神話、お互いの心の隙間を埋め合う6人の男たち…「“仲間愛”が今までの“神話”を支えてきた」

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“完全体”。これはまさに12thアルバムを発売したグループ神話(SHINHWA)にふさわしい言葉だ。エリック(36)、ミヌ(36)、ドンワン(36)、ヘソン(36)、チョンジン(35)、アンディ(34)。この魅力的な6人の男たちが作り出す完璧なオーラを感じてみよう。

Heroic Mythology : SHINHWA

「17周年」「12thアルバム」「第10期神話創造」……彼らを表現する言葉はいくらでもあるが、どのような言葉も必要としない“レジェンド”神話。ただ“神話”という名前だけで全ての説明が可能な彼らに会った。たまに不本意な意見の衝突でもめることもあるが、友達や同僚、あるいはそれ以上の家族のような存在でお互いの心の隙間を埋め合う彼ら。だから尋ねた。「あなたにとって神話はどのような意味ですか?」

―1998年に第1期が始まったファンクラブ“神話創造”が先日第10期を募集しました。

ミヌ:たまたま会った人から「私、神話創造だったんです」と言われることがあります。家族のような感じもしますし、すごく感動しますが、今回また第10期の神話創造が誕生することになって嬉しく思います。特に「次はいつ募集するの?」という質問を数え切れないほど受けてきたので、やっと答えることができて嬉しいです。

ヘソン:第1期もそうでしたが、今回の第10期もいつものようにワクワクしますし、楽しみです。長い間変わらず待ってくださったファンの皆様と早くコンサートでお会いしたいです。

―SBS「人気歌謡」の放送800回特集に出演しました。一緒に17周年を迎え、感慨深かったと思います。

アンディ:17年。人で言えば高校に入学する年齢になりますね。番組も同じだと思います。慣れているという感じより、新しい学校に入学するような感じでワクワクしました。

チョンジン:僕は会いたかった人たちに会えて良かったです。特に、TURBO(ターボ)のMikey兄さんには何年ぶりに会っただろう。本当に嬉しかったです。

―数え切れないほど聞かれたことでしょうが、やはり気になります。メンバー交代や解散もせずに17年間粘り強く活動を続けてこれた秘訣は何ですか?

エリック:本当にたくさん聞かされる質問の一つです。いつも答えますが、正解はないと思います。ただ全てのことが上手くいきました。演技をしているときに感じたことですが、僕一人で頑張ったってできることはありませんでした。全ての瞬間や状況が良い方向に働いて、良い結果につながるものだと思います。

ドンワン:家族のような“仲間愛”でしょう。僕たちメンバーは何かあったら“個人”の問題ではなく、“みんな”の問題だと思います。些細な交流の中で深まった“仲間愛”が今までの“神話”を支えてきたと思います。

ヘソン:僕たちは本当に隠さず全部オープンにする方なので、長くやってこれたんだと思います。リーダーの役割もとても大きかったです。いくら全てをオープンする関係だと言っても、1ヶ所に集める人がいなければそれは無駄でしょう。その点でエリックの役割が一番重要だったし、また良くやってくれて感謝しています。

―デビュー17周年記念コンサート、本当に楽しみです。これまでのコンサートと違うところはありますか?

ミヌ:面白い映像をたくさんお見せする計画です。神話のコンサートはステージだけでなく、合間に公開される映像にもたくさん力を入れる方です。長い間余韻が残り、記憶されるコンサートにしたいです。

チョンジン:新しいアルバムが出た後に開催するコンサートなので、たくさんの方により多様な音楽をお聞かせすることができると思います。この頃“90年代の音楽”がまた人気になってるじゃないですか。僕たちの音楽の流れをひと目で見ることができると思います。

―デビューしたばかりの新人アイドルグループを見ると、何を最初に思いますか?

アンディ:とても洗練された感じがします。才能もあるし、色んな物を揃えた人が多くて逆に見習うべきところもたくさん見えます。

ミヌ:僕たちのデビュー時のことをよく思い出します。ボーイズグループを見ると、そのような感じをたくさん受けます。みんな楽しみながら、ぜひ夢を叶えてほしいです。

―たった一度だけ使えるタイムマシンがあれば、いつ頃に戻りたいですか?

ヘソン:練習生時代です。正直あの頃は本当に大変でしたが、それでもいいのでもう一度戻ってもっと頑張って生きてみたいです。学びたいことも多いし、やりたいこともたくさんありますが、あの頃なら躊躇せずチャレンジできると思います。例えば、ダンスです。

アンディ:小学生の頃に戻りたいです。最近は育児や家族に関連したバラエティ番組が多いですよね。僕もあの時期に戻って家族たちと幸せな思い出をもっと作りたいです。

―皆さん、結婚はいつ頃するつもりですか?

エリック:「いつしなくちゃ」と考えたことはありませんが、良い人に出会ったらすぐにしないといけません。

ミヌ:子供がすごく好きなので、早く和やかな家庭を作りたいのですが、まだ焦ったりはしていません。結婚したい女性がいれば今すぐにでもできますが。

ヘソン:僕もそうです。焦ってるつもりはありませんが、いつも考えてはいます。今ちょうど適齢期じゃないですか。良いご縁に恵まれたらいいですね。


エリック

―昨年は、KBS 2TV「恋愛の発見」のカン・テハのおかげで忘れられない夏を過ごしました。

エリック:僕にとってもやはり忘れられない作品です。良い人々、良い環境、そして、良い作品だったからです。「ドラマ、面白かったよ」と言ってくださる方が多くてさらにありがたかった作品です。

―一番息の合った相手役を選ぶなら?


エリック:チョン・ユミさんです。演技もすごく上手だし、性格も良くて、気楽に息を合わせることができました。

―12thアルバムまで来る長い時間、リーダーの役割が何より重要だったと思います。

エリック:僕は足りないところの多い人間です。他のグループのリーダーに比べ、できることがあまりありません。だから逆に僕にできる全てをしてみようと裏で努力してきたと思います。僕に足りない部分はメンバーたちがそれぞれの位置でたくさん埋めてくれました。

―メンバー全員が神話が長くやってこれた秘訣は“リーダーのおかげ”だと口を揃えました。

エリック:神話として、リーダーとして聞く褒め言葉は、どんな褒め言葉より貴重です。ドラマで3~4ヶ月苦労して聞く褒め言葉もいいですが、神話として、またリーダーとして聞く褒め言葉は、17年分の作品で受ける褒め言葉と同じものなので。普段はあまり褒め合わないので、こんなふうに他の人から聞くとなおさら感動です。僕も恥ずかしくてあまり言葉にできませんが、メンバーたちにありがとうと言いたいです。

―自分に負けないほどリーダー役を上手くこなせそうなメンバーは誰ですか? 逆に任せてはいけないと思うメンバーは誰ですか?

エリック:ミヌならリーダーをしても上手くやるだろうと思います。特別なリーダーシップがあって、色んな挑戦を厭わないタイプなので。違う方法でヘソンも、アンディも上手くやれると思います。リーダーを任せてはいけないと思うメンバーはいません。地位が人を作るという言葉があるでしょう。リーダーを任せられたら皆、上手くやり遂げると思います。

―“神話のビジュアル”という言葉に同意しますか?

エリック:最近“神話のビジュアル”はチョンジンです。以前は男らしいイメージが強かったのですが、この頃は美少年と男らしさの両方を備えていると思います。

―“演技をするエリック”も素敵ですが、“ヒップホップをするエリック”もとても素敵です。ソロアルバムを発売する計画はありませんか?

エリック:いつになるか分かりませんが、いつも考えています。その時期をはっきり言えないのが残念ですが、僕もいつも考えている計画です。


ミヌ

―Mnet「ダンシング9」で可愛い子供の参加者を見て浮かべる表情が、すでに“娘バカ”になることを予約しているようでした。

ミヌ:もう予約しました。子供がすごく好きで“娘バカ”だけでなく、“息子バカ”にもなりそうです。純粋で可愛い子供たちを見ると、笑顔になれます。

―最近“育児バラエティ”が人気です。早く子供と一緒に出演したくありませんか?

ミヌ:したいです。特に(EPIK HIGHの)TABLOとハルを見ていると本当に羨ましいです。いつも一緒に遊んでた仲の良い弟分でしたが、いつの間にか家庭を作って素敵な家長になっていたじゃないですか。最近は三つ子に夢中になっています。(ソン・イルグクの息子)テハン、ミングク、マンセを見ながら「ああ、三つ子もいいよな」と思います。

―パク・ミヌがSBS「ルームメイト」で“恩人”だと言いながら特別な関係であることを明かしました。夢を諦めようとするパク・ミヌを止めた理由は何ですか?

ミヌ:彼は何より僕に心を開いて近づいてきた人です。その真心が感じられて心の目で彼を見るようになりました。ミヌの目を見ると“情熱”がありました。だから諦めないようにとアドバイスしました。今も会ったら「初心を忘れるな」と言ってあげます。本当に彼にもっと成功してほしいと思うからです。

―たくさんの後輩がロールモデルや理想のタイプとして挙げました。

ミヌ:ただただ感謝です。何より気持ちの良い賞賛です。誰かの理想のタイプやロールモデルに挙げられることは本当に貴重な賞賛じゃないですか。もっと頑張らなきゃいけませんね。

―トレードマークの三日月目が魅力的です。ミヌさんの後を継ぐ素敵な三日月目の後輩はいますか?

ミヌ:WINNERの(ナム)テヒョンです。プライベートで一回会ったことがありますが、とても魅力的でした。特に当時Mnetの番組を見ていたからか、さらに記憶に残っています。


ドンワン

―フォトエッセイ「キム・ドンワン、the first」の旅行写真が本当に素敵です。旅行地の中で一番良かった場所と必ず行ってみたい場所はどこですか?

ドンワン:一番良かった場所はスペインです。ヨーロッパの人々は本当に自由で率直なのがいいです。そこの絵に描いたような風景と調和して、僕には忘れられない地です。行ってみたいのはスイスとオーストリアです。特に、スイスはぜひ行ってみたいです。僕がカナダで語学研修していた時に出会った友人にはスイス人がすごく多かったんです。その友人たちが住んでいるのはどんな場所だろうか、機会があれば必ず行ってみたいと思っています。

―寂しがり屋のように見えますが、一人旅に不安はなさそうに見えます。

ドンワン:僕は今まで自分がすごく寂しがり屋だと思っていました。ところが僕よりもっと寂しがり屋がたくさんいたんです。僕も初めて一人で旅行に行ったときはとても不安でしたし、全てが慣れない感じでした。友達やマネージャーなしで長期間に渡って遠い場所に行ったことがなかったので。空港の職員さんにも一人かと聞かれました。ところが、いざ1回、2回と一人で旅行しているうちに、逆に楽しめるようになりました。慣れない場所への不安はありますが、すぐに慣れるのでもう大丈夫です。

―「一つ願い事があるなら、好きなことをしながら死ぬこと」という本のワンフレーズが記憶に残っています。

ドンワン:何度も純化して、その程度の表現になりました。でも「死ぬ」という表現に焦点を合わせるより、「好きなこと」に焦点を合わせてもらいたいです。何か一つにのめり込んで、死ぬ瞬間までそのことに夢中になっていることって本当に幸せなことじゃないですか。その意味を表現したいと思いました。

―“好きなこと”とは、何を念頭に置いて書いたものですか?

ドンワン:まだ“これ”と決めたものはありません。でも、必ず挑戦してみたいことがあります。サーフィンです。サーフィンにハマッた人たちの話がとても印象深かったからです。一体どんな魅力があるのか経験してみたいです。


―各種コミュニティサイトで“ステーキハウス出没談”が話題になりました。

ドンワン:僕も見ました。実際、一人でステーキを作るには、サラダやソースなど準備しないといけないものが多いでしょう? だから一人でもステーキハウスに行って堪能しました。面白く思った方が多いなんて不思議な感じです。

―“ステーキハウス出没談”の中で「歯ぐきが見える微笑みを見せた」という一節が記憶に残ります。

ドンワン:応対していた方が僕を見てとても当惑した様子でした。驚かせたと思って、もっと明るく笑いました。


ヘソン

―最近はユニークな本名で活動する方も多いです。本名(チョン・ピルギョ)で活動する考えはありませんか?

ヘソン:あえてそうする必要があるだろうかと考えます。僕の本名より芸名が良いという意味ではなく、いまさら本名で活動する必要はないと思います。

―密かなバラエティセンスが面白いです。バラエティ番組にもっと積極的に出演する計画はありませんか?

ヘソン:他のメンバーと比べたら、僕は本当に面白くない方です。他のメンバーたちのバラエティセンスの方がもっとすごいです。実は、バラエティ番組はすごく苦手だったんですが、JTBC「神話放送」でかなり慣れました。前よりは自信が持てるようになりましたが、まだまだ難しいのは同じです。

―一緒にコラボしたパートナーの中で一番記憶に残っている女性歌手は誰ですか?

ヘソン:皆、記憶に残っています。すごく実力のある立派で素敵な方々なので、一緒に作業することができてさらに感謝しました。

―これから一緒にコラボしたい女性歌手を一人挙げてください。

ヘソン:ペク・チヨンさんです。ペク・チヨンさんは皆、必ず一度は一緒にやりたいと思う歌手じゃないですか。特に、彼女特有の切ない歌声が僕の声とよく合いそうです。機会があれば良いですね。

―音楽的センスが特別ですが、この春に聞くと良いオススメの曲を教えて下さい。

ヘソン:チョンジンの「Wa」をオススメしたいです。今年は幸運も成功も来なければならない年なんです。うちのグループには未年生まれが4人もいます。だから神話にとって2015年は特別な年です。より機運の良い今年、チョンジンの「Wa」を聞きながら全ての幸運が僕たちに来ることを願っています。

チョンジン:僕はヘソンの「同じ考え」です。


チョンジン

―第1世代アイドルの中で誰よりバラエティセンスがあると思う。

チョンジン:うちのメンバーは皆、面白い方です。バラエティ番組はいつも考えていますが、最近はKBS 2TV「ホドンの芸・体・能~めざせ!ご当地スポーツ王」を楽しく見ています。僕が好きな分野ですし、卓球編とテニス編がすごく面白かったので、機会があれば出演してみたいです。どうですか? よく似合いそうですか?

―注目している後輩の“バラエティアイドル”もいますか?

チョンジン:最近、M.I.BのKangNamさんやEXIDのハニさんがホットじゃないですか。僕もファンです。また、外国の方々のバラエティも面白いですね。珍しいし、感動もします。韓国語もとても上手でユーモラスで、外国の方々が出てくる番組をよく見ています。

―MBC「ノンストップ4」、KBS 2TV「九尾狐外伝」など、かなり演技の経験が多い“俳優アイドル”ですが、再び演技に挑戦する計画はありませんか?

チョンジン:演技はいつも計画しています。もう少し成熟して完璧な演技をお見せするため、熱心に準備しています。

―演じたいジャンルや作品はありますか?

チョンジン:何といってもアクションでしょう。スリリングでスペクタクルなアクションジャンルに出演したいです。ラブコメディもです。

―チョンジンさんにとって神話とは?

チョンジン:神話はまるで“目を覚ましたくない夢”のような気がします。神話として活動している期間は、いつも夢を見ているように幸せで楽しいです。夢から覚めてしまうのではないか、ハラハラする気持ちもあります。そのような意味で神話は“目を覚ましたくない夢”と定義したいです。他の言葉で表現するなら“永遠に見ていたい夢”です。


アンディ

―年上メンバーたちとのスキンシップ、最近も変わりはありませんか?

チョンジン:前よりは減りましたが、相変わらずです。特にドンワン兄さんです。でもドンワン兄さんは、メンバーだけでなくスタッフの皆さんにも優しくてスキンシップの多い人です。情に厚い人です。

―人気歌手になったTEENTOPに先輩歌手として必ず伝えたい言葉はありますか?

アンディ:僕がいつも言っていることがあります。もしかしたら当たり前のように聞こえるかもしれませんが、「初心を忘れるな」ということです。もう僕が細かい部分まで気を配る段階は過ぎたと思います。これからはそれぞれが自分で判断し、行動すべきことがもっと多くなるはずです。何より楽しみながら活動してほしいです。

―昔、MBC「ノンストップ4」で素晴らしいコメディ演技を見せてくれました。また演技にチャレンジする計画はありませんか?

アンディ:まだありません。今回の神話の活動に専念したいと思っています。今まで少し焦って、急いで生きてきたと思います。だからもうちょっとのんびりしようとしています。また、どのように聞こえるかよく分かりませんが、一つのことをしっかりやってみたいです。幅広い分野で精力的に活動することもいいのですが、何か一つをきちんとこなしてみたいんです。

―実際の性格が気になります。アンディさんが思うアンディさんとはどういう人ですか?

アンディ:僕は実は静かで無口な方です。番組では活発でいたずらな姿が露出されましたが、家では一人でテレビを見て静かに過ごす性格です。ほとんどしゃべりませんし。

―芸能人にならなかったら今頃何をしていたと思いますか?

アンディ:さあ、どうでしょう。一度も考えたことのない質問ですね。うーむ。僕は会社員になっていたと思います。僕の性格上、僕の下で働く職員はとてもストレスがたまるだろうと思います。僕はどこか完璧主義者のような面がありますので。よく言えば几帳面で綿密な性格ですが、部下の立場では疲れるタイプです。

エディター:ユ・ヨンジン、インタビュー:キム・ドゥリ、フォトグラファー:イム・ハンス(スルスタジオ)、オフショットフォトグラファー:アン・ソンフ、スタイリスト:キム・キドン(KDカンパニー)、パク・ジナ、ヘア【エリック、ミヌ】カン・ウォンテ(Yoning Play)【ヘソン、ドンワン、チョンジン、アンディ】チェチェ(BOBORIS)、メイクアップ【エリック、ミヌ】ソン・スジン【ヘソン、ドンワン、チョンジン、アンディ】キム・ヨンジン(CARADI)

記者 : キム・ドゥリ