カン・ソラ、ダイエットの秘訣からドラマ撮影秘話まで…「韓国の女性は痩せすぎです」

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tvNドラマ「ミセン-未生-」で働き者でしっかり者のアン・ヨンイを演じたカン・ソラ(24)。今回の作品を通じて“時の人”に生まれ変わった。抜け目のない都会的な外見とは裏腹に、気さくで愉快だった彼女との終わらないおしゃべり。

―「ミセン-未生-」が終わった後のインタビューで「『ミセン-未生-』は自身にとってどんな作品だったのか?」という質問に涙を見せた。

カン・ソラ:あのような作品には二度と出演できない気がして、突然涙が出たんだと思います。撮影の時は大変でしたが、いざ終わってみると本当に寂しかったんです。普段はあまり泣かないのですが、なぜあの時は涙が出たんでしょうか。少し、オーバーだったと思います(笑)

―「ミセン-未生-」の第1話でお尻パッドを売っている姿が印象的だった。ウェブ漫画にはなかったシーンだが。

カン・ソラ:原作にはアン・ヨンイのアイデンティティがあまり出ていません。そこで、原作とは異なる脚本家の先生が書いてくださったお尻パッドを売るシーンで、しっかり者で自信満々なヨンイの性格が早くから表れたと思います。ものを売るためなら、状況や服装にこだわらない人としてです。

―原作のアン・ヨンイは髪が短かったが、ドラマでは長かった。切らなかった理由は?

カン・ソラ:実はウェブ漫画のアン・ヨンイは、父の影響を大きく受けたキャラクターです。男に生まれるべきだった子が女に生まれ、いつも男のような格好で髪も短いです。しかし、ドラマに入るとき、監督からアン・ヨンイは父との縁を切った状況なので、髪を長くしても良いと言われました。そこで、ウェブ漫画とは逆に、わざとスカートをはき、髪も切りませんでした。そのような姿を見ると、ヨンイがある程度父から独立した感じが出ます。結局、完全には逃れられなかったのですが。

―ドラマで英語とロシア語をネイティブのように駆使し話題となった。実際に4ヶ国語を話せるのか。

カン・ソラ:それは間違って伝わった噂です。実際、私は外国語を流暢に話せません。海外の授賞式や「2014 Mnet Asia Music Awards(MAMA)」などに参加しても、海外のファンの前で韓国語だけしか話せないことを申し訳なく思っていました。そこで、台本に書いてあった外国語をそのまま読み上げました。台本に中国語で「タージャーハオ(皆さんこんにちは)」と書いてありました。

―「ミセン-未生-」の撮影で最も記憶に残っているシーンを挙げるとすれば?

カン・ソラ:本当に多くのシーンが頭をよぎります。少し考えてみますね。3つほどあると思います。ウェブ漫画でも感動したシーンですが。チャン・グレ(ZE:A シワン)とオ次長(イ・ソンミン)が屋上で「我々はまだ、全員ミセン-未生-だ」と語るシーンです。その時の雰囲気、その空気が本当に好きです。そして、チャン・グレがキム代理(キム・デミョン)を家に招待し、過去を話したときです。それをきっかけに2人の仲がより固くなって、本当に良いシーンだと思いました。最後にオ次長が(再会した)友達の前で笑いながらお酒を飲むシーンです。実に現実的で苦い味でした。

―実際に会社で上司に性差別的な発言をされたり、理不尽な扱いをされたら?

カン・ソラ:まず、ボクシングジムで会員登録すると思います(笑) ムエタイであれ、柔術であれ、何か1つはしたと思います。そして、私に不満があるなら、直接話して解決したと思います。2人だけで話をして「先輩、私のどんなところが足りないんですか? 単に私が女だから心配されているんですか?」と私の方から言うと思います。

―飲み会では雰囲気を盛り上げる役?

カン・ソラ:メンバーが少ない時はそうです。でも、まったくお酒が飲めないので、雰囲気を盛り上げるより、その場のリーダーについて周りを楽しくするほうです。“セミ盛り上げ役”みたいな?(笑)

―「ミセン-未生-」の撮影現場で誰と一番親しかったのか? tvN「TAXI」を見たら、ハ代理役のチョン・ソクホさんとはよそよそしかった。

カン・ソラ:撮影の時は主にシワンさんと連絡を取り合っていました。その後は(ピョン)ヨハンさん、(カン)ハヌルさんとも親しくなりました。実際新入り4人組のグループトークもあります。ハ代理(チョン・ソクホ)とはドラマでの仲が悪かったせいか、あまり仲良くはなれませんでした。まだ番号も知りません。

高い身長とスリムな体で撮影現場に登場したカン・ソラ。クールだと思っていた第一印象とは異なり、撮影現場のあらゆる場所を歩き回りながら、気さくな笑顔と態度で現場の雰囲気を明るくした。「パンはテクスチャーが重要です」という名言を残し、撮影現場に置かれたパンを一つ一つ試食した彼女。私たちにパンに対する自身の哲学まで語った。

―実際に、ワンインターナショナルで社内恋愛をするなら、誰としたいのか。

カン・ソラ:インタビューでも何度も言いましたが、恋愛するなら営業3チームのキム代理(キム・デミョン)、結婚するなら鉄鋼チームのカン代理(オ・ミンソク)です。キム代理は仕事に情熱を持っていて、恋愛の時も情熱的な気がします。カン代理はギャップがあると思います。仕事に関しては冷徹ですが、家庭では暖かい男性。結婚すれば面白いのではないでしょうか。

―今、交際している人はいるのか。

カン・ソラ:いません。以前は彼氏を作りたいという意志が強かったんですが、どんどん鈍くなっている気がします。忙しくて疲れているからだと思います。家で休みたいし、外に出ることも面倒です。そういえば、2年以上も恋愛していませんね。

―理想のタイプは?

カン・ソラ:友達のような男性です。趣味も一緒に共有して、おしゃべりをしても面白い人が好きです。実際、友達から恋人に発展したケースが多いです。だから、友達の紹介などは苦手です。

―以前“1人1チキン”を楽しむというインタビューを読み、親近感を覚えた。しかし、体はあまり親しみが沸かない。スタイルを維持する秘訣は?

カン・ソラ:今も“1人1チキン”しています。ただ、チキンのサイズは小さくなりましたが。市場のバーベキューは鶏のサイズが小さいからです。それは1羽を丸ごと食べます。塩をつけて食べると本当に美味しいです。そして、スタイルの秘訣は……正直、方法は皆さんご存知でしょう? 食べるのは少なめにして、たくさん運動することです。

―今の体重を教えて欲しい。

カン・ソラ:今は48~49kgくらいです。たくさん食べた時は50kgくらい?

―食事を抜くのは大変ではないのか。何を考えながら食欲を我慢するのか。

カン・ソラ:2年ほどこの体を維持していると、今はそれほど難しくありません。一番重要なのは自分の体を放置しないことです。1kg増えた程度であれば簡単に痩せられます。でも、4kg増えたときはなかなか落とせません。なので、少しだけ太ったときにすぐ痩せなければなりません。

―「ミセン-未生-」の撮影の時にはあまり食べられなかったようだが、一番食べたかった物は?

カン・ソラ:全部です。ビュッフェに本当に行きたかったんです。だから、「ミセン-未生-」の放送終了後にビュッフェの店でものすごく食べました。

―自分だけの“ビュッフェ攻略法”はあるのか。

カン・ソラ:まず、ビュッフェには様々な種類の料理があります。できるだけ料理を多く食べることが重要です。一皿食べて席を立つのは絶対に駄目です。立つと胃がどんどんいっぱいになることが分かるからです。複数の皿に様々な料理を盛って来て食べるのがコツです。

―男兄弟がいるのかと思ったが、意外にも一人っ子だった。

カン・ソラ:私は平凡に育ちました。一人で漫画やビデオもたくさん見ましたし。寂しいとは思いませんでしたが、中学校のクリスマスの時まで両親に弟や妹を買ってほしいとねだりました。しかし、高校生になってからはそういうことを言いませんでした。今は結婚した友達を見ると、姉や兄がいることが羨ましくなります。友達がお兄さんやお姉さんに愚痴を言ったり頼ったりしているのがとても羨ましいです。

―映画「サニー永遠の仲間たち」やドラマSBS「おバカちゃん注意報」を見ると、相手役を守る役割、カッコイイ女性のキャラクターがとりわけ似合う。

カン・ソラ:実際、誰かの面倒を見ることが好きです。周りに背の低い友達が多くて、両側で肩を組む時、ぴったりフィットする感じがいいんです。普段の姿が演技でも自然に表れ、そう言われるのだと思います。

―SBSドラマ「ドクター異邦人」第6話でイ・ジョンソクの頭をかばいながら倒れるシーンも印象的だった。

カン・ソラ:台本に「頭を支える」とは書いてありませんでしたが、イ・ジョンソクさんが痛いと思って自然に頭に手が行きました。私は手が大きいほうですが、イ・ジョンソクは頭が小さくてすっぽり入りました。

―そんな性格だからか、実際に女性ファンが多いようだ。

カン・ソラ:私のファンの98%が女性です。2年前にファンミーティングをしましたが、200人のうち190人が女性でした。男性は奥さんや娘さんと一緒にいらっしゃった人くらい?

―本来の性格は?

カン・ソラ:まず、せっかちです。無駄に長引いたり、遅れることが嫌いです。友達と約束をする時も素早く決めるほうです。ご覧になっている通りです。

―映画「サニー 永遠の仲間たち」で共演した役者仲間と今でも連絡をしているようだ。青龍映画祭で女優主演賞を受賞したチョン・ウヒのSNSに残した書き込みも心の温まるものだった。

カン・ソラ:(チョン)ウヒ姉さんにも会いたいのですが、タイミングが合いません。お互いに仕事がすれ違います。近いうちに会うことにしました。そして(シム)ウンギョンとも連絡は取り続けていますし、他の方とも仲良くしています。

―中学校の時は武狭小説を連載し、高校の時は演劇部で作品も書きながら演技をしていたと聞いたが、今も書いているのか。

カン・ソラ:今は書く勇気が出ません。私がシナリオを読む立場になってみると、絶対に書けそうな気がしませんでした。そして、完結させることに対するプレッシャーもあるので、今は書けと言われてもできないと思います。

―“ウェブ漫画マニア”としても知られている。今もたくさん読むのか。

カン・ソラ:もちろんです。ウェブ漫画「ミセン-未生-」も元々知っていた作品で、最初にキャスティングオファーが来た時に喜んで受けました。チョ・ソク作家の「心の声」も愛読しています。マインドC作家の「ウィル・ユー・メリーミー」、POGO作家の「レサ」も面白いです。チュ・ホミン作家の「神と一緒に」は本を持っています。

―「4限推理領域」が初めての映画だ。

カン・ソラ:映画のオーディションを受けた次の日、現場に投入されました。疲れることも分からずポジティブに、負担も感じずに撮ったと思います。その時(ユ)スンホさんからたくさん学びました。

―ユ・スンホにどのようなことを学んだのか?

カン・ソラ:(ユ)スンホさんは現場での行動が素晴らしいです。非常に大人で、礼儀正しいです。演技に対するアティチュードだけでなく、撮影以外の面でも素晴らしいです。学びたいことがいっぱいあります。

―MBC「私たち結婚しました」以来、バラエティ番組に出演していないが、出演したいバラエティがあるのか。

カン・ソラ:バラエティはまだ自信がありません。私は面白くありません。バラエティを見るのは好きですが、出演は怖いです。MBC「無限に挑戦」や最近放送されているバラエティはよく見ます。“食べるバラエティ”はつらいのであまり見ません。

―tvN 「TAXI」を見ると、人一倍のバラエティセンスを持っていたが、ネット掲示板も見るのか。

カン・ソラ:記事のコメントは読みますが、特にネット掲示板を覗いたりはしません。自分の名前を検索して掲示板にアクセスしたことは一度だけあります。

―普段のファッションは、オフィスルックを好むのか。

カン・ソラ:楽でナチュラルな服が好きです。不便な服は着なくなります。スラックスやジャケットが好きです。

―次回作も選択しなければならないが、演じたい役は?

カン・ソラ:今回は明るい役を演じたいです。

―女優カン・ソラのロールモデルは?

カン・ソラ:ロールモデルは多いです。一つの作品を見るとこの方は素晴らしいなと思ったり、あの方はまたあのように演じるんだなと思ったり、本当に実力のある方がたくさんいらっしゃると思います。

―ダイエットをしている女性に一言。

カン・ソラ:一時的なダイエットはおすすめしません。生涯よく食べて、運動できる方法をおすすめします。私は仕方がなく、画面にきれいに映らなければならないので、ダイエットをしなければなりませんが。韓国の女性は正直、痩せすぎです。健康を損なわない程度にダイエットをしてほしいです。そして体重は1週間に1回だけチェックしましょう。一日に何回も変わりますから。

【カン・ソラの撮影現場のスケッチ 1】



【カン・ソラの撮影現場のスケッチ 2】


エディター:ユ・ヨンジン、インタビュー:キム・ソジョン、フォトグラファー:キム・ヒョク、ビハインド写真フォトグラファー:アン・ソンフ、スタイリスト:チェ・ユンゴル、ヘア:イ・ジェソン(イ・ギョンミンフォーレ)、メイク:イ・ジソン(イ・ギョンミンフォーレ)、衣装協力:アットコーナー、場所:チボクドゥクマル (02-576-7736)

記者 : ユ・ヨンジン