チェ・ウシク「実際の恋愛?容姿に自信がなくて駆け引きもできません」

OSEN |

写真=JYPエンターテインメント
ここ2ヶ月間、“世の中のどこにもいない優しい男”という言葉はちょうどチェ・ウシク(25)を指すものだった。無垢で利用しやすい人を比喩的に言う言葉である“ホグ”がキャラクターの名前になるほどだった。tvN月火ドラマ「ホグの愛」でチェ・ウシクはそれ以上“ホグらしくなれない”天使のような微笑みと温かい心で視聴者の心を癒してくれた。

“韓国を代表するホグ男”というキャラクターの説明に当てはまるチェ・ウシクの魅力は、このドラマで完璧に光を放った。客観的に見れば本当に良い人だが、恋愛下手なホグの悩みと、彼の“恋愛じゃない愛”はホグの出口のない魅力にハマッてしまった視聴者を笑わせたり泣かせたりし、彼を応援するようになった。平凡な男ホグをより一層魅力的にしたのは、チェ・ウシクという俳優が持つ純粋なイメージと自然な演技力だった。

「演技することが気楽で幸せでした。初めての主役でしたが、ピョ・ミンス監督と共にすることができて光栄でした。僕が走って遊べる現場だったので、台本よりも多くのことをたくさん演じました。実は、僕がホグ役を演じることをめぐって最初は反対が多かったです。『なぜ、敢えてチェ・ウシクなのか』という質問が多かったです。しかし、監督がそういう話を全て無視して僕を信じてくださいました。僕もちゃんとやらなければならないと心配してプレッシャーもありましたが、逆にそのプレッシャーが非常に役に立ちました。僕が演じてきたキャラクターがホグと似たところが多かったので、それが武器だと思いました。監督も僕の限りない自信を見て選んでくださったんだと思います」

チェ・ウシクはまだ少年のようなイメージが強い俳優だ。笑うときは目がなくなるほど明るく笑って見る人を幸せにし、泣くときは号泣して母性愛を刺激する。たまに目をしっかりと開けて低音ボイスを出せば、男の中の男に見える。チェ・ウシクも自身の容姿から出る平凡さの力を知っていると語った。

写真=JYPエンターテインメント
「三日月目ですか? 目が小さくて笑えば見えなくなるので、コンプレックスです。数万種類の感情を表現しようとしてもちゃんと見えないような気がして。それでも僕のように平凡な顔の人物が平凡な実生活を演じるとき、よりリアルに見えると思いました。これまで僕が似たようなキャラクターをずっと演じてくるうちに善良なイメージが固まった部分がありますが、それが僕の武器だと思います。男の中の男のようなイメージを作りたい気持ちはありますが、急に変わるよりは、見ている方々に気楽に受け入れて頂けるようにしたいです」

「ホグの愛」はラブコメディの中に性的暴行、シングルマザー、同性愛などの題材を盛り込み、毎話ごとに考えさせられる素材を投げた。「ホグの愛」で中心をとったチェ・ウシクは、厳しい状況に置かれたドヒ(ユイ)のそばで彼女を愛の力で守る純情な男の姿から、ガンチョル(2AM スロン)の一方的な同性愛まで様々な姿を描き出し、視線を引きつけた。

「ホグがドヒに感じる愛の感情が従来のラブコメディとは少し違いました。僕は恋愛経験があまりなくて、作家さんとたくさんコミュニケーションをしながらホグの感情を掴んでいきました。特に、グムドンが生まれてからのホグのドヒへの感情についてたくさん話しました。実際に僕の恋愛はホグと似たところが多いです。容貌に自信がなくて臆病で、女性に近づきにくいです。駆け引きもできないです。ひたすらバカみたいに好きなほうです。そして、ホグが優しすぎて理解できないときもありました。『僕ってあまりにも猫を被っているのではないか』と思ったこともあります。しかし、ホグだから可能だと思いながら演じました。監督さんもホグの状況について分かりやすく説明してくれました」

「結末についても満足しています。ノ・ギョンウが罰を受ける姿は出てきませんでしたが、このドラマは残っている人々の話ですので。愛する人々が癒され、生きていく姿を見せるのが最善の方法だったと思います。撮影最終日、嬉しくなるだろうと思って『うわ~』と叫びましたが、いきなり寂しくなりました。ホグのおかげで僕もこんなに温かく慰めてもらったのに、その感じも一緒になくなるような気がして突然寂しくなったのです。これからも気楽なイメージの俳優になりたいです。気楽だが、演技がとてもうまい俳優です。ハハ」

記者 : クォン・ジヨン