「アブノーマル会談」で活躍中の外国人タレント、彼らが感じた韓国とは?

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写真=JTBC「アブノーマル会談」

JTBC「アブノーマル会談」のロシア代表イリヤ・ベリャコプ(33)、ネパール代表スージャン・シャキヤ(27)、オーストラリア代表ブレア・ウィリアムス(23)が韓国について語った。彼らが感じ、経験した韓国はどんなイメージなのだろう。

―韓国に来る前は韓国に対してどんなイメージを持っていたの?

スージャン:ネパールの実家近くに「韓国愛」という韓国料理のお店がある。歩いて行けるほど近い。父の友人に韓国とネパールを行き来する勤労者が多かったので、僕も時々行った。彼らから韓国の話をたくさん聞いた。トレッキングをするためにネパールを訪れる韓国人も多い。2002年のワールドカップを機にネパールの人々も韓国に対して興味を持ち始めたと思う。あ、そしてネパールで放送される「Arirang TV」で韓国語を教える番組を見たり、音楽を聴いていたりしたら気になった。

ブレア:弟がゲーム好きなので、スタークラフトの強国として知っていた。韓国のサッカーも知っていたし。以前は北朝鮮だと思っている人が本当に多かったよ。2007年に旅行で韓国に行くと言ったら「北朝鮮に行くのか、韓国に行くのか」と聞かれた。今は違う。たぶん戦争関連のニュースがたくさん報道されるからだと思う。

イリヤ:僕は大学で韓国語を専攻したから、専門的に習ってちゃんと知っていた。大学に行く前は僕も韓半島が2つの国に分かれたことさえ知らなかった。韓国語が中国語の訛りだと思っていたほどだから。そして、ロシア人は日本に良いイメージを持っている。物づくりが上手だといってね。それでSAMSUNGというブランドも日本のブランドだと思っていた。今は違う。韓流もあるし、韓国に対する概念も全て知っている。

写真=JTBC「アブノーマル会議」
―韓国に来てショックを受けたことはある?

ブレア:韓国人は話し方がストレートだと思う。街で出会ったおばさんに「ハンサムですね~でも肌が残念」と言われた。当時はもっと若かったので、にきびがあった。それは褒め言葉なんだろうか、悪口なんだろうか……?

イリヤ:僕もストレートな話し方に慌てた。ロシアでは話してはいけないテーマを韓国では普通に話している。例えば、ロシアではトイレの話を絶対にしてはいけない。ところが部長に「お腹を壊して大便の色がおかしかった」と言われた。そして、僕はよく痩せたと言われるけど、ロシアで「痩せた、もっと太らなきゃ」と言うのは失礼なことだ。

ブレア:トイレの話を聞いて思い出した。掃除のおばさんが男子トイレにも入る!やめてください。おばさん~

スージャン:韓国人はあまり休まない。忙しく生きていかなければならない。トイレの掃除だって早めに済ませるでしょう。少しでも時間が空いたらその時間に本でも読まなきゃと思うよね。

ブレア:progressive!ますます前に進もうとしている。僕、今LTE-Aを使っているけど、もう新しいLTEがいくつも出ている。イリヤ兄さんの携帯電話もほら、もう古いよね。6ヶ月ごとに新しいLTEが出るだなんて。

写真=JTBC「アブノーマル会議」
―韓国に来て一番難しかったことは何?

スージャン:僕は食べ物だと思った。「韓国愛」で食べた韓国料理があまり口に合わなかったから。でもいざ韓国に来てみたら、言葉の問題が一番大きかった。空港の職員が韓国語で声を荒立てるから慌てた。当時僕がミスをした。入国する際は2枚の書類が必要なのに、僕は1枚しか書いてなかったみたい。今はちゃんと分かっているから2枚書くけどね。韓国に初めて来た時は「アンニョンハセヨ」しか言えなかった。

イリヤ:僕も同じ。段階別に難しいことがあった。最初は食べ物、そして銀行での口座開設。大学に入学してからは大学のシステムが難しかった。教授に話してはいけない言葉を学ばなければならなかった。就職した後は上司との関係で話してはいけない言葉を学んだ。社会的な身分が変わるたびに大変だったよ。韓国に11年間も住んでいるから今はほとんど慣れたけど。

ブレア:カルチャーショックがあった。僕が住んでいたブリスベンはとても小さい都市だから人が少ない。ソウルにはオーストラリア全体の人口ほど多い人が住んでいるような気がする。それで、適応ができなかった。人も多いし忙しい。ぶつかってもそのまま通り過ぎるし、オーストラリアは余裕があってゆっくりした雰囲気だからね。

スージャン&イリヤ:そう。韓国に比べたら僕たちの国も余裕がある方だよ。

―韓国語をどうやってすぐに習得したの?ノウハウがあるの?

イリヤ:僕は専門的に学んだ。教材に基づいて音楽、映画などの様々な授業の資料を利用してね。友達と一緒に過ごせばたくさん学べると思う。たとえば恋人作り?

スージャン&ブレア:お、授業料より高い^^ 冗談だよ(笑) 飲み会でたくさん学べると思う。遊びながら学ぶのがいいよね。フリートーキングだから早く学べる。

スージャン:僕はアルバイトをしながらたくさん学んだ。子どもたちに言葉を教える家庭教師をしたからね。おばさんたちと話すと日常的なことも話せるから、韓国語が本当に早く上達した。翻訳や通訳の仕事もしたし。

写真=JTBC「アブノーマル会議」
―飲み会の話が出たけど、韓国の酒文化はどう思う?

ブレア:オーストラリアは主にスポーツを見ながら飲む。だからその場で2時間くらい?韓国人は1次会、2次会に行くでしょう。長い間にたくさん飲むよね。

スージャン:すごいよね。僕は5次会まで行ってみた。大学で行ったMT(メンバーシップトレーニング、仲間内で出かける小規模旅行)では気絶してしまった。外国人がMTに来たと喜んでくれるから、断ることもできなくて……。

イリヤ:……。

ブレア&スージャン:兄さんは飲まないよね。

イリヤ:初めて韓国に来た時に飲んで、それからは飲んでいない。あ、不思議に思うことがある。ロシアではどんな食べ物にどんな酒を飲んでもいいのに、韓国は相性がよく合う食べ物と酒のペアがあるでしょう。チキンとビール、ステーキとワイン、サムギョプサルと焼酎。

写真=スージャン Instagram
―故郷が懐かしかったりする?そんな時は主に何をするの?

ブレア:天気がよくない日は懐かしくなる。クリスマスや誕生日もね。母と親しくてたくさん話すタイプだから、ストレスを受けるたびに母に電話をかける。

スージャン:僕も母と親しいからよく電話をする。ネパールにいた時は帰宅するとその日にあったことを全部母に話していたけど、今は帰っても誰もいないから一人で考えている。母に電話したいけど、母も心配するんじゃないかと思ってあまりかけられない。

ブレア:そう?僕の母は前向きな性格で、心配するより「うまくいくよ」と言ってくれるから全部話すよ。

イリヤ:ずっと前に韓国に来たから特に故郷が懐かしくなることはない。病気になった時は懐かしいね。「ロシアにいたら母が看病してくれただろう」と想像しながら。

―韓国人が誤解していることってある?一つだけ話してくれる?

スージャン:ネパールには山しかないと思ってるけど、違うよ。ネパール人は高山病にかからないというけど、それも違うよ。僕、高山病にかかったから。エベレストにも登らない人が多い。そして、歴史的な場所が多い。お寺もね。アルベルト兄さんがイタリアの地を掘ると遺物が出てくると言うでしょう。ネパールもそうだよ。

イリヤ:ロシア人はものすごい寒がりやだよ~韓国人が温かい服を着ないような気がする。ロシア人が韓国に来るとみんな驚くよ。冬にスニーカーを履いて足首を露出しているから。そして、ロシア横断には10時間もかかる。それほど広いから冬のない地域もあるよ。ソチ冬季五輪が開かれたところは寒くても10度くらいだよ。

ブレア:オーストラリア人の人種差別が酷いと言うでしょう。そう、ある。認めて変えていかなければならないと思う。でも、知られているほど酷くはないよ。オーストラリアにも中国系、ヨーロッパ系の人がたくさん住んでいる。親切にしてくれないからといって人種差別だと誤解してはいけないよ。肌の色を見て待遇を変えることは本当にないから。あまり敏感に受け取らないでほしい。

写真=JTBC「アブノーマル会議」
―「僕、韓国人になったな」と思う瞬間はいつ?

イリヤ:バラエティ番組を見て笑う時?ロシアのユーモアと韓国のユーモアは全然違う。僕は「ランニングマン」と「ギャグコンサート」が面白いから毎週必ず見ているよ。それを見て笑える時に韓国人になったなと思う。そして、ロシアから患者さんが来るとみんな驚く。「韓国はこうなの?」と言いながら。でも、僕は慣れているから驚かないよ。僕は韓国がホームだと思っているから驚くことはないよ。日常なんだよね。

スージャン:僕は韓国語で夢を見る時。何だかよく分からないけど韓国語で夢を見ている。そして母と電話で話している途中にいきなり「何?聞こえないよ」と韓国語で話したりする。この前はスイカのネパール語が何か分からなくなってビデオ通話で説明していたよ。ネパール語を勉強しなければならないと思う。

ブレア:銭湯、チムジルバン(韓国式サウナ)が好きな僕を見ると韓国人みたい。最初はみんな僕を見て、僕もみんなを見て。また、僕たちみんなで風呂に入り、みんなで寝ている。これは何だと思ったけど、今は楽しんでいる。

イリヤ:僕がチムジルバンに行こうと誘ったのに、行けないと言ったでしょう?

ブレア:特定の友達とは一緒に行ける。でもイリヤ兄さんとは……気まずそう。スージャン兄さんとは一緒に行けそう。一緒に行ける人と行けない人を分ける基準はないよ、本当に。でも、ただ兄さんの前では恥ずかしいかも。兄さん、僕のことメッセンジャーで遮断するわけじゃないよね?

イリヤ:可愛いからできないよ。ハハハ

スージャン:僕は違う!イリヤ兄さんともブレアとも一緒に行ける。

記者 : ファン・ジヨン