンジュンとパク・スジンと言える。二人は7月27日挙式を行った。元祖韓流スターペ・ヨンジュンとガールズグループSugarの元メンバーパク・スジンは交際も知られていない状態で結婚のニュースを伝え、さらに関心を集めた。

所属事務所のキーイーストは5月14日午後、公式サイトで「二人は以前から知り合いで、先輩・後輩の関係だったが、2015年2月から異性として交感を持つようになり、恋愛関係へと発展した。二人の交際期間はそれほど長くないが、共通した関心事が多く、話が合った。二人はお互いを配慮し、激励しながらお互いへの信頼と愛に確信を持つようになり、最近結婚を約束した」と明かした。

元U-KISSのドンホの結婚も世間の関心を集めた。1994年生まれというドンホの若さで注目を浴び、“最年少既婚アイドル”と呼ばれた。ドンホは11月28日、1歳年上の恋人と結婚式を挙げた。ドンホは「結婚を控えて、まだ若いので未熟な部分もあるかと思うが、支え合える人に出会い、結婚まで決心することになった。愛するフィアンセとこれから支え合い、幸せに生きる姿をお見せする」と感想を述べた。

さらに、U-KISSメンバーのイライの極秘結婚も大きな驚きだった。12月5日、イライは自身のInstagram(写真共有SNS) を通じて、昨年6月に結婚していたことや配偶者が妊娠10週目であることを突然発表し、注目を集めた。
U-KISSの所属事務所のNHメディアは「イライは5年間の交際の末、11歳という年の差を乗り越えて結婚した」と伝えた。そして、「イライがアイドルグループのメンバーであるため、他のメンバーたちや事務所に迷惑がかからないよう、入籍後もきちんとした結婚式を挙げなかった。結婚のニュースは、いつ発表すべきかその時期を話し合っていた。今年11月初めに妊娠したことを知ったイライが、それを事務所に伝えており、発表時期を前向きに検討していた」と付け加えた。


#8. 「破局の時代?」歌手たちの交際と破局

2015年も歌手たちの交際と破局のニュースが絶えなかった。特に、2014年相次ぐ交際で関心を集めた少女時代は、相次いで破局のニュースを伝えた。次々と公開恋愛をしたメンバー4人のうち、スヨンだけが俳優チョン・ギョンホと交際を続けている。5月、ティファニーと2PM ニックンが別れたことが確認され、8月にはユナとイ・スンギが破局したというニュースが報じられた。テヨンとEXO ベクヒョンも9月破局が報じられた。

しかし、甘いニュースも絶えなかった。歌手IUとチャン・ギハが10月、約2年間交際していることを認め、7月にはT-ARA ジヨンと俳優イ・ドンゴンが交際を認め、公式カップルになった。また、交際を認めた歌手ミナとリュ・フィリップはミナの方が17歳年上であることで大きな関心を集めた。


#9. 「行ってきます」SUPER JUNIOR、東方神起、JYJ…歌手たちの入隊

2015年はとりわけ人気グループのメンバーたちの入隊が多かった。まず、JYJのジェジュン、SUPER JUNIORのソンミンが3月31日に現役で入隊し、ユチョンが8月27日に入隊して服務中だ。東方神起のユンホも7月21日現役で入隊し、その後チャンミンが11月18日、SUPER JUNIORシウォンと共に入隊した。

SUPER JUNIORは例のない軍畢(兵役の義務を果たす)アイドルになる見込みだ。外国人メンバーを除く11人のうち4人は軍隊を除隊し、5人は軍隊にいる。末っ子の2人も来年入隊する予定だ。2015年はソンミン、ウニョク、ドンヘ、シウォンが入隊した。チームで末っ子のリョウクとキュヒョンは来年ほど入隊する予定だ。二人とも出演している番組で「入隊は来年ごろを考えている」と言っているだけに、2015年の活動を終了して国防の義務を果たす見込みだ。


#10. イ・スンチョルからBIGBANGまで…大物たちのカムバック

論争も多く、事件・事故も多い1年だったが、聴く楽しみも多かった。“ライブの皇帝”イ・スンチョルを皮切りに、“レジェンド”イム・ジェボムとシン・スンフン、“ワールドスター”PSY(サイ)と韓国トップのグループBIGBANGなど、大物歌手たちが久しぶりにカムバックして音楽業界を盛り上げた。

まず、イ・スンチョルは5月26日、12thフルアルバム「時間は本当に早い」でカムバックして精力的に活動した。「時間は本当に早い」と「Mother」で聴く者の琴線に触れ、話題のドラマ「プロデューサー」のOST(劇中歌)「Darling」で人気を博した。

イム・ジェボムとシン・スンフンも人々が待っていた歌手だ。イム・ジェボムは11月27日、30周年記念アルバムを発売し、12月5日の仁川(インチョン)公演を皮切りに、10都市ツアーを開催した。総合編成チャンネルJTBCのバラエティ番組「HIDDEN SINGER 4」に出演し、ファンの歓迎を受けた。シン・スンフンも9年ぶりに発売した11thフルアルバム「I am/&I am」で愛されている。名曲12曲を収録して、“バラード皇帝”らしい様子をアピールした。

PSYとBIGBANGのカムバックも2015年のホットイシューだった。PSYは12月1日、7thフルアルバム「7thPSYだ」を発売し、タイトル曲「DADDY」と「ベルボトム」で関心を集めた。音楽配信チャート1位の独占はもちろん、収録曲が複数チャートにランクインするなど、爆発的なYouTube再生回数を記録している。

BIGBANGのカムバックはファンにとってはまさにプレゼントだった。「MADE」プロジェクトで5月から8月まで毎月2曲の新曲を披露して大きな人気を集めた。月1で新曲&MVを公開すると同時にワールドツアーコンサートを通じて世界中のファンに会い、いつにも増して精力的な活動を展開している。

その他にも2015年には様々な歌手たちのコラボが行われて聴く楽しさが増大し、iKONとTWICEなど大型新人が登場して新しい活気を与えた。また、SHINee ジョンヒョン、Block B ジコ、CNBLUE ジョン・ヨンファ、FTISLAND イ・ホンギ、少女時代 テヨンなど、人気グループのメンバーたちがソロデビューし、優れた音楽性でミュージシャンとしての一面をアピールした。

記者 : チョン・ジュンファ