放送終了「君を憶えてる」ソ・イングク、圧倒的な演技力で視聴者を魅了

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※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=「君を憶えてる」放送画面キャプチャー
「生まれた時からモンスターだった人がいて、誰かにモンスターとして見られ、モンスターと呼ばれたからモンスターになった人もいるんだよ」

「君を憶えてる」の中のイ・ジュニョン(EXO ディオ)の台詞だ。ドラマでモンスターとは殺人犯を意味するが、ソ・イングクには“演技のモンスター”を意味する。俳優ソ・イングクは演技を始めたときからモンスターだっただろうか、それとも努力でモンスターになっただろうか。彼は前作と同じくキャラクターになり切る驚きの能力を持つモンスターのような演技力で別れを惜しませた。

謎の事件を時にはコミカルに、時には真面目に解決する捜査ロマンスを描いた「君を憶えてる」が韓国で11日に放送終了した。ソ・イングクはドラマで危険だからこそより魅力的な完璧な天才プロファイラーイ・ヒョン役を演じた。「SUPER STAR K」を通じて歌手としてデビューした彼は、KBS 2TV「ラブレイン」を皮切りにtvN「応答せよ1997」、SBS「主君の太陽」「ナイショの恋していいですか!?」「王の顔」まで、ジャンルを問わない多彩な演技を披露し、着実に俳優としてのキャリアを積み上げてきた。

今回の「君を憶えてる」もまた、彼にとっては更なる挑戦だった。ドラマの序盤から盗作疑惑が浮上したことに続き、出演者にとっては一種の成績表とも言える視聴率が苦戦した。しかし、ソ・イングクは持ち前の吸引力のある演技で目と耳を魅了、マニア層を形成し、視聴率とは別に演技で好評を受けることに成功した。

彼は潜在的な殺人犯と天才プロファイラーの岐路に立っているイ・ヒョンを演じるにおいて、キャラクターに自然に溶け込んだ姿と豊かな感情表現を見せた。イ・ヒョンはドラマを主にリードする中核人物であるだけに、彼を演じるソ・イングクがしっかりと中心を保つ必要があったが、見事なまでに成功し存在感をアピールした。

ソ・イングクはこの日もまた挫折と怒り、悲しみと幸せを自由に行き来しながら立体的なキャラクターを完成させた。忘れていた子どもの頃の記憶を取り戻し自身を責めるイ・ヒョンを演じるときは言葉で表せないほど空虚な眼差しを見せるも、弟のイ・ミン(パク・ボゴム)がイ・ジュニョン(チェ・ウォニョン)に殺されたことを知った時は、殺気を帯びた眼差しを見せるなど、驚きの集中力で60分という長い時間をぎっしり埋めた。

このようにソ・イングクは“モンスター”と呼んでも過言ではないほど、20代の男性俳優の間でも指折りの演技力と魅力を持っている。今までの作品とは違う一風変わった魅力を感じられた「君を憶えてる」もまた、彼のフィルモグラフィーの一行となり、俳優としてもう一度成長したことを知らせた。次の作品ではまたどのような役割で、どのような魅力でお茶の間を訪れるか、ソ・イングクのこれからの活動に早くから関心が集中している。

この日の「君を憶えてる」は、別れていたイ・ヒョンとジアン(チャン・ナラ)がキスで愛を確認する一方、死んだと思っていたイ・ミンが新しい人生を歩み、最後まで生き残ったイ・ジュニョンが行方不明になる内容で終了した。「君を憶えてる」の後番組の「変わった嫁」は、韓国で17日から放送スタートする。SISTARのダソムとコ・ドゥシムが主演を務める同ドラマは、嫁体験をするバラエティ番組に出演することになったガールズグループのメンバーと、仮想の姑になった宗家の嫁の一本勝負を描く。

記者 : チョン・ソヨン