「星から来たあなた」チョン・ジヒョン“歴史に残る美しいキスシーンが誕生したのではないかと思う”

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昨年末に行われたSBS演技大賞で、大賞や最優秀演技賞を含む9つの部門で賞を獲得したドラマは「星から来たあなた」。栄光の大賞はチョン・ジヒョンに与えられ、キム・スヒョンは中編ドラマ部門の最優秀演技賞を受賞した。また、キム・スヒョンはネットユーザー人気賞のほか、チョン・ジヒョンとともにベストカップル賞も受賞し、熱い人気を立証した。

14年ぶりのドラマ復帰となった本作で、“壊れた”魅力と切なさ溢れる感情豊かな演技を惜しみなく披露したチョン・ジヒョン。久しぶりのドラマ出演、ヒロイン“チョン・ソンイ”について語った。

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―「星から来たあなた」のシナリオを読んだときの感想は? どんなところに魅力を感じましたか?

チョン・ジヒョン:このドラマは宇宙からやってきた異星人とトップスターの愛の物語ですが、テーマがとても独特で、ストーリーも新鮮で期待が持てました。でも、もしかすると異星人というキャラクターが中心になって、ヒロインにできることはあまりないのではないかという憂慮も少しはありました。でも、チョン・ソンイというキャラクターが私と似ている、と言うと、自分のイメージがどうなるか(笑) やや複雑ですが、フィーリングがよかったんです。パク・ジウンさんが書いた台本を受け取るたびに、何と言うかピタリと合う感じがしました。それで、この作品を選ばないのはおかしいと私自身も思うようになったんです。

―ドラマへの出演は14年ぶりでしたが、いかがでしたか?

チョン・ジヒョン:久しぶりにドラマに出ることになったので、本当に緊張もしましたし、一方では胸が高鳴りもしました。笑い話ですが、私がテレビに出るのかと(笑) 私自身も何だかすごく緊張しましたね。序盤はちょっとぎこちない感じがあったので、ドラマのシステムに適応しようとかなり努力をしました。それで比較的早いうちに適応することができたみたいです(笑) 久しぶりに出演したドラマがたくさんの方に愛されて、とてもありがたかったですし、嬉しかったです。

―映画を中心に活躍されてきましたが、今回、映画とドラマの違いを感じた部分はありますか?

チョン・ジヒョン:演技というものは、実際、どこでもすべて同じです。違う点を挙げるとすれば、映画の場合はすべて完成した後に公開をしますよね。ある意味では、気持ち的にドラマよりも楽だと思います。でも、ドラマの場合は、最後まで撮影をしながら視聴者の皆さんと、そして私の場合は友達や家族たちとリアルタイムでモニターができるじゃないですか。ですから最終回まで気が楽になることはなくて、そう感じながらも、とても新鮮でした。撮影しながら、すぐにフィードバックが来るのも面白かったですね。

―劇中で演じられたチョン・ソンイの役柄について、簡単に説明をお願い致します。

チョン・ジヒョン:自称、国民の女神で、子役出身のトップスターで、ありとあらゆるものを持っていますが、最大の短所は頭に何も入っていないところです(笑) だからこそ、いっそう情が沸く人物なのだと思います。コミカルな部分も多いし、自分だけの痛みも抱えていますが、多くのことに打ち勝とうとする凛々しさもあります。外に見せている部分がすべてではなく、隠れた部分の魅力が大きい、そんな役柄だと思います。


「“おバカな魅力”のチョン・ソンイ、私と似ている部分は…」

―チョン・ソンイと実際のチョン・ジヒョンさんに似ている部分はありますか?

チョン・ジヒョン:劇中でも芸能人だったので、実はこれ以上ないほど気楽でした。世間に対する感情のようなものも本当に似ている部分が多くて……。でも、「チョン・ソンイと似ている」と言うのが最も難しい部分の一つが、“おバカな魅力”ではないかと(笑) 私とどの部分が似ていると言うべきか……。ご判断はお任せします(笑) フフフ。

―プロデューサーのチャン・テユさん、脚本家のパク・ジウンさんと会ったときの第一印象は?

チョン・ジヒョン:チャン・テユ監督は、撮影現場でとても気を配ってくださいました。しっかりした演出力が光っていて、学ぶところが多かったです。パク・ジウンさんには私、「どうして今まで会えなかったのかしら」と言ったんですよ(笑) 台本を受け取ってセリフの練習をするとき、不自然な部分が一つもなくて、本当に長い付き合いの友達のように、私の口調や私の行動……そうした多くの部分がしっくり合いました。初めてお目にかかった方々ですべてが私には新鮮でしたが、すごく慣れ親しんだ感じで仕事ができて、とてもよかったです。

―ト・ミンジュン役のキム・スヒョンさんとの共演はいかがでしたか?

チョン・ジヒョン:キム・スヒョンさんとの共演は、実は『10人の泥棒たち』の当時もそれほど緊張しませんでした。その後いくつかの作品を経て、私と再会しましたが、何と言うか、よりしっかりした感じがしました。スヒョンさんを見ると、とても良い気持ちになります。『10人の泥棒たち』で共演したときもオーラのある子だなと思いましたが、そうした部分を立証していきつつ、でもそれがすべてではないと考えているので、同じ俳優として応援をしたいですし、キム・スヒョンさんのような俳優が韓国にいるということが、とても嬉しかったんです。これからさらに成長していく子と共に作業をすること自体が、私としてはとても光栄でした。別の見方をすれば、キム・スヒョンさんとお仕事をするのは最後になるかもしれませんが(笑) それから、スヒョンさんは超ポジティブな人です。疲れて大変なときは、よく宇宙語みたいな気合いを入れていました。スヒョンさんが持っているポジティブなパワーは、私と息を合わせることから出ると言いながら。ジョークも得意なんですよ。


「歴史に残る美しいキスシーンが誕生したと思う」

―特に気に入っているシーン、台詞などがありましたら教えてください。

チョン・ジヒョン:最も気に入っているシーンは、エピローグの場面なのですが、湖でト・ミンジュンが時間を止めて、チョン・ソンイの手を握ってキスする場面が記憶に残っています。雪がたくさん降って湖が凍ったとても冷たい雰囲気の中で、あたたかな感じが出せてよかったと思います。放送されたとき、脚本家のパク・ジウンさんがそのシーンで手袋を外すのを見て感動したとおっしゃっていました。

―その“時間停止キス”はパロディも生まれ、名シーンとして話題になりましたが、撮影中のエピソードがありましたら教えてください。

チョン・ジヒョン:雪原でのデートシーンは、京畿道(キョンギド) のある湖で2日かけて撮影しました。初日よりも2日目にたくさん雪が降ったので、放送される場面の風景が違ってしまうという非常事態が発生しました。そこで製作スタッフたちが雪かきをして、雪の量を前日の撮影分と合わせて撮影に入りました。雪を片づけるのにスタッフたちが本当に苦労をしました。そのおかげで、私とスヒョンさんが走るシーンが美しく仕上がったんです。時間停止キスのシーンを撮るときに雪が降って、CGチームが撮影後の処理に苦労したと思いますが、もしかしたら歴史に残る美しいキスシーンが誕生したのではないかと思います。タイトな日程の中で撮影された授賞式のシーンは、カメラアングルだけを利用して、ブルースクリーンも使わずに短時間で撮影をしたので、特に記憶に残っています。

―「星から来たあなた」の見どころを教えてください。

チョン・ジヒョン:チョン・ソンイを中心にお話しすると、ソンイはすごく知ったかぶりをするんです。そんな天然ボケの部分がとてもおもしろいです。昔の言葉やことわざなどを微妙に間違えて笑われたり、つづりを間違えて恥をかいたり。そんな部分がとてもおもしろいと思います。それから、キム・スヒョンさんと私は前作(映画『10人の泥棒たち』) でも共演したので、撮影当時、息がぴったり合った記憶があります。そうした部分に注目していただくと、よりいっそうおもしろさを感じていただけると思います。

―最後に、日本のファンへのメッセージをお願いします。

チョン・ジヒョン:日本の視聴者のみなさん、こんにちは。「星から来たあなた」というドラマで、久しぶりにご挨拶することになったチョン・ジヒョンです。テーマが新鮮で、韓国でも本当にたくさんの方に愛された作品です。どうぞご期待ください。たくさんの方々にご覧いただけたら嬉しいです。ありがとうございます。

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記者 : Kstyle編集部