VIXXの成長、成功に向けた大きな一歩(総合)

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写真=Jelly Fishエンターテインメント
2012年にデビューした。当時はややもすると消えそうな、一日一日が大変なグループだった。内部的な再整備に突入した。他のボーイグループと差別化を図る必要があった。2013年に大胆な選択をした。誰もしたことのない、できなかったコンセプトにチャレンジした。ヴァンパイア、ハイド(hyde)、呪いの人形(VOODOO DOLL)コンセプトで1年間に3回も変身した。

ファンダム(特定ファンの集まり)が形成された。ついに地上波音楽番組で1位を獲得した。弾みを受けたVIXXはもう一度冒険に乗り出した。2014年にはファンタジー純情男、サイボーグとして変化を図った。アイドル市場で影響を及ぼすグループの仲間入りを果たした。そうなるたびに懸念も生じた。“コンセプト”を越えられる、グループのアイデンティティだった。

VIXXは2015年に素顔を現した。結果は保証できなかった。“VIXXスタイル”で通じるスーツを脱ぎ、キャラクターメイクなしに乗り出した。先輩グループのヒット曲をリメイクしたおかげで大衆性まで確保した。そしてデビュー満3年を控えた時点で韓国最大規模の室内公演会場で単独コンサートを開催した。着実に履歴を積んでいる、成功したアイドルグループVIXXだ。


◆ 2014年観客7千人→2015年観客2万4千人…VIXXの成長

3月28日と29日にソウルオリンピック公園内の体操競技場でVIXXの単独コンサート「VIXX LIVE FANTASIA [UTOPIA]」が開催された。今回のコンサートにはタイトル「UTOPIA」に合わせて現実には存在しない理想型の世界に招待するという意味を盛り込んだ。VIXXは150分間のランニングタイムを26曲のレパトリーで満たした。6人それぞれのソロステージもその間に配置した。

先輩歌手の公演に参加した経験を通じてVIXXの所属事務所は、関連インフラをきちんと構築した状態だった。VIXXはこのようなメリットを生かし、2番目の単独コンサートであるにもかかわらず他のアイドルグループに比べて完成度の高いステージを仕上げることができた。ややもすれば歌詞を忘れるとメンバーの声が消え、MR(Music Recording、伴奏だけがある状態)だけが残るほどVIXXは“ライブ&パフォーマンス”にチャレンジした。AR(All Recording、原曲そのまま)に頼る一部アイドルグループのコンサートとは確実に違った。

VIXXの所属事務所によると昨年7月に開催した初めての単独コンサートで観客7千人(2回基準)を動員したVIXXは、2番目のコンサートでは2万4千人(2回基準)を集めた。わずか8ヶ月ぶりにVIXXは観客の規模を3倍以上に増やしながら、オリンピック公園内のオリンピックホールから体操競技場への拡張移動に成功した。

だからといってVIXXが観客数だけを増やしたわけではない。初めてのコンサートと2番目のコンサートの間、「Error」と「別れの公式」で1位のタイトルを着実に手に入れた。同時に海外プロモーションで世界に名を知らせ、ファンダムはさらに堅固になった。最近発表した「別れの公式」を通じて“過度な”コンセプトがなくても、むしろ大衆の認知度まで得られるという可能性を見せた。


◆ 強烈だったり感動させたり…VIXXの成功

強烈なコンセプトと華やかなステージ構成のオープニングステージはVIXXの存在感を知らせた曲で構成された。ヴァンパイアコンセプトの「傷つく準備ができてる」と呪いの人形コンセプトの「VOODOO DOLL」でファンと一緒にウォームアップを済ませた。ファンに繰り返して愛の告白をし、感謝の挨拶を伝えた。そんな中、VIXXは「感動を与えようとしたのに、僕たちが感動させられてしまった」と涙を見せたりもした。VIXXとファンは一緒に泣きながら結束力を固めた。

ソロステージでメンバー別の個性を引き立たせた。ホンビンとエンはそれぞれ「Cloning」「Self-Disunion」というタイトルの下でパフォーマンスを披露した。ホンビンはスクリーンを利用してビジュアルに重点を置き、エンは夢幻的な雰囲気の中でカリスマ性をアピールした。ラビは「Ghost」でヒップホップの熱気を引き出し、ヒョギは「Call you mine」で末っ子の可愛いイメージを十分生かした。ケンとレオはそれぞれ「Rolling in the Deep」「言いたいこと」で異なる感じの歌唱力をアピールした。

2時間の間、多彩なキャラクターを披露した今日のVIXXを作ってくれたコンセプトシリーズ「HYDE」「奇跡」「ERROR」で締めくくった。8ヶ月前、VIXXはコンサートのステージ上で緊張した様子を見せていた。初めてのコンサートだというときめきと緊張感が見る人々にもそのまま伝わった。その間、ステージに立つ経験を増やしたVIXXは一層余裕を持つようになった。ミスにも自然に対処し、コメントも一層整っていた。何より公演会場の規模、ところどころに設置された特殊効果および装置と調和するVIXXに成長した。

VIXXは気楽なカジュアルスタイルでステージに上がった。コンセプトなしでもヒットした「別れの公式」を皮切りに「今日から僕の女」「G.R.8.U」でアンコールステージを披露した。

「夢のステージなのでメンバーたちが本当に一生懸命に準備した。一昨年にショーケースを開いたところで単独コンサートを開くことになったのはファンおかげだ。ファンにとても感謝している。VIXXはここにいるから長く付き合おう。幸せの涙をたくさん流した。皆さんのおかげでいつも幸せだ。僕たちのように皆さんも幸せになってほしい」

記者 : キム・イェナ