「二十歳」イ・ビョンホン監督“キム・ウビン&2PM ジュノ&カン・ハヌルの壊れた演技、本気を出してくれてありがとう”

OSEN |

「二十歳」は面白い台詞が際立つ映画だが、やはりその台詞に生命を吹き込むのは俳優たちの演技だ。チホ役のキム・ウビン、ドンウ役の2PM ジュノ、ギョンジェ役のカン・ハヌルは思う存分壊れた演技を披露した。イケメンたちの痛切なほど壊れた演技を見ることも「二十歳」のもう一つの楽しみだ。

そのおかげでイ・ビョンホン監督の台詞は生命を得た。それでイ・ビョンホン監督は俳優たちに非常に感謝していた。逆に俳優たちを止めなければならないほどだったとゲラゲラ笑ってみせたイ・ビョンホン監督は、俳優たちの壊れた演技を見ながら喜び(?)を感じたと言った。

それもそのはずだ。スラリとした身体にスーツを着てカリスマ性あふれる姿を見せてきたキム・ウビンは古いジャージを着て「お小遣ください」と父にねだる情けない姿を見せ、ジュノはステージの上での姿は想像すらできない2:8分け目のダサい姿を見せた。“オムチナ(勉強が出来て性格もよく、何でも出来る完璧な人)”カン・ハヌルは酒に酔ってぎゃあぎゃあ大声を出して「名前は何ですか?」を歌う、それこそ衝撃的なシーンを披露したためだ。

―チホ、ドンウ、ギョンジェのキャラクターはどうやって誕生したか?

イ・ビョンホン:友達の中にギョンジェという子がいる。映画の中のギョンジェは可愛く作られたが、目指すところは似ていた。名門大学に入って大手企業に入社するという夢が似ていた。ドンウも実際にドンウという友達がいた。彼も似たような感じで進路について悩んだが、伯父の会社に入った。チホは僕がそんなふうに生きていたので(笑) 家に閉じこもってシナリオを書いたりした。ユニークなキャラクターを作るために悩んだというよりは友達のキャラクターを映画化したのだ。

―特に愛着を持っているキャラクターがいるか。

イ・ビョンホン:3人すべてに愛着を持っているが、いつもドンウを見ていた。台本を書きながら刺激的、あるいは特別なところはなかったが、情緒があるというか。悲しかったり、一緒にいたくなったり、酒をおごりたいというような感情が生じた。どうしても大きくて真剣な悩みを抱いているキャラクターであるためだと思う。家庭の事情もそうだし、ギョンジェやチホよりは重いキャラクターだったのでそうだったと思う。イ・ユビとのエピソードも可愛い感じだったし。

―そのような面でジュノがドンウというキャラクターを本当によく表現してくれた。

イ・ビョンホン:ジュノとそんな話をした。あなたはダメになってからあまり時間が経っていない。その年に成熟した子ってどれほどいるんだろうか。外では成熟したように見えても、友達に会えば男の子になってしまうところについて話したと思う。ジュノには本当に申し訳ないのが、外見に気を使って日本で王子様と言われる子の衣装やヘアスタイルなどをダサく演出した。ドンウを表現するための唯一の方法だと思った。ジュノが少し気を使ったことはあったが、わざと知らないふりをしてドンウを作らなければならなかったので非難を受けるとしても知らないふりをした(笑)

―キム・ウビン、カン・ハヌルもとことん壊れた演技を見せてくれた。

イ・ビョンホン:キム・ウビンにも台本通りにしてくれと注文した。本気で壊れた演技を見せてくれたので、頭を悩ませることはなかった。そばで見ているとそれが感じられる。アドリブも全部そのまま生かした。演技そのものも上手い人で、流れに乗って壊れた演技を見せてくれたが、本当に上手いと思った。カン・ハヌルもそうだ。逆に止めなければならなかった。頬を殴るシーンも僕のディレクションではない。そのような姿を見るたびに行き過ぎではないかとスタッフに聞いてみたが、皆大丈夫だと言った。3人が本気を出してコミカルな演技を見せてくれて、感謝した。撮影に入る前に俳優にキャラクターを説明し、壊れた演技を見せてほしいと言ったが、終わった後は壊れすぎて悩むほどだった(笑)

記者 : キム・ギョンジュ、写真 : キム・ヨンミン