コン・ヒョジン「大丈夫、愛だ」日本独占インタビュー“沖縄ロケのあの海と空が忘れられません”

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チョ・インソン × コン・ヒョジン 2 大トップスターが初共演して話題となった、大人のためのヒーリング・ラブコメディ「大丈夫、愛だ」。
本作で、クールな精神科医チ・ヘス役に扮し、今までのコンブリー(コン・ヒョジン+ラブリー) のイメージから一新、心の専門家でありながら、自身も“恋愛恐怖症”を克服しようとする女性を熱演したコン・ヒョジン。その難しい役柄を見事なまでに分析し、チョ・インソン演じるチャン・ジェヨルとの恋人としてのシーンは高い支持を受け、韓国の20~30代女性が選ぶ“最高のラブコメカップル”にも選ばれた彼女が、チョ・インソンとの演技方法の違いや、撮影現場でのアドリブシーン、沖縄ロケまで幅広く語ってくれた日本独占インタビューをお届けする。

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―「大丈夫、愛だ」に出演されたきっかけは何でしたか?

コン・ヒョジン:この「大丈夫、愛だ」への出演は、脚本家のノ・ヒギョン先生が1年前に台本を送ってくださり電話もくださったことがきっかけでした。電話までくださったのでとても驚きました。先生とは私のドラマデビュー作である「華麗なる時代」で半年間ご一緒したことがあり、デビュー作を撮り終えてからも作品を拝見していて、またいつかご一緒したいと思っていました。台本を読んだところ文句なしにいい作品でしたし、撮影チームにも惹かれました。撮影監督・照明監督などスタッフのチームワークが良くて、女優たちがみんな羨むドリームチームだったんです。やっと機会が訪れたと思ったので、出演を迷っていた作品もあったのですが、まずこの作品に出るべきだと思って出演を決めました。

―台本を見て「さすがノ・ヒギョン先生だ」と思うようなところはありましたか?

コン・ヒョジン:私にオファーが来るほとんどの作品のキャラクターは似通っているのですが、ノ・ヒギョン先生が私にくださったキャラクターは、これまでに演じたことのないものでした。それに韓国の多くのドラマは、最初はいがみ合ったり、嫌ったりしていた2人が最後に愛し合うようになるストーリーが多いのですが、このドラマは初盤で恋人同士になった2人が、愛を育んでいくストーリーで、それがとても新鮮な感じがして、やはり先生は先を行っているなと思いましたし、今後ドラマが目指すべきスタイルを実践しようとしている方で、とても勇敢だと思いました。それにセリフがとても美しかったですね。

―演じたチ・ヘスという人物について紹介してください。

コン・ヒョジン:チ・ヘスは精神科医でフェロー(専門医研修課程) 2年目で十分に患者を診療し治療できるキャリアがあります。後輩も多く、それなりの地位にいる精神科医です。ちょっと気難しくて人を寄せつけない面もあるのですが、本当は温かい心を持っている女性です。ドラマでは恋愛に対してトラウマを持っている彼女が、恋人との恋愛を通して本当の恋愛や愛に目覚めていきます。そして冷徹とも思える医師から次第に愛情を込めて患者を治療する医師に成長していく、そんなキャラクターです。

―同じ女性として演じたチ・ヘスという人物のどこに魅力を感じましたか?

コン・ヒョジン:ヘスは恋愛ドラマの主役にはふさわしくないと思えるほど、気難しくて攻撃的で性格のきつい女性です。今までの恋愛ドラマのヒロインは、純粋でかよわくて優しいキャラクターが多かったと思いますが、このドラマの主人公ヘスは、どんな時にも絶対に揺るがない強い女性です。カッコよく言えばクール。でもクールを通り越して冷たい女性です。ユーモアもありますが、そこにはトゲが含まれています。かわいくて性格が良くて男性が守ってあげたいと思うような女性ではなくて、男性から守られる必要なんてまったくなくて、むしろ男性を守ってあげるようなキャラクター、そこが魅力でしょうか。

―これまでにない“気難しくて攻撃的で性格のきつい女性”を演じてみていかがでしたか?

コン・ヒョジン:以前にどんな役を演じてみたいかと聞かれた時に、性格の悪い役だと答えていたのですが、ヘスがまさにそうで、やってみたかったキャラクターだったので、性格の悪さを前面に出して演じようと考えました。「元カノがそう言ってたの?」とか彼氏を問い詰めたりして、恋愛中に彼氏に言ってはいけない言葉をたくさん言いましたね。確かにヘスのキャラクターについて悪く言う視聴者もいましたが、恋人のジェヨル(チョ・インソン扮) が病気になった時、献身的に治療に当たる姿を見せてドラマが締めくくられたのでよかったと思います。
ヘスのキャラクターは私と似たところがあります。私も自分が強く出なければいけない相手に対しては単刀直入に、ズバッと言うことがあって、人によっては怖がられることもあります。でもその一方で意外と女性らしいと言ってくれる共演者もいて、自分でもよくわかりませんが、純朴で素直な部分が知らないうちに表れたりする時があるのかもしれませんね。

―ヘスと似ている面もあるとのことですが、演じるのは難しくなかったですか?

コン・ヒョジン:ヘスは女性らしく愛嬌を振りまく時もあれば、見ていて殴りたくなるほど憎らしく冷たく振る舞う時もあって、その差がとても激しいんですね。だからドラマを見ている人には少しわかりづらいキャラクターだったかもしれません。でも私の中にもそういったまったく異なる両極端な面があるみたいで、演じる上ではそれほど難しくありませんでした。それよりもヘスが、ことあるごとに元カノの話を持ち出すのが、最初はとても気になりました。それほど恋愛に対してトラウマがあって、相手を信じられない、疑い深いキャラクターだということなんですが、それでノ・ヒギョン先生に相談したことがありました。「ことあるごとに元カノのことを持ち出すのは、何とかなりませんか……」と。そうしたら「そんな女性が彼氏の病気をきっかけに劇的に変わる物語を描きたいんだ」とおっしゃったので、「じゃあ最後まで悪い女ではありませんよね、心配しなくていいですよね」と念押ししたことがありましたね。

―気に入ったセリフや印象に残っているシーンがあったら紹介してください。

コン・ヒョジン:ドラマでは、すべての登場人物に深くて、美しいと感じられるセリフがいくつもありました。正確には覚えていませんが、ジェヨルの言葉が印象的でしたね。スグァン(イ・グァンス扮)がジェヨルに「どうやって愛せばいい?」「恋愛で勝者になるにはどうしたらいい?」と尋ねるんです。するとジェヨルは「諦めるのは愛じゃない」「自分を貫け」と答えるんです。台本を読んだ時にも、映像を見た時にもそれが心に響きました。

―チョ・インソンさんとの共演はいかがでしたか?

コン・ヒョジン:これまでパーティなどでも顔を合わせたことがなくて、同じ世代だし、お互い長く芸能界にいるのだから、一度ぐらい一緒に仕事をしていてもいいはずなのに、今回が初共演でした。だからやっと共演できると、とても嬉しかったです。ただ、彼と私とでは準備の仕方が全然違いましたね。私はどちらかといえば即興的でその場その場で、瞬発力で演じていく感じなのですが、チョ・インソンさんは台本を読み込んで分析するタイプでした。なので、私がNGのたびに試行錯誤して演技を変えるので、最初かなり混乱したと言っていましたね。私も彼に謝りました。そんなふうに演技に対する取り組み方は、全然違ったのですが、スキンシップや愛情を表現するシーンなどではうまく息が合いましたし、気まずい雰囲気にならないように色々と配慮してくれました。序盤からラブシーンが多かったのですぐにお互いに打ち解けて自然な演技ができるようになりましたね。チョ・インソンさんは演技力があって眼差しだけでもうまくジェヨルの感情を表現してくれたので、私もそれをしっかり受け止めて演技することができました。呼吸を合わせやすかったです。

―先ほど撮影チームは“ドリームチーム”とおっしゃいましたが、「その冬、風が吹く」に出演したチョ・インソンさんは、どんなチームかよく知っていましたよね。アドバイスなどはありましたか?

コン・ヒョジン:監督や撮影チームについては出演者同士で情報交換します。「あの監督と仕事をして知ってるでしょ?」「どんなスタイル? 何度も撮り直すの?」とか、「どんな点に厳しいの」とか、尋ねましたね。ごくたまに何度も撮り直すことがあるとも聞きました。でも監督は演じ方を俳優に任せてくれるスタイルだとも聞きました。それから撮影監督は撮り方が少し独特でしたね。ズームインやズームアウト、フレームインやフレームアウトを、俳優が演じている間も頻繁に行うんです。セリフを言っている途中でもカメラをフレームアウトさせたかと思ったら、再びフレームインさせたりすることがありました。演出する監督の指示があるわけでもなく、カメラを自由に動かす撮影監督だったんですね。それで最初は驚いたのですが、カメラの動きは気にせずに演じればいいと、チョ・インソンさんがアドバイスしてくれてとても役立ちましたね。

―NGがたくさん出たシーンや演じるのに苦労した点はありますか?

コン・ヒョジン:NGはシェアメイトとの場面で多かったですね。ソン・ドンイルさんもイ・グァンスさんも面白く大笑いしましたね。特にイ・グァンスさんとソン・ドンイルさんが一緒に食事しながら言い合いをするシーンは、おかしくて笑いすぎて苦労しました。調子が出てくるとアドリブが入ることもありましたね。たとえば、ソン・ドンイルさんが突然イ・グァンスさんの頭を叩いたり、チョ・インソンさんにイ・グァンスさんが、コップの水を浴びせられたりしたこともありました。コップの水を浴びせられるシーンは完全なアドリブでびっくりしました。そんなアドリブがおかしくて、私の笑い声や監督の笑い声にNGが出てしまうこともありましたね。

―アドリブには、うまく対応できましたか?

コン・ヒョジン:共演者同士の息は完璧に合っていましたね。それからNGをそのまま使ったシーンもあるんです。スグァン(イ・グァンス扮) が、トゥレット症候群(チック障害のひとつ) の症状を出してしまって、それをバカにされてケンカになるシーンがあります。その時ソン・ドンイルさんが、シャツを脱いで相手に飛びかかろうとするのですが、服が頭に引っかかってなかなか脱げないんですね。ケンカのシーンで撮り直してもうまくいかなくて、私が笑いをこらえているカットがそのまま使われています。

―コン・ヒョジンさんはファッショニスタとして有名ですが、ドラマの衣装について今回アイデアを出されましたか?

コン・ヒョジン:ドラマはファッションの流行に影響を与えるので、どんな衣装にするか話し合いました。スキニージーンズは窮屈だからやめようとか、ローライズパンツは流行っているけど、ハイウエストパンツやスカートのほうがいいとか、衣装はそんな感じです。髪も医師にしては明るい色に染めました。男性陣が黒髪なので目立ちましたが、自分のやりたいようにやる女性というイメージなら黒髪でないほうがいいのではないか、医師という堅いイメージを崩してみようということで、そうなりましたね。私が撮影中の事故で、足をケガしてしまって当初はハイヒールを履くつもりでしたが履けませんでした。
それからシェアハウスでのシーンが多かったので、部屋着のコンセプトについても話し合いました。女性らしい服がいいか、男性っぽい服がいいか、色々話し合いました。ドラマの雰囲気は男女というより兄弟のようなイメージだから、ボーイッシュな感じかなと思ったのですが、脚本家のノ・ヒギョン先生がセクシーな感じにしたいというので、ホットパンツをはいたりしました。それもシャツしか着ていないように見えるほどの短いものです。「セクシーな感じに」と言われた時には、「私には無理です……」と言ったのですが、衣装だけでもセクシーさをアピールしようということで、ドラマの初盤では部屋着としてホットパンツもはきましたね。

―日本のファンのみなさんへメッセージと、ドラマの見どころについて一言お願いします。

コン・ヒョジン:心も体も温まるドラマです。情熱的で深く愛し合う男女の話です。そしてそれ以上に深い人間愛のドラマであり、心の病を抱えた人々を助け、治療しようとする医師たちの話であり、そういった助けが必要な人々の話です。現代社会において“心の病”は特別な病気ではないと思います。誰もが、ストレスや憂うつな気分や孤独感を感じながら生きていますよね。このドラマがそういった人々の癒やしになればうれしいです。1人で苦しまずに誰かに助けを求めてほしいですね。それがこのドラマを作った意図でもあるんです。助けが必要なのに助けを求めず、人に頼ることをなぜ避けるのか、このドラマを通して専門家の人々に相談するのは自然なことで、ためらうことでもなんでもないことを一番伝えたかったです。
このドラマが悩める大勢の人々の助けとなって、ヘスやドンミンのような人と出会うきっかけになってくれたらと思います。それに何よりもラブストーリーです。深く愛し合う男女の物語であり、困難を克服しようとする物語です。ご覧になれば、もう一度人を深く愛したい。愛することで癒やされたいと、皆さんも思うようになると思います。
それからドラマは沖縄でも撮影しましたが、沖縄はとても美しくて、「沖縄のシーンが一番美しい」とみんな言っています。私もあの海と空が忘れられません。ちょうど交通事故に遭った直後のつらい時で、沖縄に行って心の傷が癒されたことが思い出されます。また行きたいです。沖縄はもちろん、ソウルのシーンもご覧ください。愛があふれる「大丈夫、愛だ」をぜひご覧になってください。

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BS11 毎週土・日曜日 午前10時00分~10時55分

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記者 : Kstyle編集部