「華政」イ・ヨニ、チャ・スンウォンの空席を埋める堂々とした演技

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※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=「華政」キャプチャー
チャ・スンウォンが抜けた空白があまりにも大きくなるのではないかという心配は、杞憂に終わった。イ・ヨニがその空白を埋めた。イ・ヨニはこれまで貞明(チョンミョン)公主の人生を描く物語という紹介に多少及ばない活躍をしているように見えたが、イ・ヨニの時代はこれからだった。

MBC月火ドラマ「華政」は、波瀾万丈な子供時代を過ごした貞明公主(イ・ヨニ)の人生を描く。光海(クァンヘ、チャ・スンウォン)の刀から逃れ日本で奴隷として生きていた貞明は、火器の技術を身につけ、職人となり朝鮮に帰ってくる。最初は光海への復讐に燃えるが、光海の政治信念が自分と同じことがわかり、彼を許す。

27日の放送では、反政以降光海とは正反対の道へと進む仁祖(インジョ、キム・ジェウォン)の姿が描かれた。光海が予言した通り、仁祖は朝鮮に闇を覆わせた。長いかんばつに洪水、疫病により百姓は餓えているにも関わらず、王室の国庫を潤すために百姓に過剰な税金を課したのだ。貞明は毎朝仁祖に直言するが、仁祖はこれに怒るばかりだった。

貞明を目の敵と感じたキム・ジャジョム(チョ・ミンギ)は、王室所有の土地で貞明を懐柔した。力がなければ自分の意志を貫けないと、嫌いな人とも時には共にできるのが政治だと話したのだ。貞明は自宅でその忠告を考え、大義のために一度はひざまずくことにする。貞明は、ジャジョムから受けた土地で百姓たちが税金なしに耕作できるようにし、一方では自分の力になってほしいとイ・ウォニク(キム・チャンワン)を領議政(ヨンイジョン:朝鮮時代の官職名)にしようと説得した。

この日貞明は、裏で王に忠告する役割から抜け出し、政治の前面に乗り出す姿を見せた。仁祖の反対側に立つことを天下に告げたのだ。貞明を演じたイ・ヨニは、キム・ジェウォンには向かい張り詰めた緊張感を披露し、公主の威厳をしっかりと表現した。キム・ジェウォンに厳しく忠告し、キム・ジャジョムの懐柔を鼻で笑ったりもした。また、自身の女官に手を上げたキム・ミンソ(ヨジョン役)と対立し毒づく姿も見せた。

これまで公主としてはカリスマ性が少しばかり足りなく見えたイ・ヨニだったが、この日の放送に関してはどの先輩役者にも負けないようなオーラを発散していた。今後のイ・ヨニの活躍が期待される放送だった。

記者 : イ・ジヨン