「風の便りに聞きましたけど!?」イ・ジュン&コ・アソン、露骨なキスシーンでも批判できない理由
OSEN |
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
2日午後に韓国で放送された「風の便りに聞きましたけど!?」では、劇的に再開したハン・インサン(イ・ジュン)、ソ・ボム(コ・アソン)の姿が描かれた。子供を出産し最上流階層のインサンの両親ハン・ジョンホ(ユ・ジュンサン)、チェ・ヨニ(ユ・ホジョン)により別れを強いられた二人は、スパイ映画を彷彿とさせる作戦の末に対面することができた。そこで彼らが交わしたのは、ディープキスだった。耐えられないとばかりに飛びつくインサンの姿が印象に残った。
普段視聴者たちが目にしてきた、甘い、または強烈なキスではなかった。気持ちが先立ったインサンは、ボムを食って掛かるように唇を突きつけた。決して、綺麗ではなかった。10代たちの出産という破格の素材を描いているだけに、キスシーンもまた破格的だった。一言で、あまりにも露骨過ぎた。
露骨だからと言って、ただ扇情性だけのための演出ではなかった。ただ、あまりにもリアルだったので、抵抗が生じる場合もありそうなシーンだった。にも関わらず、十分納得できそうなリアルさでもあった。
「風の便りに聞きましたけど!?」は、このようにキスシーン1とっても平凡ではない。地上波ミニシリーズで、リアルで露骨的で、抵抗を生む可能性のあるキスシーンを流すのは、容易なことではない。ケミストリー(相手俳優との相性)を強調し、甘いシーンを差し込み、どうすれば“視聴率の大手”である女性視聴者たちの心を掴めるか工夫する普通のドラマとは違う。
「風の便りに聞きましたけど!?」は、ただ自分の道を歩もうとしている印象を与える。視聴者たちが歓迎しそうな気軽で愉快なストーリーにドラマを限定しない様相にもなっている。ブラックコメディを目指すだけに、毎シーンが後味を残す。同日のキスシーンもまた、彼らの居座った“マイ・ウェイ”をよく示すシーンとなった。
主人公でない周りの人物の比重が高い点も、同じ脈絡から理解できる。このドラマは、インサン、ボム、ジョンホ、ヨニの他にも周りの人物にかなりの比重をおいている。例えば、インサンを思いやるパク執事とインサンを勉強させようと閉じ込めた先生の会話を詳しく綴るなどである。彼らは発注元と下請けについて話し、最上流階層を相手にどのように生き残ればいいかについて話し合った。
彼らの台詞1つ、シーン1つに意味が盛り込まれているのだ。もちろん理解はしがたく、視聴者は彼らのやりとりをもう一度噛み締めなければならない。だが、誰もこの不親切なドラマを批判することはない。彼らの“マイ・ウェイ”を批判するには、このドラマのクオリティは期待以上なのだ。
写真=「風の便りに聞きましたけど!?」キャプチャー
地上波のミニシリーズにこのように露骨なキスシーンが登場するとは、驚くべきことである。通常の地上波ドラマの枠をはずれたSBS週末ドラマ「風の便りに聞きましたけど!?」ならではのシーンでもある。2日午後に韓国で放送された「風の便りに聞きましたけど!?」では、劇的に再開したハン・インサン(イ・ジュン)、ソ・ボム(コ・アソン)の姿が描かれた。子供を出産し最上流階層のインサンの両親ハン・ジョンホ(ユ・ジュンサン)、チェ・ヨニ(ユ・ホジョン)により別れを強いられた二人は、スパイ映画を彷彿とさせる作戦の末に対面することができた。そこで彼らが交わしたのは、ディープキスだった。耐えられないとばかりに飛びつくインサンの姿が印象に残った。
普段視聴者たちが目にしてきた、甘い、または強烈なキスではなかった。気持ちが先立ったインサンは、ボムを食って掛かるように唇を突きつけた。決して、綺麗ではなかった。10代たちの出産という破格の素材を描いているだけに、キスシーンもまた破格的だった。一言で、あまりにも露骨過ぎた。
露骨だからと言って、ただ扇情性だけのための演出ではなかった。ただ、あまりにもリアルだったので、抵抗が生じる場合もありそうなシーンだった。にも関わらず、十分納得できそうなリアルさでもあった。
「風の便りに聞きましたけど!?」は、このようにキスシーン1とっても平凡ではない。地上波ミニシリーズで、リアルで露骨的で、抵抗を生む可能性のあるキスシーンを流すのは、容易なことではない。ケミストリー(相手俳優との相性)を強調し、甘いシーンを差し込み、どうすれば“視聴率の大手”である女性視聴者たちの心を掴めるか工夫する普通のドラマとは違う。
「風の便りに聞きましたけど!?」は、ただ自分の道を歩もうとしている印象を与える。視聴者たちが歓迎しそうな気軽で愉快なストーリーにドラマを限定しない様相にもなっている。ブラックコメディを目指すだけに、毎シーンが後味を残す。同日のキスシーンもまた、彼らの居座った“マイ・ウェイ”をよく示すシーンとなった。
主人公でない周りの人物の比重が高い点も、同じ脈絡から理解できる。このドラマは、インサン、ボム、ジョンホ、ヨニの他にも周りの人物にかなりの比重をおいている。例えば、インサンを思いやるパク執事とインサンを勉強させようと閉じ込めた先生の会話を詳しく綴るなどである。彼らは発注元と下請けについて話し、最上流階層を相手にどのように生き残ればいいかについて話し合った。
彼らの台詞1つ、シーン1つに意味が盛り込まれているのだ。もちろん理解はしがたく、視聴者は彼らのやりとりをもう一度噛み締めなければならない。だが、誰もこの不親切なドラマを批判することはない。彼らの“マイ・ウェイ”を批判するには、このドラマのクオリティは期待以上なのだ。
記者 : パク・ジョンソン