「マドンナ」カンヌ国際映画祭で相次ぐ好評…“メジャーを凌ぐ底力を見せた”

OSEN |

写真=ジュンフィルム
第68回カンヌ国際映画祭のある視点部門に招待された映画「マドンナ」が公式上映の後、海外のメディアから好評と賛辞を受けている。

アメリカのメディア、ハリウッド・リポーターは、“マドンナ”というあだ名を持つ女性の過去を追跡しながら、2人の女性の現在と過去が絡まる「マドンナ」のユニークなストーリー構造に対し、「シン・スウォン監督はプロット(作品の枠組み、構成部分)を見事に制御した」とし「ユン・ジウンのカメラワークとイ・シネのプロダクションデザインが調和し、人間の尊厳を損なう泰然自若(落ち着いていて物事に動じないさま)な姿を生々しく伝える」と評価した。

スクリーンデイリーは「シン・スウォン監督の見事な作品世界に追加する、もう一つの優れた長編だ。韓国を代表する女性監督に生まれ変わる土台を築いた」という評価で、シン・スウォン監督の確固たる立場を証明した。バラエティは「シン・スウォン監督のユニークなスタイルは、ヨーロッパ寄りの芸術の傾向の隙で、いくつかの優位を提供できる」と評価した。

トゥイッチフィルム(TwitchFilm)もまた「『冥王星』以来、シン・スウォン監督は『マドンナ』という強烈な作品で華やかに帰還した。繊細で奥行きがあり、自然なトーンで悲しみと救援が絡まっているストーリーで、監督が全世界の映画界における重要な人材として跳躍するきっかけとなるだろう」とし「『マドンナ』を通じてシン・スウォン監督は、重みのあるテーマを扱うことにおいて巨匠に相応しいバランスを見せ、繊細な部分まで正確さを図る面を見せた。ストーリーを絶対的にリードしながら触覚を期する感性で、キャラクターそれぞれの道徳的泥沼と現実の中に導いている。人々を魅了し、感動を与えるこの作品は、韓国の低予算独立映画人たちがメジャーを凌駕できる底力があることを再び見せてくれた」と分析した。

「マドンナ」はマドンナというあだ名を持つ平凡な女ミナが、意識不明の状態になり、彼女の過去を追跡する過程で明かされる驚きの秘密を描く。ソ・ヨンヒ、クォン・ソヒョン、キム・ヨンミン、ピョン・ヨハンなどが出演する。韓国で6月25日に公開。

記者 : キム・ユンジ