Vol.2 ― 「パンチ」キム・アジュン“熱愛説がない?隠していたわけではありません”

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写真=NAMOO ACTORS
初めての母性愛演技。久々にラブコメから抜け出したキム・アジュンの帰還だった。正義そのものであるシン・ハギョンを演じ、自らもシン・ハギョンに夢中になって、まだ抜け出すことができなさそうなキム・アジュンだった。キム・アジュンとの対話はシン・ハギョンとのもののように続いた。

ここ3ヶ月、母性愛で涙を、信念で悟りをくれたシン・ハギョンとして生きてきたキム・アジュンは記者にまだシン・ハギョンを、「パンチ」を見送ることができていないと告白した。それほど深く没頭したからこそ抜け出すことが難しいだろう。キム・アジュンと「パンチ」の中のシン・ハギョンと同時に顔を合わせているような気持ちはインタビューの最初から最後まで続いた。

―シン・ハギョン役を演じながら気を配ったことは?

キム・アジュン:イェリン(キム・ジヨン)のための世の中を作るという信念を見せるのが一番大事でした。初めて作品を見た時、お互いに対する対立や愛をすべて表現せずに続けるブロマンス的な感じ、関係が本当に面白かったです。だからキャラクターを構築する際に、関係をおろそかにしちゃいけないと思って閉じこもらないように努力しました。「正義感溢れる人だからこうであるべき」という感じから抜け出して関係を収容し、積むことができるような演技をしようと思いました。

―イ・ホソン(オン・ジュワン)とのロマンスがあったと聞いたが。

キム・アジュン:ロマンスがあるのは知っていました。「ホソンといつぶどう農場に行けるかな」と思っていました。そういうことに対してオン・ジュワンさんとたくさん話し合いました。ところが途中に彼が大きくなって豹変し、「どうしたらいいのかな」と思いました。ユン・ジスク(チェ・ミョンギル)が私に背を向け、それからホソンが背を向けた時にはとても寂しかったです。正義を守る人は寂しいということを見せる意図なのかとも思いました。

―ドラマではシン・ハギョンが先にパク・ジョンファン(キム・レウォン)にプロポーズする。実際はどうか?

キム・アジュン:私はそんな性格ではありません。そのような点がとても魅力的だと思いました。先に好きだ、結婚しようと言えるところ。妊娠のことを堂々と話しながら「7週目に入ったから結婚しよう」と言う方式も魅力的でした。離婚のことも先に言い出しました。シン・ハギョンは推進力が強い子です。そのような点が魅力的だったと思います。“先申告、後通報”。戸惑いません。私は実際に待つタイプでもありません。ただ一人で愛し、その愛する気持ちを楽しむタイプです。

―キム・ジヨンが母役のキム・アジュンが一番よくしてくれると話した。

キム・アジュン:最初はくっついていましたが、後半にはそれができませんでした。私もイェリンのことを懐かしく思い、撮影途中にもイェリンに会いたかったです。会いたくなるたびにプレゼントを買いましたが、最終回、最後のシーンを撮影する時にやっと与えることができました。私がプレゼントした服と時計を打ち上げパーティーに着て来てくれました。

―熱愛説がない俳優だ。恋愛はしているのか?

キム・アジュン:熱愛説が浮上しなかったのではなく、本当にないから出なかっただけです。私はそれを隠したり、隠せるタイプではありません。何をしてもすぐバレるタイプですが、いなかったです。それで作品に出演しながら代理満足をしました。ラブコメで演じながら思う存分恋愛するみたいに(笑)

―恋愛をまったくしなかったわけではないじゃないか。

キム・アジュン:(相手が)公に現われていない人だから可能だったと思います。そして噂になるほど長く付き合うこともできませんでした。

―休みには何をするのか?

キム・アジュン:いつも家と家周辺のカフェを転々とします。活動的だと思いましたけど、違うみたいです。デビュー前は確かに活動的だったのですが、年を取ったのか性格が変わったのか、内気で恥ずかしがり屋になり、考えも多くなりました。行動や性格が活発にはならなかったのです。暗くはないけど、落ち着いているような気がします。

―今回の作品で母親を演じた。結婚したいと思うことはないのか?

キム・アジュン:イェリンはとても可愛いですが、それが現実につながることはないです。いつかは当たり前に結婚をすると思っているからか、今すぐイェリンみたいな娘がほしいと思ったことはありません。ただイェリンを見ながら子どもを見つめることはとても幸せなことなんだと思いました。イェリンとくっついているとそれが当たり前のような感じがしました。

記者 : ムン・ジヨン