Eric Nam、立派なインタビュアーになった「一番記憶に残っているハリウッドスターは…」

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“ホットなイケメンスター”Eric Namと“大陸の女神”タン・ウェイの出会いだなんて。聞いただけで胸ときめくあの日の“Eric Nam観察記”

非常に気になった。なぜスターたちはEric Nam(28)とインタビューをすると真っ先にSNSで友達申請をしたり、彼について触れたりするのだろうか。どんな魔性があってそうなるのだろうか。Eric Namを一日取材してその理由が分かった。優しい語調とスイートなリアクションのEric Namは、会ってみたら思ったよりもっと素敵な男性だった。

―海外スターとのインタビューでいつも流暢な英語を披露し、話題になっている。誰かが来韓したらインタビューはEric Namに任せてこそ安心だと言われるほどだから。

Eric Nam:ああ、そんなふうに思って頂いて本当にありがたい。そういうところから呼ばれることだけで非常に光栄だ。ハハ。最初はリポーターをしながらストレスもすごかった。僕は歌手として認めてもらいたいのに、ずっと他の人々とインタビューばかりして会社に対しても申し訳ないと思っていた。しかし、多くの方がインタビュアーとして僕を評価し、良い結果が出てきたのでやりがいを感じている。

―とにかくEric Namも海外スターとは初対面なのに、どのように短時間で彼らと親しくなって気楽に会話できるのか気になる。

Eric Nam:特別なことはない。何があっても気楽にしようとする。僕が緊張したり、うまくやらなきゃいけないとプレッシャーを感じれば相手が逆に居心地が悪くなるかもしれないので、できるだけ友人のように、弟のように、兄のように会話しようとしている。

―一番記憶に残るスターは誰か?

Eric Nam:ジェイミー・フォックス! 以前映画「アメイジング・スパイダーマン」に出演した俳優をインタビューするためにアメリカへ行った。そこでエマ・ストーン、ジェイミー・フォックス、アンドリュー・ガーフィールドにそれぞれ5分ずつインタビューできると言われた。最初にエマ・ストーンをインタビューしたが5分にも満たず、3分30秒で終わってしまってプロデューサーととても当惑した。使えるものがなかったので(笑) その後、ジェイミー・フォックスのインタビューで全て補おうと思いながら会話を始めたが、とても達弁だった。雰囲気もよく合わせてくれたし。最後にはK-POPの話をしながら僕の歌を歌ったが、本当に喜んで一緒に歌ってくれた。結局映像もジェイミー・フォックスだけ15分になり、皆歓声をあげた。本当に感謝した。

―個人的にスターらとインタビューした後、彼らにあげたプレゼントが一番印象深かった。ロバート・ダウニー・Jr.には限定版アイアンマンカミソリ、噛むのが好きだと言ったアマンダ・サイフリッドにはバター焼きイカなど。このようなプレゼントは自ら用意しているものなのか?

Eric Nam:状況によって違う。僕が準備するときもあるし、スタッフの方々が準備してくださるときもある。アマンダ・サイフリッドのものは自ら準備した。作家さんたちが事前調査をしたが、アマンダ・サイフリッドのダイエットの秘訣が食べ物を何でも30回以上噛むことだと聞いた。それで、作家さんに頼んで準備した。ガムよりはイカの方が良さそうであげたが、後に持っていくほど気に入ってくれた。ハハ。良いチョイスだったようだ。

―そのようなセンスはお金を払っても買えないものだが、生まれつきか?誰かに学んだものか?

Eric Nam:まあ、買いかぶりすぎだ。僕はよく分からないし、問題を解決する能力は親からたくさん学んだ。幼い頃初めてアメリカへ移住したとき、親も英語が上手な方ではなかった。それで、3人兄弟のうち僕が長男なので、一番上手くやらなければならないというプレッシャーがあった。いつも最初にトライしなければならない人は僕だったから。僕が壊れても親や弟たちに被害が及ぶことのないよう努力した。中学校には東洋人が僕しかいなかった。他の友達は親が全て面倒を見てくれるのに、当時うちの親はまだ言葉も通じなかったので僕は一人で全て克服し、耐えようとした。そのとき一人でどうやって生き残るべきかを学んだ。

―東洋人が一人しかない状況で、どういうふうに適応したのか?

Eric Nam:いじめでないいじめに遭って本当に大変だった。また、友達と生活水準が違いすぎて、その部分にも慣れなかった。あそこの友達は満15才になって初めて購入する車がBMWやベンツだから。家にエレベーターがあるほど皆ものすごい金持ちだったので話もあまり通じなかった。とても我慢していたが、13歳のとき親にこれ以上通えないからどうか転校させてくれと頼んだことがある。しかし、その話をしてから親にとても申し訳なかった。無理してアメリカにまで行って私立の学校に通わせたのにそれに耐え切れず、諦めるんだったら本当に不甲斐ないなと思った。それで、気を改めて最後まで我慢して頑張った。

―卒業した友人の中で今も連絡している友達はいるか?

Eric Nam:卒業する頃には友達とも親しくなってみんなと仲良く過ごしていた。友達とやった投票で1位になって賞をもらったし、校長先生から賞ももらったが、大学は一人で北の方に行ったので、自然に疎遠になった。しかし、面白いのはその友達から連絡が来たりする。10年間連絡がなかった友達がいきなりソウルに用事があって来たから会おうと言った。また、スケジュールがあってアメリカに行ったらそれを知って連絡して会おうと言ってくる友達もいた。

―芸能界で顔が広いことで有名だが、よく付き合っている芸能人の友達は誰か?

Eric Nam:顔が広い?ハハ。付き合っている友達は多い方だ。ある時期はものすごく会っていたが、最近はあまり会ってない。この頃は一人で時間を過ごす方だ。それでも気軽に会っている友達はf(x)のエンバ、U-KISSのケビン、ジョン・パク、Urban Zakapa、DICKPUNKSくらい?ああ、数日前にロイ・キムとも会った。

―意外だ。Eric Namはいつも友達とワイワイしているのだろうと思った。

Eric Nam:うーん……僕は大変なときは友達にあまり会わない。荷物になるような気がして。落ち込んだり苦しむ姿を見せると、なんとなく申し訳なくなる。

―Eric Namは人の悩みはよく聞くが、自分の本音はあまり打ち明けないタイプに見える。

Eric Nam:そうだ。普段からアイドルの友達から悩み相談を沢山聞く。しかし僕は自分の話をあまりしない。僕のせいで友達が心配するのではないかと思って。

―個人的に会いたいスターはいるか?

Eric Nam:ブルーノ・マーズとジョン・レジェンド。ジョン・レジェンドは公演を見たが、ブルーノ・マーズは残念ながらチケットがなくて見られなかった。本当に、本当に機会があればインタビューもしたいし、一緒に音楽作業もしてみたい。僕の希望だ。ハハ。

―スターたちに会いながら感じたことも多いだろうと思う。

Eric Nam:もちろんだ。海外であれ韓国国内であれ、スターらも結局同じ人間だということ?その方々も仕事をしながら楽しいときも、疲れるときも、うざいときも、腹が減るときもあるという事実を感じた(笑)

―この前来韓した映画「メイズ・ランナー2」に出演した俳優イ・ギホン、トーマス・ブロディ=サングスターとボウリングをしたが、彼らに完全に敗北したという悲報を聞いた。

Eric Nam:もともと僕が知り合いたちと共にボウリングに行ったが、なんとか(イ)ギホンさんのマネージャーと連絡をして会った。皆で集まってボウリング対決を繰り広げたが、僕たちが負けた。いや、率直に僕はよくやった。でも、うちのチームのメンバーがうまくなくて負けたんだ。(イ)ギホンさんが本当にうまい。カーブ、スピンなど、専門技術まで総動員した。本人は運だと言ってたけど……。一対一でもう一度やってみたい。

―最近更にかっこよくなったと思う。MBC「スターオーディション-偉大な誕生2」のときよりもっと若くなった。秘訣でもあるのか?

Eric Nam:もともと肌が白い方だが「偉大な誕生」に出演していた当時はインドから来たばかりで日焼けしていた。ずっとテレビに出演しているうちに、顔がもとの色を取り戻して今の顔になった。皮膚科にも行かないし、特にケアすることもない。乾燥肌で化粧品は少し気を遣ってつけるほうだ。クレンジングは几帳面にするし、肌に優しい乳液や水分クリームは必ずつける。

―この前、あるイベント会場で“大陸の女神”タン・ウェイとトークショーのMCを務めたと聞いた。タン・ウェイとの出会いはどうだったか?

Eric Nam:明るくて面白い方だと思う。初めて会話する前まではどんな方か分からなかった。イベントのエンディングで僕が歌を2曲を歌ったが、突然ステージの上に上がってきて、僕の歌に合わせて踊りながら楽しんでいた。おかげで楽しかった。また、トークショーでタン・ウェイさんが世界的な女優になるまでに運命を切り開き、変えていった“Change Destiny”のストーリーも印象深かった。彼女の演技に対する情熱、そして選択の前で堂々と自身の意思を披露する主導的な態度が素晴らしかった。僕と似た部分も多くて共感したし。

―大学卒業後、金融コンサルタントとして就職した。そして、ボランティア活動中に
オーディションを受けて歌手になった。短い間に様々な変化があった。


Eric Nam:僕の人生もタン・ウェイさんのように“Change Destiny”ではないかと思う。大学時代はたくさん遊んだが、その中でも就職活動をすごく一生懸命した。それが僕の目標だったので。それで就職した後、会社に1年ほど休みを頂けないかと頼んだ。幸い会社が僕の話を聞いてくれて、インドに行ってボランティア活動をしながら時間を過ごした。そこで運良く「偉大な誕生」のオーディションに受かり、今歌手として活動している。その間本当に様々な変化があった。会社員になるために熱心に大学生活を送ったが、また別の夢を探してそれを叶えるために一生懸命に生きた。

―Eric Namの大学生活はどうだったのか?

Eric Nam:僕はボストン大学で国際関係学を勉強した。国と国がどういうふうにコミュニケーションし、関係を結ぶかについて勉強した。その中でも僕は中国とアメリカについて深く研究した。それで3年生のとき、交換学生として1年ほど中国の北京大学に通った。そこで雑誌「エコノミスト」のインターンとして勤務しながら中国経済について勉強し、仕事も学んだ。時間があるときは色々なところでボランティア活動もしたし。本当に休まず一生懸命に生きてきたと思う。

―会社はEric Namを韓国に行かせたくなかったと思う。

Eric Nam:最初は言い出しにくかった。しかし、逆にその方々は会社よりは僕のことを優先して考えて下さった。「僕にこういう機会ができて韓国に行かなければならないと思う」と言ったら、上司の方々が「君には本当に良い機会だと思うから、一生懸命やれ」とアドバイスしてくださった。デロイト社はずっとここにあるから、いつでも連絡しなさいと。そのとき、とてもありがたかった。今でもメールで連絡し、近況を聞いたりしている。

―これほど自己管理を徹底しているところを見ると、なんだか女性を見る目もとても厳しそうな感じだ。

Eric Nam:大学時代も僕に気兼ねする人が多かった。あまりにも活動的で色々やっているので近づきにくいと言われた。それを聞いてショックを受けた。絶対に理想は高くない。ただ僕と性格が合う人ならいい。もちろん今まで付き合った人たちは皆可愛くて綺麗だったが、皆人柄がよかった。一番重要なのは性格だ。

―好きな異性が現れたら、先に告白するタイプか?

Eric Nam:それはまた違う(笑) なかなか先に告白できない。韓国に来てさらに慎重になったこともある。少し臆病になった。そのためか、人々は僕が自尊心がものすごく高そうに見えると言った。実はそうではない。僕は2人の関係に確信があるときに付き合い始めるのが正しいと思う。正直、出会ってからあまり時間が経っていないのに付き合っている人々を見るとよく理解できなかった。僕は時間を置いて過ごしてみて確信が生まれたとき、そして相手も僕と同じことを考えているときに告白する。

―芸能人にならなかったら今何をしていると思うか?

Eric Nam:多分会社に通っていたり、大学院に行ったのではないだろうか。実際に一緒に卒業した人々はほとんど大学院に進学した。芸能人にならなかったらその人々と共にMBAの取得のため勉強していたと思う。個人的にはJD/MBA、あるいはビジネスの勉強がしたい。

―近いうちにアメリカに行くと聞いた。

Eric Nam:今回ニューヨークで大学生に僕の話をする機会を頂いた。僕の人生に関する話、どうやってここまで来ることになったのかなど、夢についての話をする。早くスピーチの原稿も書かなきゃ。心配だ。

―歌手Eric Namの姿はいつ頃見られるのだろうか?

Eric Nam:まだ日程が決まったわけではないが、早ければ11月、遅ければ来年1月頃になると思う。ひとまずアメリカに行って、どんな曲を作るべきか十分悩んだ後、良いアルバムを出したい。

―人生においてメンター(良き助言者)や頼りになる人はいるか?

Eric Nam:親だ。今年に入って何かを決定することが難しかった。臆病になったし。もともと何事も恐れず、何でも積極的に推進するタイプだったが、少し慎重になった。その度に親を思い出す。今親がアメリカで生活して30年ほどになるが、厳しい環境で就職もしたし、僕と僕の弟たちを十分サポートしてくれた。それ自体が僕たちには大きな教えだ。親は「私たちは英語ができなかったが、今こうやって幸せに暮らしているからあなたたちは私たちより良い仕事ができるし、いつも人を助けてあげなければならない」と言っていた。実際に親は毎週ダウンタウンに行ってホームレスに食事の仕度をしてあげていた。そのような姿を見ると、僕もああいう風に一生懸命生きていかなければならないと思うようになる。

記者 : キム・ソジョン、エディター : キム・ドゥリ、インタビュー : キム・ソジョン、フォトグラファー : チョン・ホジュン