ギャップ萌え!“マクチャンドラマのプリンス”ヒョン・ウソンが「カッコウの巣」で見せる2つの姿とは? ― 鑑賞コラム 後編

Kstyle |

けなげなヒロインが悪女の罠によって不幸のどん底に突き落とされた頃、さっそうと姿を現す<イケメン救世主>はマクチャンドラマ(非現実的で、ありえない設定のドラマ) に欠かせない要素の一つ。代理母をテーマに描かれた復讐ドラマ「カッコウの巣」では、弁護士のミョンウンが最愛の息子ジヌを奪われたヨニに優しく手を差し伸べます。

ミョンウンは明るく誠実で、男前な熱血弁護士。「福寿草」で大ブレイクした“マクチャンドラマのプリンス”ヒョン・ウソンが持ち前の清潔感と好青年ぶりを発揮してミョンウンを演じ切り、女性視聴者の心をわしづかみにしました。

ヒロインのヨニ役を演じたチャン・ソヒも、ある新聞社とのインタビューで理想の男性像を聞かれ、「ミョンウンみたいな人がいい。頼もしくて、いつも楽しませてくれる男性が理想のタイプ」と答えたことがあります。


フレンドリーな熱血弁護士を好演

さて、そんなミョンウンは、法律顧問を務める会社でヨニと初めて出会います。チーム長からヨニを紹介されたときの第一声は「ワ~オッ!」。「この会社の女性は美人ばかりですね」と握手を求めますが、ヨニはあからさまに不快感を顔に出し、ミョンウンを無視してその場を去ってしまいます。

フレンドリーすぎるノリのせいで、ヨニに“軽い男”という印象を与えてしまったミョンウン。その後、偶然ヨニの苦境を知った彼は、弁護士として「力になりたい」と申し出ますが、「どうして私を助けてくれるんですか?」という問いに「ヨニさんがキレイだから」と直球を投げ、またしてもヨニを怒らせてしまうのです。

一見、空気が読めない男性のようにも思えるミョンウンですが、実は密かに「やっちゃった……」と落ち込んだりもする憎めないキャラクター。ワインカラーのシャツに黒のネクタイというおよそ弁護士らしくない格好も、ヨニに会うために張り切って選んだのかもしれないと思うと微笑ましく見えてきます。


ニックネームはターザン

ストレートで熱い男、ミョンウンのニックネームはなんとターザン! 弁護士を必要とするヨニに対し、「僕がターザンになります。ジェーン(ターザンの恋人) に呼ばれたら、ターザンはすぐに駆け付けるでしょ?」という、なかなか珍しい殺し文句を繰り出します。

ヨニも最初は「ターザン……?」とピンときていない様子ですが、ドラマを見ているうちに、このニックネームこそ、たくましくて頼りがいのあるミョンウンにぴったりだと思えてくるから不思議です。「アーアアー!」と、かの有名な雄叫びをあげるなど、前半は明るくおちゃめな姿が目立ちますが、ヨニを守ろうとする姿は真剣そのもの。ふだんの明るい笑顔と、ふと見せるクールな表情のギャップが大きな魅力となっています。


気になる恋の行方は…

一目見たときからヨニに惹かれているミョンウンは、その思いを迷わず彼女にぶつけますが、恋が進展するスピードは遅め。ファヨン(イ・チェヨン) は「兄を殺しておきながら、何食わぬ顔でビョングク(ファン・ドンジュ) と結婚した」と誤解していますが、実際のヨニはかなりマジメで義理堅い女性です。ミョンウンからどんなに積極的に迫られても「私はジヌの母親だから」と頑なな姿勢を崩しません。
そんなヨニの態度から伝わってくるのは、我が子に対する母の愛。確かに、ジヌを守るために力を合わせているヨニとミョンウンのラブストーリーが急展開したら、かえって白けてしまったかもしれません。お互いに惹かれ合いつつも、なかなか進展しない2人の様子はもどかしくもあり、このドラマの見どころでもあるのです。

復讐劇の顛末とともに、ヨニとミョンウンの恋の行方も気になる「カッコウの巣」。進展が遅いとはいえ、バックハグ、急襲キスなどの胸キュンシーンはしっかり盛り込まれています。ミョンウンの登場によって、ヨニは幸せな人生を取り戻せるのか……? 気になった方は、ぜひドラマをご覧になって結末を確かめてみてくださいね。


ライター:藤田麗子

「カッコウの巣」DVD
DVD-SET1~5 好評リリース中
DVD-SET1 12,000 円+税 / DVD-SET2~7 15,000 円+税
毎月順次 リリース
発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
DVD公式サイト:http://kandera.jp/sp/kakkou/
Licensed by KBS Media Ltd. (C)2014 KBS. All rights reserved.

【放送情報】
BS11:毎週月~金曜日 午後2時00~3時00 放送中
TV大阪:毎週月~金曜日 午前8:15~8:55 放送中

記者 : Kstyle編集部