「輝くか、狂うか」チャン・ヒョク“これまで演じたキャラクターはどれも独特…私はそんなに独特な人物では無い(笑)”

Kstyle |

不運の運命を背負って生まれし高麗の皇子と渤海王国最後の王女、星が示す運命の恋……チャン・ヒョク&オ・ヨンソ主演で贈る、煌めきのロマンス史劇「輝くか、狂うか」のDVDが本日(10/2) よりリリースとなる。
日本でのリリースを控え、主役の光宗(クァンジョン=ワン・ソ) を演じたチャン・ヒョクにインタビューを実施。物語の舞台となる高麗時代の時代劇の難しさや共演者、さらに今後目指す役者像について聞いた。

【プレゼント】チャン・ヒョク直筆サイン入りポラを2名様に!応募はTwitterをフォロー&ツイート

―「輝くか、狂うか」への出演を決めた一番のポイントを教えて下さい。

チャン・ヒョク:光宗(クァンジョン=ワン・ソ) と言う人物に魅力を感じたからです。映画『純粋の時代』でイ・バンウォンを演じて、主人公と敵対する演技が面白いと思いました。光宗はイ・バンウォンより500年前の人物ですが、2人には共通点があります。イ・バンウォンは劇中一貫した敵対者であるのに対し光宗は改革君主から被害君主になるという変化があります。光宗は民のために改革を行った君主でありながらも、豪族や親族を徹底的に排除した為、暴君とも言われました。そんな名君主が暴君に変化して行く様がこの作品を通して見えたら、とても面白いと思いました。時代劇ではないですが、『スターウォーズ』でダースベーダーが正義の心を持った若き日からダークサイドに落ちるまでを描いたようなことも、この作品で表現できるのではないかと思い、出演を決めました。

―「輝くか、狂うか」は高麗時代初期の時代劇でしたが、朝鮮時代を描いた時代劇との違いや、難しい点はありましたか?

チャン・ヒョク:そうですね……でも演じている感じはまったく同じだと思います。私は朝鮮時代に暮らしたことはありませんが、もちろん高麗時代にも暮らしたことはありませんから(笑) 時代劇にはその時代の動き、使われた貨幣から様々な言葉、身分制度や事件などが出てきます。また、朝鮮時代は約500年も持続した時代なので、どんな王の時代か、初期なのか中期なのか末期なのかによって違いますよね? 高麗時代も同じなんだと思います。なので朝鮮時代と高麗時代だから違いが多いと言うのではなく、時代劇なのでどっちみち演じる時の視点は似ているのではないかと思います。

―今回演じた光宗(=ワン・ソ) を演じるにあたり、気をつけたことや準備したことなどはありますか?

チャン・ヒョク:監督が、24話を3等分して、8話ずつジャンルを変えてみようと決めていました。最初は少し面白い時代劇としてロマンティックコメディーの様なジャンルに、途中は切なく悲しみを持つメロドラマの様な形で進み、最後には成長していく改革君主として、または政治的な色が明るみに出てくるそんな時代劇として仕上げてみようとおっしゃられたので、そのように演じてみようと……。でも実は、僕は僕で一つ意識していたことがありました。作品のジャンルが変わったとしても、この人物は光宗(王) になるんだ、王になるまでの表現を細かく少しずつ導入していかなければ、そういう意識はずっと持っていましたね。


「自分だけの宿題をみんなで一緒に考えながら、作品を作っていった」

―印象に残っているシーンを教えて下さい。

チャン・ヒョク:リュ・スンス先輩が演じた定宗(チョンジョン) と僕が演じた光宗が対立するシーンがとても印象に残っています。個人的にも演じながら面白かったですし、歴史的に見た時にも面白かったのではと思います。定宗からワン・ソが譲位をうけてから、気持ちの描写があるんですが、歴史の文献には当然その様子は書かれていません。でもドラマではそこを紐解いていかなくてはならないので、そんなエピソードが面白く描けたと思います。またリュ・スンスさんが私と長い付き合いのある方だったので、リュ・スンスさんがお互いに充分に良い演技をできる雰囲気を作ってくれました。個人的により感情を多く表現できたシーンだったと思います。

―「輝いたり、狂ったり」を終えて今だから言える苦労話、裏話はありますか?

チャン・ヒョク:撮影中、あまり睡眠をとれなかったんです。全ての出演俳優や演出陣が、台本に描かれている以上にもっと面白く作れるのでは? と模索していたからです。放送しながら撮影していかねばならず、限られた時間の中で、眠る時間を諦めて仕事し、各自考え続けました。まさに自分だけの宿題をみんなで一緒に考えながら、作品を作っていったように思います。

―相手役のオ・ヨンソさんと共演した感想をお願いします。

チャン・ヒョク:最初にオ・ヨンソさんと台本読み合わせで会った時にはとても生真面目な感じでした。台本に書いてある通り、何一つ間違わず、休む部分は正確に休んでいたんです。なので、ご自分の役柄を正確にこなして行く方だと思ったんです。ただ、月香楼のシーンで、ここは面白い人物がたくさん登場するシーンなんですが、あちこちでアドリブが乱舞したんです。3話か4話になった頃、ヨンソさんが思わず笑ってしまって。でもそれがとても魅力的に見えるんですよ。その後は、ヨンソさんも加わってアドリブを一緒にやりました。より活気に満ちてで面白くなったと思いました。

―きっかけをチャン・ヒョクさんが作った感じでしょうか?

チャン・ヒョク:いえ私が作ったと言うより、周りの雰囲気がそうだったんです。

―今回「輝くか、狂うか」はチャン・ヒョクさんにとってどんな作品になりましたか? 本作に出演しての感想、良かったなと思う点を教えてください。

チャン・ヒョク:良かったと思う点は、本当に限られた時間の中で、情熱をもって様々なことにトライできたところですね。そんな状況を作ってもらえた事がとても良かったと思います。反面、短所を言うのであれば、逆にもう少し時間があればと言う思いも……。もう少し準備できる時間があったのであれば、もっともっと沢山の事を表現できたのに……。


「演じたキャラクターはどれも独特…私はそんなに独特では無い(笑)」

―「運命のように君を愛してる」「マイダス」「チュノ」……これまでたくさんの作品に出演してきましたが、一番チャン・ヒョクさん自身に近い人物はいましたか?

チャン・ヒョク:それぞれの似ている部分もあると感じますし、大いに異なる部分もあるんですが……私と似ているキャラクターはそんなにいないと思います。何故なら私が演じたキャラクターたちはどれも独特だったと思うからです。私はそんなに独特な人物では無いですから(笑)

―「輝くか、狂うか」を終えて、現在の近況を教えてください。

チャン・ヒョク:「輝くか、狂うか」を終えて、台湾に行き、映画の撮影をする事になりました。その次の作品は、まだどれにするか考えている最中です。

―次回作や今後、どんな作品に出演したいですか? また、目指している役者像はありますか?

チャン・ヒョク:以前は色んな目標が沢山ありました。でも今は、現在が重要だと思っています。今やりたいこと、それから出演依頼をいただいたり、作品を見つけてやるとなった時、説得力のある、魅かれる作品をやってみたいです。
目指している俳優像は……とても多いです。魅力ある俳優が大勢いるので。とにかく、長く続けられるそんな俳優になろうと思っています。

―これから「輝くか、狂うか」を日本のファンにどのように見て欲しいですか?

チャン・ヒョク:親しみやすい時代劇、楽しい時代劇、そして時代劇と言うよりは、キャラクター同士の調和が面白い、そんなドラマとして楽しんでいただけたらと思います。

―日本のファンにメッセージをお願いします。

チャン・ヒョク:アニョハセヨ! 「輝いたり、狂ったり」で皆さんにご挨拶できることになりました、チャン・ヒョクです。
今回の作品は堅苦しい時代劇ではなく、その時代に実在した人物と虚構の人物が物語の中で出逢い、面白く楽しくて親しみやすい時代劇です。このドラマを、笑いと感動をもって楽しんでいただけたら嬉しく思います。また私の演じたワン・ソと言うキャラクターが、どの様に変わっていくのかを関心をもって見守っていただけたら嬉しいです。

「輝くか、狂うか」DVD情報

■<プレミアムBOX>DVD-BOX
発売日:2015年10月16日(金)
価格:30,000円+税 / 品番:OPSD-B580 / 全1BOX(12枚組)
【特典】特典映像:メイキング映像ほか 封入特典:ストーリー解説付き<52P>スペシャルフォトブック

■<シンプルBOX 5,000円シリーズ>DVD-BOX1~3
発売日:2015年10月2日(金) より順次発売 / 価格:各5,000円+税
品番:OPSD-C130~C132 / 全3BOX (各4枚組)
※本編のみの収録となります。特典映像、特典物などは入っておりません。

■レンタルDVD 2015年10月2日(金)スタート!
※TSUTAYA先行でレンタル、テレビ放送版となります。

2015年 韓国/音声:1オリジナル韓国語 2日本語吹替 字幕:日本語/全24話
原題:빛나거나 미치거나/発売・販売元:エスピーオー/(C) 2015 MBC

記者 : Kstyle編集部