ドラマ「パンチ」最終回…現実の風刺&どんでん返し&名演技の詰め合わせ!好評のうちに放送終了

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※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=「パンチ」スクリーンショット
どんでん返しを繰り返す展開で視聴者に息をつく暇さえ与えなかったドラマ「パンチ」が17日、好評のうちに幕を下ろした。

韓国で17日に放送されたSBS「パンチ」最終回では、ジョンファン(キム・レウォン)が死を迎え、悪の枢軸だったユン・ジスク(チェ・ミョンギル)とイ・テジュン(チョ・ジェヒョン)が法の審判を受けることになった。

同日の放送でジョンファンはハギョン(キム・アジュン)を助けるための選択をし、彼女に心臓を与えてこの世を去った。最後まで家族を思っていたジョンファンの切ない姿が視聴者を感動させた。ジョンファンが最後に機転を利かせて残した車載カメラのメモリーチップでヨンジン(ソ・ジヘ)は特別検事ジスクの罪を公にすることができた。

最後まで偽善を貫こうとしたジスクとホソン(オン・ジュワン)は法の審判を受けることになった。ジョンファンの心臓を移植されたハギョンは回復し、ジョンファンの死が無駄にならないようにジョンファンの陳述書を法廷で公開して、ジスクの罪を全て暴いた。結局ジスクは懲役15年という処罰を受け、ハギョンは「法はジョンファンにもジスクにも同じだ」という言葉で卑怯な行動を咎めた。

テジュンはジョンファンが死ぬ前に残した映像を見ながら悔恨の情にかられた。懲役10年を言い渡された彼は控訴を諦め、ジョンファンの言う通り自身の罪を監獄で償おうとした。すべての欲を捨て、罪を認めるテジュンの姿はある意味で気が楽になったように見えた。

最後のシーンは海辺でジョンファンを思い出すハギョンと娘イェリン(キム・ジヨン)の姿が飾った。イェリンは母ハギョンのように生きてほしいという父ジョンファンの言葉を振り返り、約束を守ると海に向かって叫んだ。ハギョンは「もう俺の時間は終わった。今からはお前の時間だ。ハギョン、元気に生きていけ。俺の心臓で、お前の信念で。イェリンが生きるこの世のために」というジョンファンが残した手紙を見ながら、しみじみとした表情を見せた。ジョンファンの心臓で生き返ったハギョンが自身の信念を貫き、娘のイェリンが生きるさらに良い世の中のために頑張っていくという希望を与え、ドラマは幕を下ろした。

「パンチ」は検察庁を舞台に欲望にとらわれた人物群像を緻密な展開の中で説得力のあるストーリーで描き、視聴者の視線を集めた。鋭い現実の風刺、予想を裏切るどんでん返しなど一時も緊張を緩められない底力は素晴らしかった。

緊張感溢れる頭脳戦の中でどんでん返しが繰り返され、信念や良心にまで目をつぶる人間の欲望の属性を鋭く描き、最後まで重みのある主題意識を届けたことも好評を受けた。さらにキム・レウォン、チョ・ジェヒョン、チェ・ミョンギル、キム・アジュン、パク・ヒョクグォンなど役に入り込んだ役者たちの熱演も見る楽しさを倍増させた。ただ、放送後半に発生した放送事故は品格の高いこのドラマに物足りなさを残した。

記者 : ハ・スナ