韓国映画、今年のカンヌ映画祭では受賞作なし…コンペティション部門へのドアは開くのか

OSEN |

24日に幕を下ろした「第68回カンヌ国際映画祭」で韓国映画の中からは1本も受賞作が出なかった。

24日(現地時間)、閉幕式と共に発表された受賞者(作)リストで韓国映画はただ一つの部門にも名前があがることはなかった。23日に発表された「ある視点」部門での受賞失敗まで含め、韓国映画は一つのトロフィーも獲得できず、ノミネートされたことだけに満足するしかなかった。

「第68回カンヌ国際映画祭」の始まりから韓国映画の道のりは順調ではなかった。3年連続コンペティション部門への進出を果たせなかったためだ。イム・サンス監督の「蜜の味 テイスト オブ マネー」がコンペティション部門に進出して以来、ただ一本の映画もコンペティション部門に進出できなかったことで、興行収入だけを考えているのではないかという韓国映画の問題が提起された。

しかし、別の部門への進出には成功し、韓国映画のプライドを守った。チョン・ドヨン、キム・ナムギル主演の「無頼漢」とソ・ヨンヒ主演「マドンナ」が「ある視点」部門に、コ・アソンとパク・ソンウン主演の「オフィス」がミッドナイトスクリーニングに、キム・ヘスとキム・ゴウン主演の「コインロッカーの女」が批評家週間にそれぞれノミネートされた。

韓国映画のプライドをかけたこの4本の映画はカンヌで良い反応を得た。昨年審査委員の資格でカンヌに招待されるほどカンヌが愛するチョン・ドヨンへの絶賛のコメントが溢れた。アメリカのメディアは「無頼漢」の試写会を見た後「チョン・ドヨンはさすが韓国映画の女王だ」というコメントを出し“カンヌの女王”への愛情を表現した。

「コインロッカーの女」で熱演したキム・ゴウンへの称賛も絶えなかった。「コインロッカーの女」のハン・ジュニ監督は、OSENに「作品をめぐって好き嫌いは分かれるが、誰もがキム・ゴウンの演技を褒めた」とし「カンヌ映画祭のある関係者はキム・ゴウンについて『第2のチョン・ドヨン』と絶賛した」と話した。

また「オフィス」は公式上映後拍手喝采が沸き起こり、シン・スウォン監督の「マドンナ」についても「生きている秀作」という絶賛があふれた。

しかし、このような良い反応にもかかわらず、韓国映画は受賞に失敗し、来年を待つことになった。「ある視点」部門で「無頼漢」と「マドンナ」が受賞に失敗し、期待を集めた黄金撮影賞も他の監督が受賞の栄誉を味わった。

このように1作の受賞作も出せずカンヌを離れることになった韓国映画は切歯腐心し、来年を目指している。3年連続コンペティション部門への進出に失敗したため、来年まで失敗し受賞作もなければ韓国映画の内部から反省の声が上がる可能性も高い。

果たして韓国映画はハードルの高いカンヌ映画祭のドアを開け、受賞という喜びを味わうことができるだろうか、関心が集中している。

「第68回カンヌ国際映画祭」の最高賞パルム・ドールはフランス映画「DHEEPAN」(原題)が受賞した。

記者 : キム・ギョンジュ