ファンが嫌がる“3大バラエティ”…事務所がアイドルを出演させる理由は?

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人気アイドルグループのファンが揃って嫌がる“3大番組”がある。MBC「私たち結婚しました」「アイドル陸上大会」、SBS「ジャングルの法則」だ。

基本的にこの3番組には他のバラエティ番組での姿とは違った魅力を自然に見せることができるフォーマットがきちんと備えられている。確かな宣伝効果もある。そのため、多くのアイドルが出演したがる人気バラエティ番組だ。

それにもかかわらず、この番組への出演が確定したという話が出るとファンはそれぞれ異なる理由で嘆く。いったいなぜこのような温度差ができるのか、ジャングル、体育館、新居に所属アーティストを派遣したことのある関係者の話を直接聞いてみた。


1. 「私たち結婚しました」

海外の爆発的な反応、テレビ出演効果、人間的な魅力がアピール可能
アイドルのファンのロシアンルーレットだ。あるカップルの降板記事はつまり新しいカップルの誕生を意味するため、すぐにすべてのファンダム(特定ファンの集まり)が非常事態に入る。自分の好きなアイドルが新しい花婿および花嫁に選ばれると嘆きを禁じえず、所属事務所を睨む。

「私たち結婚しました」に対するファンの敵愾心は、主に仮想恋愛というフォーマットに対する不満と出演終了後に生まれるカップルのファンとの性向の違いから来る。クールに楽しむファンもいれば、歯を食いしばって視聴するファンもいる。もちろん見ないというタイプも少なくない。

Q. 「私たち結婚しました」は視聴率も低いのに、どうして皆出演したがるんですか?

A. まず海外ファンの反応がいいんです。現地で海外版まで出てくるくらい! 海外ファンがこのようなカップルのコンセプトを好むので、中国やタイなどアジア圏のYouTubeに非常にたくさんアップされます。だから海外のファンに見られる機会が多いんです。それを除いても、地上波チャンネルに毎週定期的に出演できるフォーマットはあまりありません。グループの皆で出演するリアリティ番組やゲストとして出演する場合を除けば、レギュラー出演は容易ではありません。誰もが「無限に挑戦」のような番組のメンバーになれるわけではありませんから。テレビに出るということは記事にされることにつながり、付加的なコンテンツも生産されるので、宣伝においては役に立つ番組と言うしかないですね。たとえば今出演している新人の話をすると、Red Velvetのジョイは1週間に1度はテレビで露出されるので、その効果は無視できません。だから事務所として嫌うような番組ではありません。

A. 特に歌手の場合は舞台上の姿ではなく、日常的な一面を見せながらありのままの魅力がアピールできる機会だと思います。歌手のように露出される機会がほとんどない役者はさらにそうです。「本物の男」のカン・イェウォンさんもそうですね。

Q. 新人投入説に関しては?

A. 新人の場合、ある程度知られていたとしてもここまで定期的に放送される番組に出演するのは難しいです。非常に大きな力が必要でしょう。「私たち結婚しました」では年齢別にカップルを決めるので、その時に若い新人にチャンスを与える部分があります。

Q. ファンに視聴のコツを教えてください。

A. 良くないですか? もっとたくさん見る機会が増えるでしょう? ハハ。大好きなお兄さんやお姉さんを、ファンだけではなく、もっと多くの人に知ってもらうことができますよ。番組なのである程度出演すれば終わりますし、カップルのファンのせいでファンがストレスを受けるとはいえ、結果的には出演者の役にも立ちました。CNBLUEのジョン・ヨンファさんやBrown Eyed Girlsのガインさん、2AMのチョグォンさんなど大半のケースがそうでした。アイドルだから自分の彼女、彼氏になってほしい、代理満足(他人の行為を通じて間接的な満足感を得ること)ファンタジーとして見ていただければ面白いと思います。海外のファンはそのような部分でうまく移入してくれていると思います。だからその姿を楽しんだり、2人の出演者を見ながらファンになったりもします。もちろん恋人や夫婦のように演技することをファンが嫌がるのも理解できますが、皆知っているじゃないですか! カップルのように見えても、誰が見ても仮想だということを。

Q. 出演メンバーを決める基準はありますか?

A. 「私たち結婚しました」側からどのメンバーに出演してほしいとオファーする場合もありますし、私たちの方から「この子よりはこの子」という風に推薦したり、数人の候補を出して「選んでみてください」という場合もあります。オファーを受ける場合は普通“人気のある”メンバー、新人の場合はオーディションで魅力的な人を選ぶそうです。彼らとのインタビューでどんなタイプが好きなのかを把握した後、制作陣がカップルのマッチングをすると聞きました。(何人かの芸能人を分家させた経験のある関係者Aさん)


2.「ジャングルの法則」

極限の状況での対処能力をアピール、視聴率の高いバラエティ、ユニークな経験が可能

体も心配だが、顔が苦労した顔になるなど、ビジュアルを傷つける懸念が大きい。ありのままの魅力をアピールできる他のリアリティバラエティ番組もたくさんあるのに、スケジュールを長く空けなければならないジャングルまで行く必要があるのかというのがファンの不満だ。

Q. 危ないし、食べられないし、苦労するから行かないでほしいのに……もしかして事務所が無理やり送らせてるんじゃないですか?

A. ジャングルに行きたい本人の意思が強い人が大半です。面白いからといって2度行った人もいると言います。本人の選択と意思がなくて冒険できるわけではありませんから。むりやり行かせる場合はほとんどないと思います。スケジュールも長く空けなければならないし、ファンもものすごく心配するからです。新人だから宣伝のために無理やり行く? そんなこともほとんどないと思います。チャレンジ精神なしで、旅行としては行けない場所だからです。撮影中はほとんど食べられないと聞きました。自分で食べ物を手に入れるコンセプトなので。撮影終了後にホテルなどに行って食べるそうです。何とかして出演させても当事者が耐えられなければ非常に大変なので、そこまでして無理やり行かせようとはしないと思います。

Q. 他のリアリティバラエティも多いのに、どうしてジャングルなんですか?

A. アイドルもそうですが、女優の場合はすっぴんに自信がある可能性もあります。健康で活発な魅力を引き出すケースも多いからです。もちろん逆効果になった場合もありましたが。ハハ。危険に見えますが撮影ですし、キム・ビョンマン族長やスタッフもいるから安全に自身の魅力がアピールできます。さらに視聴層の幅も広いですし、視聴率も高いです。再放送も多いのでとてもいいです。宣伝の面で非常に良い相乗効果を生み出す番組です。事務所側は本人が出演を望む場合、引き止める理由がありません。(ジャングルに無理やり行かせたと言われて悔しい関係者B氏)


3. 「アイドル陸上大会」

健康な魅力、新人にとっては突破口、仕方ない面も

毎年打ち切りを求めるファンの声が絶えない番組だ。アイドルたちの健康的な魅力が楽しめる番組でもあるが、行われるたびに負傷者が続出し、番組出演および応援席の強圧議論が浮上したりもする。特にキラキラ輝くアイドルたちを集めて行うため、彼らの“Some(男女がお互いに好感を持っている段階)”が始まるきっかけとも呼ばれる。ファンが目を大きく開いて応援席を守る理由があるのだ。

Q. 「アイドル陸上大会」に出演しなければならない理由はありますか?

A. 「アイドル陸上大会」は正直どうかと思う。無条件にいいとは言えない。もちろん優れたルックスのアイドルたちが集まって健全に運動をする姿が話題になるので、その趣旨はいいと思う。グループの誰もが出演して宣伝になれればいいし、優勝できればさらにいい。しかし、あまりにも忙しいのに時間を割いて出演しなければならないというところは困る部分でもある。ファンが嫌がるのも理解できる。競争が過熱して怪我をするし、可愛いい子とカッコイイ子を一ヶ所に集めておくから嫌がられる。

Q. 続出する負傷についてはどう思いますか?

A. いつも負傷が続出するが、若いから思わず一生懸命やるのだ。そのような怪我は予想できないから。最近は変なこともたくさんさせる。チアリーディングをしながら怪我をしたり。活動もしなければならないのに体を使わせるし、普段しないことをさせるから怪我をする場合が多い。そのせいで活動に支障が出るのでファンがものすごく嫌がる。特に活動が忙しいグループは競技を続けなければならないため時間を長く空けなければならないし、そのようなことのために認識が悪くなったんだと思う。事務所にとっては良いところもあるが、良くない部分も絶えないのだ。

Q. 撮影の長さに比べて放送される分量が非常に少ない。出演が強制的だということに対してはどう思うのか?

A. 正直に言って、ものすごく長い待機時間を経て競技に参加するが、運動できない人は注目されることさえない。もちろんその中でもカメラをちゃんと回してくれるし、MCにもなれるから規模の小さい事務所のアイドルはそこにでも出演して何とかしてみようとする。運動能力が高くてメダルでも取れたら注目されるから。また「アイドル陸上大会」と「音楽中心」との連携、テレビ局との関係上、仕方なく出演しなければならない面もある。M社は祝日のアイコンのようなコンセプトで進めるから、このような議論を知っているはずだ。控えめだが、極めて個人的な立場では好きじゃないと言うしかない。(秋夕や旧正月が来るたびに「アイドル陸上大会」のせいで苦しめられる関係者Cさん)


事務所が芸能人に強圧的にある番組の出演を強要するというのは昔の話だ。芸能人と事務所は垂直関係ではなく、一緒に仕事をするパートナーの関係になって久しい。ましてや芸能人宛てに宅配を送ると、事務所の社員が“職場の同僚○○○”という名前で受け取るのだから。アーティストの成功を望むのはファンも事務所も同じ! もう事務所を睨まなくても良いのでは? ((((((((((記者&事務所))))))))))

「出演したくないのに事務所で無理やり出演させるというのはいつの話なのか分かりません。それは本当に昔のことです。最近は無理やり出演させられている人はいません。すべては合意とコミュニケーションの下で行われることです。もちろん「アイドル陸上大会」は少し違うかもしれませんが。ハハ。グループで出演するため、参加する種目もないのに1日中座っているのが大変かもしれませんが、それは仕方ないことですから」

記者 : カン・ヒョジン