Melody Day、チャン・ドンゴンおじさんの話題だけではもったいない実力派グループ

OSEN |

写真=LOENエンターテインメント、ビュガエンターテインメント
一風変わったメロディだ。パフォーマンスをするボーカルグループ。曲を聴いていると耳が幸せになるが、舞台を見るとそれもまた目を離せない吸引力がある。

4人組ボーカルグループMelody Day(チャヒ、ユミン、イェイン、ヨウン)の話だ。2012年、KBS 2TVドラマ「カクシタル」の「その一言」でデビューしたMelody Dayは、その後KBS 2TV「いとしのソヨン」の「あの頃のように」、SBSの「君の声が聞こえる」の「甘くラララ」、SBS「主君の太陽」の「All About」など、人気ドラマのOST(劇中歌)を歌い、認知度を高めた。

昨年12月、Mad Clownとコラボして「怖い」を披露し、約6ヶ月の準備期間を経て今月9日、意欲的にカムバックを知らせた。現在2ndシングル「Love Me」で精力的に活動している。

メンバーも変化した。23歳のユミンは今回の活動で初めて舞台に立った。しかし、舞台に立つ前に俳優チャン・ドンゴンの親戚であることが大きな話題を集めた。「チャン・ドンゴンおじさんはデビューをどう応援してくれたのか?」という質問に、彼女は「チャン・ドンゴンおじさんが私たち(Melody Day)のテレビ初ステージを見てくれたそうだ。曲も良く、みんな可愛いと、近いうちに会いたいとも言ってくれた。本当にありがたい」と答えた。

ユミンはチャン・ドンゴンに似た外見でも目を引く。特に大きな目が印象的だ。ユミンは「家族はみんな目が大きいほうだ」と笑った。ユミンの父方の祖母の妹の子がチャン・ドンゴンで、ユミンの父親とチャン・ドンゴンは互いを兄弟と呼ぶ関係だ。ユミンはチャン・ドンゴンをおじさんと呼んでいる。ユミンはこのことが報じられてからプレッシャーも感じたが、さらに頑張ってより良い姿をお見せするしかないと思ったという。彼女は「Melody Dayがカムバックする前にこのことが報じられ、多くの方々に興味を持っていただけてありがたかった。一方ではプレッシャーも感じ、私のせいでおじさんやメンバーに迷惑をかけるのではないかと慎重になり、不安になる部分もあった」と打ち明けた。

写真=LOENエンターテインメント、ビュガエンターテインメント
続いて「温かく見守っていただきたい。今回格別な覚悟で一生懸命に準備した。一味違う姿をお見せできるように努力する。私のことでメンバーに迷惑をかけることがないよう頑張りたい」と丸い目を輝かせた。ヒップホップダンスやラップが得意な才能豊かなメンバーだ。

21歳のイェインはMelody Dayのムードメーカーだ。女らしくない気さくなイメージの持ち主だと自己紹介した。アコースティックな音楽をよく聴く。好きな歌手はジェイソン・ムラーズ。特記事項としてはこの3ヶ月で15kgも減量したことだ。原動力はマネージャーのショック療法だった。「あなたがこのまま(太ったまま)だとMelody Dayはカムバックできない」という言葉に、メンバーが苦労してきた今までの時間がパノラマのように頭をよぎり、歯を食いしばったという。1日に鶏ササミ一切れで運動した。倒れたり、鼻血が出たこともある。大泣きしたこともあるという。カムバックのために流した汗水だ。それでも明るい。「他のメンバーよりも壊れる役割を主にしています。ハハ。近所のお姉さんのようなタイプです」(近所のちびっ子のように見える?)

26歳のヨウンはリーダー兼メインボーカル。大学でミュージカルを専攻した。Melody Dayのボーカルの中心だ。様々なジャンルの歌を歌える強みを持っている。グループではおばあさんのような存在だという。いつも妹たちの面倒をよくみているためだ。歌唱力も素晴らしいが、ダンスに対する意欲もある。日ごろから舞台の上で踊りたいと思っていたが、今回の曲を通じて念願が叶ったという。「いつまでもバラードだけを歌うと思っていましたが、ダンスができて本当に幸せです。これからも様々なカラーをお見せします」

20歳の末っ子チャヒはMelody Dayでボーカルとともに“4次元”(個性が強く、ユニークな考え方を持つ)を担当している。楽しい曲よりも落ち着いた曲を好むこの4次元少女は、恐竜と宇宙が好きで、それらを想像しながら幻想的な曲を聴くことが好きだという。また、自分の魅力として料理を挙げた。「グループで料理を担当しています。家庭料理が得意です」

「Love Me」に初めて接して感じたのは“ユニーク”だった。ナレーションがあり、ミュージカルのような印象もあり、非常にレトロでありながらもR&Bの雰囲気がある。カバー曲だが、それをレトロ風に変えてMelody Dayならではの「Love Me」が生まれた。

カムバックするまで平坦な道のりではなかった。彼女たちには“2番部屋の贈り物”と呼ばれる“部屋”がある。それはボーカルルームのことだ。ルームには数字がついており、2番の小さな部屋でいつも練習していたという。練習していると部屋はすぐ二酸化炭素でいっぱいになってしまう。それでもそうやって2番部屋でいつもすごしていた。そしてたくさん泣いたという。

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「諦めたくなる瞬間はなかったか?」という質問に、イェインは「練習生のときから漠然と思っていた。私たちはどこに走っていくべきか、目的地があるのだろうかと思った。最終地点がないのに常に練習すべきなのか、やめるべきなのか、私たち何をしているんだろうとも思った。周りからの漠然とした言葉にも萎えて、憂鬱になった」と、辛い時もあったと告白した。

他のメンバーたちも同様だった。ヨウンはそれでも我慢できたのはメンバーのおかげだったと述べた。ヨウンは「練習生時代を一緒に耐えてきたので、絆が強まった。実力さえしっかりお見せすれば、たくさんの方に愛してもらえると信じた」と実力と可能性を信頼していたと述べた。

まったく違う4人が織り成すひとつのメロディ。メンバーはMelody Dayをひとつのカラーに定められないと説明した。ボーカルグループだが、チャンスがあればORANGE CARAMEL(AFTERSHCOOLのユニット)のようなユニット活動もしたいという。もちろん自分たちのことをアイドルだとは思っていないが“アイドル”と呼ばれるなら“マルチアイドル”と呼ばれたいという。目指すのは、実力があり、歌やパフォーマンスなど多彩な才能を持つグループだ。

それでも声はMelody Dayが持っている最大の強みだ。「それぞれ全然違いますが、歌を歌うときは気持ちがひとつになります。ひとつの曲を一緒に歌うときにはまるでひとつの声のように出ていますが、一人で歌うとまた違うソロの声が出ます。今まで歌ったOSTには明るい曲もあり、ロックもあり、楽しい曲も、すごく悲しい曲もあります。非常に多彩です。多様性が私たちのカラーだと思います」

2015年に一番欲しい物を訊ねると「目の下のクマ」という意外な面白い(?)答えが返ってきた。

「私たちは失うものがありません。2015年はスケジュールだけをこなして暮らしたいです。忙しすぎて目の下にクマができてほしいです。『宿所ではお風呂に入って寝るだけにしよう』と言うのが願いです。Melody Dayの認知度を上げることが一番の目標です。メンバーにはそれぞれ違う個性や魅力、キーワードがありますが、これらを見せられるチャンスを頑張って作っていきます。私たちが目指すコンセプトは“ガールクラッシュ”です。同じ女性から見ても『Melody Dayは本当に魅力的だ』と言われるようになりたいです。それを目指して頑張ります」

記者 : チェ・ナヨン