リュ・スンリョン主演「客」7月の韓国公開を確定…強烈な予告編公開(動画あり)

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写真=(株)ユビユフィルム
映画「客」(制作:(株)ユビユフィルム)が、7月の韓国公開を確定した。

「客」は、グリム童話とブラウニングの詩で有名な「ドイツハーメルンの笛吹き男」からモチーフを得た、ファンタジーホラー映画である。1950年代、地図にもない山中の村に立ち入った見知らぬ男と彼の息子、そして村人たちが隠そうとした秘密と鼠たちが記録するその村の記憶を描く作品だ。

今回公開された1次予告編は、朝鮮戦争休戦直後の1950年代、外部から完全に遮断された、地図にも描いておらず外部の人間は誰一人その存在を知らない山中の村に、流れ者の楽師ウリョン(リュ・スンリョン)父子が偶然立ち入ることになり始まる。食べ物もない休戦直後の外部の世界とは違い、村は異世界のように平和で豊かだ。しかし子供の耳には怪しい傷があり、呼ばれていない客をみる村人の視線はありえないことが起きたように怖気づいている。何を考えているかわからない曖昧な笑顔で客を迎え入れる村長、子供を襲う鼠の群れ、そして刀を取り直す村長の息子は、客が足を踏み入れた山中の村が平穏な外見とは違い、尋常ではない秘密を秘めているところであると示唆している。村人たちがなぜ客を恐れるのか、彼らが隠そうとした秘密は何なのか、「客」は村のあちこちを覆う鼠の群れの痕跡とともに、見知らぬ村人たちと客の間の、二重の恐怖を伝える。

夜の森をかき分け陰険な笛の音と共に襲ってくる恐怖の伝令を行き来するウリョン役のリュ・スンリョンと、冷たい銀髪で陰鬱な笑顔と冷静な毒気の間を行き来する村長役のイ・ソンミン、無頓着に客を眺めながら刀を取り直す村長の息子ナムス役のイ・ジュン、何を見て驚いたのか悲鳴を挙げるミスク役のチョン・ウヒなど、短い予告編の中でも各キャラクターたちが強い印象を残している。

外部から完璧に遮断された村の入口に到着したウリョンとヨンナム父子の姿が写っているポスターは、これから彼らの前に繰り広げられる事件への興味を促している。一方、空き地に集まり全員でとった団体写真のポスターの中で、まだ村の秘密に気づいていないウリョンは、笛を手に一人で明るく笑っている。

「客」は、キム・グァンテ監督の初の長編デビュー作である。

記者 : キム・ユンジ