放送スタート「仮面」尋常でないミステリー…好奇心を刺激するストーリー展開

OSEN |

※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=SBS「仮面」放送画面キャプチャー
「仮面」がこれまで見たことのないユニークなミステリーを披露した。ドッペルゲンガーのスエ、そして彼女らとチュ・ジフンの三角関係、それを越えた陰謀とミステリーが最初から興味津々な展開を見せた。

27日午後に韓国で放送スタートしたSBS水木ドラマ「仮面」では、両極端な二人を演じるスエにまつわる背景がスピーディに説明された。しかし、これだけでは説明しきれない複雑に絡んだ陰謀とこれから解くべきミステリーが紹介され、好奇心を刺激した。最初から尋常でないドラマだ。

序盤からミステリーの雰囲気が漂っていた。最初のシーンで車を運転していたピョン・ジスク(スエ)は道でノロジカを避けようとしたが、そのまま山の中へ突進し、車は崖に向かって走り続けた。ジスクの手には手錠がかけられており、全く身動きのできない彼女の前で携帯電話が鳴った。

携帯電話の中の謎の男は「助けてくれ」というジスクの言葉に「分かってる」と言いながら謎の条件をかけた。彼は「あなたは死ななければならない。あなたが死んでこそ条件が成立する。死ぬことってそんなに悪いことではない」と妙な話をした。苦悩したジスクは結局「それで皆が幸せになるならそうしよう」と受け入れたが、嗚咽を止められなかった。車は崖の下に墜落し、続けてジスクの葬儀が行われた。

その後、ドラマは全ての事件が起きる前の状況に戻った。先に姿を表したソ・ウナ(スエ)はジスクと全く同じ顔をしているが、全く異なる背景と性格を持った人物だった。ウナはチェ・ミヌ(チュ・ジフン)と契約結婚を準備していた。ウナとミヌの結婚に愛というものはなかった。二人はお互いに感情がないことを確認し、契約の条件を掲げた。相手のことを「本当にかわいそう」と冷笑的に言う二つの姿は、冷たいというより殺伐としたものだった。

その一方でジスクは極めて平凡な女性だった。デパートの販売員である彼女は上司に叱られ、食堂で同僚らとご飯を食べながらとんでもない想像をする。だが、ジスクがさらに可哀想に見えたのは、彼女の周辺の状況のせいだった。ジスクは父親の借金で苦しんだり、同窓会では友達によって屈辱を味わった。一人で屋台で酒を飲んでいても、彼女のそばにいてくれる人もいなかった。

ある日ジスクとウナはデパートで偶然出会った。ウナは以前「ドッペルゲンガーは先に見た人が死ぬ」という話を雑誌で見たことがあった。お互いに見つめ合う二人の間に妙な空気が流れた。だが、二人はまもなくそれぞれの日常に戻った。

ドラマのラストシーンにはミヌとの結婚式の途中、突然プールに落ちたまま目をつぶっているウナの姿が登場し、スリルを与えた。混乱の連続だ。

この日、ミヌもユニークなキャラクターで注目を浴びた。偶然ウナとジスクに会った彼は、ウナの前では冷たかったが、ジスクの前では思わず慌てる姿を見せ、コミカルな雰囲気を作り出した。ミヌは精神病を患っているようにも見えた。周りの視線に過度に気を使ったり、水の中で幻覚を見たりした。平凡ではない新たな人物が好奇心を刺激した。

この日、ミン・ソクフン(ヨン・ジョンフン)とチェ・ミヨン(ユ・イニョン)も権力を求めて陰謀をたくらむ夫婦として描かれ、これからドラマの緊張感を高めるものと期待を集めた。最初からミステリーの続く「仮面」がお茶の間を一気に魅了した。

「仮面」は自身を隠して仮面をかぶったまま他の人間として生きていく女性と、そんな女性を純愛で守ってくれる男性を通じて本当の人生と愛の価値に気づく話を描いた作品で、競争と暗闘、陰謀と復讐、ミステリーが共存する本格恋愛ドラマだ。

記者 : キム・サラ