Superbee、TABLOのディスソングを公開した理由「納得できない脱落、真実を明かしたかった」

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ディス(侮辱、蔑みを意味するdisrespectの略語) 他の人を見下したり、攻撃するヒップホップ文化の一つだ。これに先立ち、多くのヒップホップ歌手たちがお互いを非難するディスソングを公開し、大衆にも聞き慣れた単語になった。ここから派生した“セルフディス”という単語も出ているだけに人々は聞き慣れている。一部では一つの文化として認めており、一部では度を越えた非難に眉をひそめる人々もいる。

しかし、本当に悔しいことがあって、正す部分があり本音を表現するのも“ディス”なのだろうか? 13日にリリースされた「Ambulance」を聞いて、曲の主人公であるSuperbeeが書いた歌詞を聞いて思ったことだ。

Superbeeは「戻ってみよう3ヶ月前のその時に」と話を切り出し、ケーブルチャンネルMnet「SHOW ME THE MONEY 4」に出演した当時に経験した悔しい状況について打ち明けた。それと共に2ヶ月の間行われた番組だけを見て自分を判断するネットユーザーたちへの非難も含んでいた。ここに自分の携帯番号まで公開し、「LAN線に隠れないで、電話で直接話せ」というメッセージを付け加えた。

曲に盛り込まれた携帯番号は実際にSuperbeeの番号であり、電話も繋がった。曲を通じてではなく、直接会って話を聞きたいという意志を伝え、Superbeeに会い当時の心境と状況を聞いた。

「ただテレビに出て、お爺ちゃん、お婆ちゃん、そして両親が喜ぶ姿が見たかっただけなのに……」

何もかも打ち明けたのですっきりしたのか、Superbeeはインタビューが終わる頃、言葉を濁し、このように語った。「SHOW ME THE MONEY 4」に出演した理由を聞いた質問に慎重に答えはじめた彼は、当時の状況を思い浮かべながら目頭を赤く、依然として残っている悔しさと怒りを抑えるのに呼吸が激しくなった。

―「SHOW ME THE MONEY 4」にはどんなきっかけて出演しましたか?

Superbee:お爺ちゃん、お婆ちゃん、そして両親がテレビに出た僕の姿を見るのが夢なので、それを叶えたくて応募し、出演することになりました。「SHOW ME THE MONEY」は、ラッパーたちの間でも話題になる番組だったし、出演するのも悪くないと思いました。実は、シーズン1、2、3にも出演したけど、1次オーディションで脱落しました。今回は合格したので一生懸命に頑張ることだけを考えました。

―音楽はいつから始めましたか?

Superbee:家で曲を作り、非公式に無料で公開しました。中学3年生の時からです。

―前回のシーズンでは脱落し、シーズン4に合格した時は本当に嬉しかったでしょうね。

Superbee:1次オーディションを合格して本当に嬉しかったです。一生懸命、純粋な気持ちで頑張りたかったです。

―「SHOW ME THE MONEY 4」はどんな方法で行われましたか?

Superbee:毎週、歌詞を書きました。歌詞を覚えるのが大変でした。時間は限られているのに完璧に覚えなければならないので、寝る時も1時間おきにアラームを設定しました。1時間寝て起きてから歌詞を覚えて、また寝て起きることを繰り返しました。

― 一生懸命に最善を尽くそうという心構えで臨みましたが、不当だと思った時は喪失感も大きかったと思います。

Superbee:僕が被害を受けるとは思わなかったです。「僕が上手くやればいい」と思っていましたが……脱落して本当に辛かったです。実力的に納得する理由があったら、嬉しかったかもしれません。でも、理解できない状況で、納得できる理由がなかったので。

―「Ambulance」にアイデアを盗まれたという歌詞があります。

Superbee:以前から考えたアイデアで、本選で歌おうと思っていました。ステージ演出も僕が考えたアイデアです。「お兄さんの車」のステージを見ると、自動車からはじめ僕が作った「パパの車」にビートだけを変えたもので、曲の全体的なコンセプトはすべて僕が出したアイデアでした。負けないために本当に頑張り、自分でもよくやったと思いました。

―現場の反応はどうでしたか?

Superbee:リハーサルの時に「SHOW ME THE MONEY 4」の関係者すべてから褒められました。その後、人々から「どうして君が落ちたのか理解できない」と言われ、僕に「どうして落ちたの?」と聞く人もいました。すべてのアイデアを僕が出したのに脱落したのは話にならなかったからです。

―熱心に取り組んだのに、アイデアまで奪われた状況は悔しかったと思います。衝撃も大きかったでしょう。

Superbee:本当に頑張りました。シーズン1、2、3をすべて脱落したけど今回は合格し、一生懸命に頑張ることだけを考えました。誰よりも情熱的に頑張ったのに……脱落した結果を受け入れることが辛かったです。歌詞を見れば分かるように、一寸の偽りもなく全部事実です。

―脱落して今まで辛かったでしょう。だからディスソングを作りましたか?

Superbee:実は、ディスするつもりはありませんでした。事実を話すのが少し怖かったです。Black Nutと一緒にTABLOをディスする曲と見られる「水風呂にサメ」を発表した後、個人のSNSに非難が殺到しました。その瞬間、この人たちは僕にどんなことが起きたのかも分からないのに、どうして僕を非難するんだろうと疑問に思いました。

―それでは、ディスソングを作った理由はネットユーザーに真実を伝えるためでもありますね。

Superbee:実は今回の曲を作りながら憂鬱になりました。曲を作るためには当時を思い出さなければならないので、大変でした。人々に知ってもらいたかったことですが、恐れていて話せず、今になって打ち明けるので、僕が言いたいことだけを伝えれば良いと思いました。

―この曲がこの世に出なかったかもしれませんね。

Superbee:話せない何かがあります。ごめんと謝ってくれるだけで……でも、そんな僕をバカにしているようで、だから言いたいことを言わなければならないと決心したのかもしれません。

―携帯番号を公開して変わったことはありますか?

Superbee:一度も見たことのない人から非難されるのを聞いて衝撃を受けました。2ヶ月ほど、番組で僕を見た人たちが僕の隅々まで知っているかのように決めつけて非難するのが耐えられなかったです。短かくても一度でも話したことがある人ならともかく、知らない人から非難されることに苛立って、話し合いたくて携帯番号を公開しました。でも、面白いのが今まで数百通の電話をもらったけど、非難する人は一人もいませんでした。

―望むことはありますか?

Superbee:何も知らない人々に聞かせたかったです。事実だけを伝える曲を聞いても僕のことを非難するでしょうか? でも、携帯番号を公開してむしろ勇気を出すことができました。非難していた人々は静まり、応援する方々が増えたからです。

―今後どんな音楽がやりたいですか? 計画があるとしたら?

Superbee:僕のアルバムを作ることです。ディスソングは今回で終わりにしたいです。感情の消耗が大きいので。でも、もし僕が嘘つき扱いされたら、その時は動かないと。何もやましいことはしていないので。堂々と音源サイトを通じて公開した曲です。今後は僕のアルバムを作ることに主力を注ぎたい。

―EPIK HIGHのTABLOさんに言いたいことは?

Superbee:少しでも僕に申し訳ないと思ってほしいです。それだけです。

―最後にSuperbeeさんはどんな人ですか?

Superbee:純粋にラップが好きで頑張ってきた人です。悔しい状況におかれたので……テレビに出て、お爺ちゃん、お婆ちゃん、そして両親に見てほしかっただけです。今までまともな親孝行をしたことがないですが、「SHOW ME THE MONEY 4」に出演することで誇らしい息子になりたかったです。でも、こうなってしまって……。

記者 : キム・ハジン、写真 : CJE&M、「SHOW ME THE MONEY」のキャプチャー、翻訳 : チェ・ユンジョン