ミリョ、Brown Eyed Girlsのメンバーではなく第1世代女性ラッパーとしてのプライド

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“ヒップホップ第1世代”のBrown Eyed Girls ミリョが女性ラッパーとして帰ってきた。10年以上ラッパーとしてのプライドを守ってきたミリョが、堂々と自分のカラーを披露する。これまで表に出していなかった本物のヒップホップへの情熱をついにぶつけた。

ミリョの今回のアルバムへの自信はプロデューサーRhymerから始まった。Brown Eyed GirlsのメンバーミリョとBRAND NEW MUSICの代表Rhymerの出会いだけで熱気が溢れかえった。Rhymerのサポートのもと、ミリョは渾身の努力でアルバムを完成させた。

2012年に発売した1stソロアルバム「MIRYO aka JOHONEY」以来、約3年ぶりとなるソロ活動を果たすミリョは30日、「Dream」「QUEEN」をリリースした。「Dream」はミリョの自伝的なストーリーに1990年代後半に流行っていたヒップホップビートを加えた。「QUEEN」はBrown Eyed Girlsのメンバーであるガインがフィーチャリングに参加した、気軽に楽しく聞ける爽やかなナンバーだ。「UNPRETTY RAPSTAR」の曲「My Type」、San Eの「Bodylanguage」などで注目を浴びた作曲家リシも参加した。

「私が以前ソロアルバムを出した時は、ほぼ一人で作り上げました。時間が経つに連れ、結果を残すことに対する欲も出てきたんです。だから、私からRhymer兄さんに曲を作って欲しいとお願いしました。もともと親交があったのでお願いしやすかったです。おそらくヒップホップクルーのHONEY FAMILYとしてラップをやっていた時からの縁です。すごく長いですね(笑)」

ミリョの今回のアルバムは2014年1月から下絵が描かれていた。その後、着実に準備を重ねた。7月にリリースするのは2曲だが、5~6曲は準備が終わっている。ミリョは事務所と話し合って年内に段階的にリリースしていく予定だ。

「今回のアルバムを作りながら、初めてマイクを手にした瞬間を思い浮かべました。ソロ歌手としての心を自由に吐き出してみました。期間を決めて作ったものではないので、もっと完成度を高めることができました。満足できるまで修正を繰り返しました。そうしているうちに韓国のヒップホップシーンがさらに大きくなったのです。『あれ? もっと準備しないと』と思って、ますます求める水準が高くなりました。だから修正作業がもっと繰り返されました(笑)」

tvN「UNPRETTY RAPSTAR」が放送されてから、ミリョは不本意ながら多くの連絡を受けたという。「君はなぜ抜けたのか」という質問が殺到した。しかし、ミリョは視聴者として番組を楽しく見たと感想を述べた。番組のおかげで女性ラッパーへの関心が高くなったと拍手を送った。

「私は自分だけのアイデンティティを持つアーティストなら誰でも好きです。ロックでもヒップホップでも、ジャンルを問わずなんでも自分のカラーが確かな歌手っていますよね。最近でいえば後輩アーティストのCheetahが彼女だけのスタイルを持っていると思います。人が作ったのを真似するだけで精一杯なラッパーも多いけど、Cheetahはそう見えません。詞を書くのも上手いですね」

ミリョはガールズグループBrown Eyed Girlsのメンバーという先入観を持たれている。おそらくミリョが届ける音楽もそうであろう。しかし、ラップが好きなら、誰でも楽しく聴ける音楽を作りたいというミリョだ。ヒップホップであるならどのような制約も設けず、ずっと音楽を続けていくことがミリョの目標だ。

「Brown Eyed Girlsのミリョも、ソロラッパーのミリョも、どちらもヒップホップが好きなミリョで間違いありません。ただ私のやっている音楽を楽しんでほしいです。音楽番組に出演することを念頭に置いた音楽ではないので、表現の幅がもっと広がります。だからもっと面白く作ることができました。これからも状況に合わせて音楽をやったりはしません。私が本当にやりたい音楽、それがヒップホップをやる理由だからです」

記者 : キム・イェナ、写真 : ムン・スジ