HIGH4、もう僕たちだけでも大丈夫です!“「歌が本当に上手い」という言葉が聞きたい”

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HIGH4には“フィーチャリングの力”という、光栄ながらも負担の大きなレッテルが貼られている。HIGHT4はIU(アイユー)がフィーチャリングしたデビュー曲「春、恋、桜の花じゃなくて」から、キム・イェリムとコラボレーションした「もっと近くで…」まで、華やかな女性先輩歌手の支援射撃を受けてデビューに成功した。その後「BANG BANG BANG」を発表したものの、2人の歌手と作業した以前の曲より反応は大きくなかった。バブル人気という批判も甘受しなければならなかった。

新年が明け、HIGH4は「似ている」という曲で再びカムバックした。「似ている」はヒップホップR&Bジャンルの曲で、男性の愛とその後に訪れる別れに関する物語を描いた悲しいラブソングだ。HIGH4が「BANG BANG BANG」で見せてくれた明るい姿とは相反した魅力を披露している。反応も熱い。「似ている」の公開直後、HIGH4はポータルサイトのリアルタイム検索ワードランキングで1位を記録し、熱い関心を受けた。「似ている」は異なる音楽的な魅力を持った4人のメンバーの出会いが上手く調和を成しているだけに期待も大きい。そろそろ、自分たちだけでも上手くやっていけるHIGH4の姿を楽しむ番だ。

―新年初のカムバックを果たすボーイズグループになった。カムバックの感想は?

ヨンジュン:「BANG BANG BANG」以来3ヶ月ぶりのカムバックだが、新年になってすぐのカムバックなので新たにスタートするような気がする。緊張はしているが、今回のカムバックを本当に待っていた。楽しくて嬉しい。

アレックス:2015年になったので、新たな気持ちでカムバックした。反応も良い。新たなコンセプトと新しいスタイルに変えた。これからが本番だ。

―新曲「似ている」は以前発表した「春、恋、桜の花じゃなくて」「BANG BANG BANG」と異なるスタイルの曲だ。変身の理由があるのか?

ミョンハン:2014年に一つのジャンルだけじゃなく、異なるジャンルも見せたいと抱負を明らかにしたことがある。それと一致する。デビューの時はパフォーマンス的なステージを披露したが、今回は感性に近づこうとした。また、冬という時期のタイミングが合った。

―良い反応も得ている。「似ている」は公開後、ポータルサイトのリアルタイム検索ワードランキング1位を記録した。

ミョンハン:僕たちは最初、その事実を知らなかったが、知り合いが教えてくれた。実はどうして僕たちがリアルタイム検索ワードランキングで1位を記録したのかよく分からない。ハハ。でも、それを見て、HIGH4という存在を人々が知っていると思えて本当に嬉しかった。

ソング:僕はあの時、アレックスとSBS「驚きの大会 スターキング」の撮影を行っていたが、作家がそのことを教えてくれた。本当に不思議だった。

―昨年行った所属事務所代表との対談で、HIGH4は所属事務所について「音楽をするための最高の条件」と話した。それほど自分たちの意見をよく反映してくれるという意味だったが、今回はどんな意見を出したのか?

ミョンハン:ステージ構成に気を遣った。曲の振り付けの方向性などについて意見を出した。また、ラッパーたちがそれぞれ作詞も行った。

アレックス:もともと「似ている」はもう少し楽しい雰囲気の曲だったが、冬だからもう少し感性的な曲に変えたらどうかという意見を出した。導入部のメロディーを優しく変えて、バラードに聞こえるように悲しい雰囲気にしようと話した。本当に多くの修正作業を経た曲だ。

―様々な作業を経た後だから、完成曲の感じが最初聴いた時と違ったと思う。

ミョンハン:ビート自体がかなり変わった。何度も聞いているうちに慣れたが、実は僕は最初、大丈夫かなと心配した。でも、2~3回聞いたら以前より良くなったという感じが強くした。

ソング:僕は聞いてすぐに気に入った。大ヒットする予感がした!本当に素晴らしい曲なので、僕たちが歌だけ上手に歌えば大丈夫だろうと思った。

―リフレインのソングとミョンハンのハーモニーが素敵だ。これも修正作業で出たアイデアだと思うが。

ソング:その通りだ。もともと一人ずつ歌う部分だったが、僕はメインのメロディーで歌うのが気楽な反面、ミョンハンは音を3オクターブくらい上げてハーモニーを作ることが得意だ。

ヨンジュン:僕たちは4人とも音色とスタイルが異なるので、曲をもらったら大まかに自分がどのパートを歌うことになるのかが分かる。ハハ。

―音楽のスタイルと魅力がメンバーそれぞれ違うが、「似ている」で自身の“キリングパート”(歌で人の心を掴む部分)を挙げると?

ミョンハン:僕は後半のアドリブだ。僕の場合、高音を歌う時、人々が「え?上手いね」と思うようだ。それで、アドリブパートが重要だ。

ソング:リフレインのメロディーを上手く歌うのが目標だ。「最近、君何してる?」という部分に入る時、切なくて悲しい感情が歌声によくこもると思う。

ヨンジュン:「道に迷って」と絶叫する部分だ。その後、「ドゥンドゥンドゥン」という音とともにリフレインが出てくるが、それを支えるパートだと思う。僕がその部分で緊張を弛緩するから、後半に感情が爆発する効果がある。僕のパートはドラマチックな効果をもたらしている。起承転結!

アレック:僕のパートは前半にあって、曲の全般的な雰囲気を作るのにいい。僕の声は静かで寂しい雰囲気によく合うので、後のリフレインで悲しみが爆発する時に意外な魅力をより強く楽しむことができる。

―4人のメンバー全員の音楽スタイルが異なると話した。好むジャンルもそれぞれなのか?

ミョンハン:僕はミディアムテンポにR&Bの感じを加えたグルーブ感のある曲が好きだ。

ソング:僕もミディアムテンポが好きで、ダンスジャンルも好きだ。

ヨンジュン:強烈なヒップホップが好きだが、HIGH4はそんな音楽をするグループではない。なので、ソロ曲に対する欲もある。

ソング:ヨンジュンはミックステープも作った。努力している。

アレックス:様々なジャンルをこなすために努力している。R&B、ヒップホップ、ミディアムテンポのようなスタイルが好きだ。

ミョンハン:最近、アレックス兄さんが歌の練習までしている。それで、パートを奪われるかもしれないという心配がある(笑)

ヨンジュン:歌声が本当にかっこいい。楽しみだ。

―HIGH4はお互いに異なる4人が集まって生み出される相乗効果があるようだ。

ソング:ミョンハンが導入部でユニークな音色でアプローチすれば、アレックス兄さんがまた違った音色で穏やかな雰囲気を作る。その後、僕がリフレインで感情を爆発させて、ヨンジュンがより強烈に歌うというHIGH4ならではの流れがある。それで、最初の2人のメンバーが重要だ。彼らが上手く歌ってこそ、人々が残りの2人のパートまで聞いてくれる。全員上手く歌わなければならない。

ヨンジュン:声だけで起承転結を表現する。

ソング:もしミョンハンと僕の声のトーンが似ていたら、このような相乗効果は生み出せなかったと思う。まったく違うから魅力がある。

―ステージを見ると、パフォーマンスにも気を遣ったのが分かる。

ミョンハン:最初に出た話は、ミュージカルのような印象を与えることだった。それで、ステージの上にソファーを置いて雰囲気だけ出そうと思った。ダンスは考えていなかった。でも、雰囲気は良いが、物足りない感じがするかもしれないと思って変えた。アーバンというダンスジャンルを取り入れて、最後にソング兄さんがひざまずいて曲の感じを生かした。

ヨンジュン:ひざまずくのはもともと僕だったのに、ソング兄さんに奪われた。

ソング:違う!

ヨンジュン:僕がラップを歌ってすぐにひざまずいたら、ぎこちない感じがした。どうすれば曲の感じを生かせるだろうと悩んでいた時、ソング兄さんが「じゃあ、僕がひざまずくのはどう?」と言って持っていった。

ソング:事実と違う。ははは。僕はただひざまずいてみたが、振り付けのチーム長がそれを見て「そうしよう」と言った。

ヨンジュン:その部分で僕が隊列から前に出て「道に迷って」と歌うが、カメラは全てソング兄さんを捉える。

―ハハ。ミュージックビデオでも切ない感情演技を披露した。エピソードはあるか?

ミョンハン:とても寒くて全身にカイロを貼ったほどだ。導入部の「ぼーっとしてテレビだけ見つめる」という部分で歌詞に合わせてテレビを見つめるシーンがあったが、撮影のために目をずっと開けていなければならなかった。でも、とても寒かったからか目が痛くなって涙が止めどなく流れた。それで、不本意ながら涙の演技になった。ハハ。ミュージックビデオを見ると、目頭が赤くなっている。

ヨンジュン:今回のミュージックビデオのポイントはソング兄さんの本当の涙の演技だ。楽屋で休んでいたら拍手が聞こえた。ソング兄さんの演技がそれほど素晴らしかったと聞いた。

ソング:僕は感受性が豊かな方で、撮影する時、監督から泣いてもいいと言われて悲しい想像を繰り返した。もう一つのエピソードがある。アレックス兄さんは表現力が良くてすべて上手だが、外国で暮らしていたからか、歩くシーンでリズムに乗りながら歩いていた。寂しく歩かなければならないシーンなのにスワッグ(SWAG:センスやファッションスタイル、魅力を意味するスラング)が出た。ハハ。

アレックス:僕はちゃんと歩いていると思ったのに違ったようだ。ハハ。

ヨンジュン:一つの空間でワンテイクで撮るシーンで、いくら待っても僕の順番が来なかった。ははは。

―悲しい感情演技もそうだし、今回はコンセプトの変化があった。今回のコンセプトが一番よく似合うメンバーは?

アレックス:「BANG BANG BANG」の時は可愛くて自然な姿とともに、男らしい姿を見せたいという欲があった。そして、今回はそんな姿を見せたいと思ったが、僕なりの魅力を上手くこなしたと思う。

ソング:それで、誰がよく似合っているのか言ってみて!

ミョンハン:僕はソング兄さん!僕はぼーっとしていると本当に何も考えていないように見えるのに、ソング兄さんは寂しさを本当に上手く表現する。

ソング:とても寂しいからその寂しさを全身で表現するだけだ。ハハ。

ヨンジュン:ソング兄さんは一人でいることが好きだ。寂しくて虚しいコンセプトが日常だ。

ミョンハン:その通りだ。宿所で(ジャケット写真を指して)こうしている。ハハハハ。

ソング:ハハハハ。実は全員が上手く表現した。ミョンハンも。

アレックス:実はミョンハンは男らしいイメージではないのに、こんなイメージも出せるということを改めて知った。

ソング:アレックス兄さんはどうやったらかっこ良く見えるのかをよく知っているように思える。歩き方以外、すべてがかっこいい。眼差しが良い。ハハ。

ミョンハン:ステージでもアレックス兄さんの眼差しが好きだ。僕はかっこよく見えるために様々な表情を試みるが、兄さんは見つめるだめなのにかっこいい。

ソング:ヨンジュンはハンサムだ。

アレックス:ビジュアルはあえて言う必要もない。

―もうすぐデビュー1周年を迎える。この1年間、記憶に残る瞬間は?

ソング:「春、恋、桜の花じゃなくて」は発表だけして活動はしなかった曲だ。それで、どれほど人気が高かったのか体感できなかった。でも、あるイベントに行ったら「春、恋、桜の花じゃなくて」を観客がテチャン(歌に沿って一緒に歌うこと)してくれた。すごいと思った。

ミョンハン:「春、恋、桜の花じゃなくて」はIUさんに初めて会ったことが記憶に残っている。「もっと近くで…」ではキム・イェリム先輩に会ったことが記憶に残っている。テレビに出ている人に会ってコラボレーションするということが不思議で、ミュージックビデオも一緒に撮ってくれて感謝した。「BANG BANG BANG」は個人的に実力不足なジャンルだった。僕は「もっと近くて…」のようなジャンルが似合うが、「BANG BANG BANG」によってたくさん学んだことが記憶に残っている。「似ている」は上手いと初めて褒められた。

ヨンジュン:僕は「似ている」の歌詞を書いた時、他の曲よりも長い時間がかかった。一人でストレスとプレッシャーを受けた。自分の経験から書こうとしてもなかなか思い出せなかった。それで、インターネットで別れ話を探してみたり、僕自分も憂鬱になってみたりした。上手く書けたという話を聞くよりも、一番よくありそうなことを書いた方が共感できると思ってそう書いた。とても難しかったが、完成したら胸がいっぱいになった。

アレックス:僕も自分のパートが静かな方で歌詞を書くのが大変だった。今まではビートに合わせてヒップホップっぽい感じを強く書いたが、今回は伴奏なしで悲しい感情を表現しなければならなかった。経験があまり多くないので、感情を出すのが大変だった。ヨンジュンと2人で苦労した。

―「似ている」の活動で最も聞きたい言葉は?

ミョンハン:歌がいいという話はよく聞くが、歌が上手いという話はない。歌が上手いという言葉をたくさん聞きたい。

ソング:今回の活動で「HIGH4だけで出てもいいじゃん」というコメントが一番嬉しかった。そんな言葉をもっと聞きたい。「BANG BANG BANG」の時は「バブル人気だ」という話を聞いたが、「似ている」はそんな言葉がない。僕たちの実力をもっと見せたい。

アレックス:「歌がいい」という言葉より「本当に上手い」という言葉だ。僕たちの実力を広く知らせたい。もっと頑張りたい。

ソング:全曲がいい、信じて聞くことのできる歌手!

―2月には日本進出も控えている。

ミョンハン:日本で有名な方々がたくさん後押ししてくれている。楽しみだ。他国に行くのだから、その方たちが何が好きなのかを調べてそれを重点的に準備している。日本の国民歌など、共感できるステージを作る方向で準備している。

アレックス:楽しみではあるが、HIGH4の名前で進出するのでどんな反応が出てくるかという心配も多い。たくさん準備しながらも心配が続いている。でも、頑張っただけに愛情を寄せてくれるだろうと信じている。

―歌手という夢を叶えたが、今後また違った夢があるのか?

ソング:HIGH4が本当に大きなステージで単独コンサートを開催することが目標だ。小劇場でも、僕たちで何かをやってみたい。

ヨンジュン:年をとった時、アイドルというには年齢が高くなった時、皆が幸せに生きている姿を夢見ている。メンバーそれぞれが家族を連れてきてピクニックに行ったり、子どもが走り回る姿を嬉しそうに見ているような想像をしている。ははは。

ソング:ヨンジュンはいつも、兄さんたちが幸せに暮らす姿を見たいと話す。ハハ。

アレックス:神話先輩のようになりたい!そして音楽的には人々が僕たちの音楽を楽しく聞く姿を見たい。

―最後に、メンバーたちに2015年のお祝いメッセージを伝えてみよう。

ミョンハン:ソング兄さん、新しい一年が始まったよ。今年はひつじ年生まれのソング兄さんの年だから、2015年には愛される方法を研究して考えて良いグループとして引っ張っていってほしい。

ヨンジュン:アレックス兄さん。兄さんは本当にシックな性格で感情表現をあまりしないが、いつもグループのことを考えているのが感じられる。2015年は以前より僕たちにたくさん表現してほしい。愛してる。

アレックス:ミョンハン、今まで苦労して色んなことを経験したから、2015年はもう少し辛抱強く、より頑張るために努力しよう。もう子どもじゃなくて大人だから、大人っぽく熱心に頑張ろう。

ソング:アレックス兄さん、兄さんと会ってもう3年になる。3年間、兄さんという人に出会えてとても良かった。兄さんは表現するのが苦手なわけでもないのに、辛いことがたくさん起こってもそばにいる僕たちが悪いと思うほど表情に出さない。そんな兄さんを見ながら、だから最年長なんだと思った。兄さんから学ぶことが本当に多い。足りない所が多い僕だが、今のように色んなことを教えてほしい。ありがとう!

記者 : パク・スジョン、写真 : ク・ヘジョン、翻訳 : ナ・ウンジョン