韓国音楽界は“清楚注意報”!コンセプトの限界を超え、生き残ることができるのか

OSEN |

似たようで異なる音楽界の“青春コード”はいつまで通じるのだろうか。

最近、清楚なガールズグループの活躍が際立つ。ガールズグループの中で特に活躍が際立つApinkが昨年末大きな人気を集めたのに続き、新人グループのほとんどが清楚さをアピールしている。しかし、このような似たようなコンセプトとイメージが続くと逆に副作用を起こす可能性がある。

Apinkは昨年11月にリリースした曲「LUV」でトップの座を獲得した。音楽番組1位を独占したのはもちろん、ガールズグループとしては稀である単独コンサートを開催して地位をさらに固めた。Apinkの清楚なコンセプトがいつにも増して猛威を振るった時期だった。

デビューした時から清楚なコンセプトを貫いてきたApinkだが、いつも同じ姿ではなく適切にアレンジを加え、様々な試みをしてきた。愛らしい少女から成熟した女性へと成長していく姿を段階的に披露し、どのコンセプトでもそれを新しく表現したという点で高い評価を得た。

Apinkのように清楚なコンセプトであっても、適切な変化は必須だ。1ヶ月に3~4組の新人がデビューしている昨今、清楚という刺激のないコンセプトで生き残るためには、そのグループだけのカラーとアイデンティティを確実にすることが重要だという意見が多い。

先月デビューした新人ガールズグループGFRIENDの場合、Apinkと同じく清楚のコンセプトを掲げているが、それとともに健康な女子高生のイメージを加え、最近デビューした新人グループのうち、一番熱い反響を得ている。

GFRIENDは基本的に清楚な少女の姿をコンセプトにしているが、Apinkのように女性というよりは平均年齢18.1歳の女子高生に近い姿だ。短いプリーツスカートと足蹴りダンスなどを入れ、健康で初々しい女子高生のイメージを強調した。清楚なコンセプトの中でも“少女の感性”というGFRIENDだけの道を歩んでいるのだ。

一方で、昨年11月にデビューしてカムバックを控えているガールズグループLOVELYZの場合、伝統的な清楚さを路線として採用した。グループ名のように愛らしく、そよ風のように清楚なコンセプトだ。

LOVELYZもApinkのようにグループ名からアイデンティティを確実に打ち出した。デビュー曲「Candy Jelly Love」が清楚さと溌剌さを同時にアピールしたように、今回のカムバックでも当初の路線から外れないつもりだ。

業界の関係者は「清楚コンセプトのガールズグループは希少性があり、ファンタジーを与える。清楚なガールズグループの最高の強みは、時には男性アイドルのファンダムに匹敵するほどのパワーを持つことだ。また、相対的にセクシーなガールズグループより寿命が長い」と説明した。

また、別の関係者は「どれだけ人気のあるガールズグループだとしても、1つのコンセプトだけを維持するのは簡単ではない。多くのガールズグループがデビュー当初とは違ってセクシーなど路線を変更することもコンセプトの限界を感じているだめだといえる。Apinkの場合は稀に見る成功ケースだが、清楚かセクシーかを問わず、1つのコンセプトを貫くことに限界があるのは明らかだ。その中で適切な変化を試みるのが重要だと思う」と分析した。

記者 : ソン・ミギョン