INFINITE F「録音スタジオに卓球台…僕らの新社屋、紹介します」

OSEN |

いくら数多くのリアリティ番組で鍛えられたとしても、アイドルグループがこれだけハツラツとして愉快になることは難しい。卓球ボール一つ、ダーツ一つでも世の中で一番楽しいかのように楽しみ、生まれて初めてする料理も自分がしてみるとこぞって努力する姿は、明るい少年そのものだ。

青々とした青春を盛り込んだアルバム「青」をリリースし、活動を仕上げようとしているINFINITE Fのことだ。INFINITEでとりわけ“青々とした”エル、ソンヨル、ソンジョンで構成された同ユニットは、台本1行、設定一つなく3時間の間笑いが絶えなかった。

彼らに会ったのは、麻浦(マポ)区城山洞(ソンサンドン)にあるWoollimエンターテインメントの新社屋。冷たい水で凍えた手を温めながらスタートした練習生生活を経て豪華な新社屋に入る気分は格別なものだろう。卓球試合をして、ダーツゲームをして、隅々まで歩き回るメンバーたちの表情からは、楽しさと共にプライドも読み取れる。

「スターLike」は、メンバーと一緒に新社屋を見物し、行きつけの店で直接してくれる料理も食べてみることにした。3分のようにあっという間に過ぎてしまったデート。読者の皆さんにも紹介する。


# 僕らが汗水流して建てた社屋です!日当たりがよく好きです。ハハ

本日のMCはソンジョンだ。Mnet「スーパーアイドルチャートショー」のMCを務め、司会の実力が上がったとする彼は、向かい側のコーヒーショップから社屋のレコーディング室まで、スムーズに紹介し始めた。

「こんにちは。僕はINFINITEの中核メンバーソンジョンです。本日、僕らWoollimエンターテインメントの新社屋を紹介しますが、僕らのメンバーも今練習中とのことなので、入って会いたいと思います。5階までありますが(エレベーターが遅く着くと)エレベーターが非常に遅いです。エレベーターが1台しかないので。2台は高いのです!これは全部僕らが汗水を流して建てたものです(笑)」(ソンジョン)

5階のレコーディング室に着いたソンジョン。レコーディング用のブースが2つあるが、その中の1つでソンヨルがちょうどレコーディングをしていた。レコーディングが終わるまで待っていた彼は、カメラを見て昔の話を持ち出す。

「昔は練習室が地下でしたが、今や日に当たることができて嬉しいです。ファンの方々、所属事務所の方々のおかげで、良い環境で働くことになり非常に嬉しく思います」(ソンジョン)

レコーディングを終えたソンヨルも社屋の紹介に合流し、愉快に冗談を言う。

「以前は不便なところが多かったですが、今は社屋が宿所とも近く、別途の時間がかからずにいつでもどこでもレコーディングが出来て本当に便利です。実は、社屋は僕らが建てたといっても過言ではありません。僕らはこれらを享受する権利があります。ハハ」(ソンヨル)

エルは地下2階で練習中だ。2人は練習真っ只中のエルを急遽訪れ、なりふり構わずカメラを突きつけた。ソンヨルは驚いた。

「携帯で遊んでいると思っていたのですが、本当に練習中ですね(笑) 何を練習されていましたか?」(ソンヨル)

「ギターが必要な曲があって練習していました。(ギターの音が小さいとするソンヨルに)この曲は本来静かに演奏するんだよ!ここは、僕らの個人的な空間です。ここで歌の練習をしたり、休んだり、音楽を聴いたりします。僕らの時に比べると、今の練習生たちは本当に楽に練習しています(笑)」(エル)


# ゲームのホダンエルの“怒り”パレード

レコーディングを終えた3人は、コーヒーをかけて卓球試合をした。練習室に卓球台を設置し、歌手はもちろん、所属事務所の職員、他の会社のマネージャーまで一緒に卓球大会を開いたりもするという。エルが隅にあった縄跳び用のロープを持ち自慢しようとすると、ソンヨルは「一度もしたことないでしょう」とすぐ訂正してくれる。しかし、卓球はなかなかの腕前だ。試合は10点を先にとった人が勝つ。

1回目はエルが“軽く”勝った。

「このまま全部終わりそうだな」(エル)

エルの自信とは異なり、その後の試合はソンヨルの相次ぐ勝利だった。スコアがあっという間にエル:ソンヨル=3:8になると、エルが切れる。「ボールがネットに触れたよ!」結局5:9の結果。エルはそれでも、5点は悪くなかったと慰める。ソンヨルはボールが曲がるサーブまで披露し、華やかに圧勝した。最終スコアは6:11。

このままゲームを終わらせるわけにはいかない。メンバーたちは2階にある休憩室に移動した。休憩室が社屋の心臓だという。お腹が空いてきたメンバーたちは、ダーツゲームで夕食係を決めることにする。

「しかし、もしソンジョンが負けたとすると、それでも僕はソンジョンの料理は食べたくないな」(ソンヨル)

ソンヨルが愚痴を言う。しかしゲームはゲームだ。負けた人が作った料理を食べなければならない。そんな中でソンジョンはダーツを落とす。

「以前のエルさんのアーチェリーの時のミスのようですね」(ソンヨル)

ソンヨルがまたからかうが、ソンジョンは真ん中を当てる。何故そこまで上手いのかとエルは文句を言う。ソンジョンは聴こえないふりをして投げ続けるが、2回目、3回目いずれも真ん中を当てる。メンバー全員が驚愕した。ソンヨルまで高得点が出るとエルは「初めてする人は何も知らずに上手いもんだよ」と貶してみるも、エルはどうも点数が低すぎる。

結局ソンジョンの勝ち。エルがまたビリだ。エル、しっかり者に見える外見とは裏腹に、意外とゲームホダン(しっかりしているように見えるが、どこか抜けている人)だ。結局、ソンヨルとソンジョンが遊んでいる間、エルは向かい側のコーヒーショップでコーヒーを買って入る。

「早く持って行けよ、腹立つから」(エル)

愚痴を言ってはいるが、雰囲気は楽しい。ソンヨルはコーヒーショップのPRに乗り出した。

「これが何故NITコーヒーなのかご存知ですか?NELLのN、INFINITEのI、TastyのTを合わせたものです。LOVELYZも出たのでNITLに変えるべきかな?(ソンヨル)

エルはダーツに未練を捨てられずまた投げてみる。やっと真ん中に当たるダーツ。

「なぜ今なの?」(エル)

切れるエルを後にし、メンバーたちははやくご飯を食べに行こうと席を離れる。目的地はメンバーたちがよく行く江南(カンナム)にある店だ。マネージャーが営んでいる店で、気楽に訪れる場所。

# 初めてする料理……実は、毎日して欲しいといわれることが怖く、わざとしないのです

ソンヨルとソンジョンが店の中に入ると、エルは早くから厨房で料理に集中している。エルが最も好きなメニューは牛肉と大根を入れたスープだった。これを作るためには一番先に大根を切るのだが、とても難しい。エルは大根に包丁を様々な角度から当ててみるが、首をかしげるだけだ。腕に力がいっぱい入るのに、大根はびくともしない。もどかしく見守っていたソンヨルが前に出た。しかし自信を見せていたソンヨルも下手なのは一緒だった。そのようにして大根を切る作業に10分以上かかった。

ソンジョンは料理にかなり時間がかかることを直感し“ホロロッ”(何かを美味しく食べる時の音)の歌を歌いながら大根を食べ始めた。エルは大根をソンヨルに任せ肉を切る。

「切ってください。左手で切って~左手で混ぜて~右手で混ぜて~ホロロッ、ホロロッ。エル兄さんの料理楽しみです。(歌っている)左手で混ぜて右手で混ぜると2杯だね~」(ソンジョン)

ソンジョンの歌が繰り返される間、エルは煮干と昆布で出した出し汁に入れる肉を炒める。ソンジョンはこのようなエルの姿を見てびっくりする。

「生まれて初めて見ます。エル兄さんが料理する姿」(ソンジョン)

「面白い。中華一番の主人公になった気分です。(料理を説明しながら)細かく切った肉を炒めてください。肉の味を立たせるために肉汁が逃げないように炒めるのがポイントです。説明はマオ(中華一番の主人公の名前)です。(メンバーに)レア、ミディアム、ウェルダン?何でも言ってください。会食でも僕が肉を焼きます。ご存知の方もいるかと思いますが、僕が焼くテーブルにスタッフたちが集まります。肉を焼くことには自信があります。出し汁を沸かす間、ステーキを焼きます」(エル)

しかし、ステーキは初めてだ。

「サムギョプサル(豚のばら肉)は3回返すとの言葉がありますが、ステーキは何回返すんだろう。僕がステーキを焼く日も来るもんだな。しかし、まだ解凍が出来ていないようです。それでも楽しいです」(エル)

浮き浮きしていた彼は、結局フライパンで指を火傷してしまう。しかし、少しだけ痛がる様子を見せてからそのまま料理を続ける“男の中の男”だ。美味しそうに見えるのは材料のおかげなのではないかとのメンバーたちの指摘に彼は真剣だった。

「材料が良くても、どんな材料でも作る人によって味は変ります。ワインも如何にデキャンティングするかによって変わります。この店はワインありませんか?ワイン1本買いましょう。ナパバレーで。さ、料理が出来上がったようですが、本当に上出来です」(エル)
エル、意外とおしゃべりだ。その間に料理が完成した。ステーキアンドチップスが出来上がった。予想よりはるかに贅沢だ。

「さ、皆さん驚くかもしれませんが、これが前菜です。メインではありません。しかし、重要なのは、ジャガイモは僕の作品ではありません」(エル)

エルの説明にフライドポテトを食べていたソンヨルは「美味しいと思ったら」としながらからかう。しかし、ステーキもかなり美味しいようだ。

「正直に、美味しいでしょう?皆さんのために美味しい料理を初めてですが作るために努力しました。宿所ではなく外でする理由は、毎日して欲しいと言われそうなので」(エル)
エルは得意気な顔をしている。彼はまた、牛肉と大根のスープを持って登場した。エルは肝心なスプーンを忘れ忙しく走り回るが、ソンヨルとソンジョンの関心はスープに集中している。

「スープを食べる瞬間、エルの感情が伝わります。怒り?味わってみると99%満足する感じです」(ソンヨル)

ソンヨルが認めた。ソンジョンはエルに拍手を送りながら、冷えたビールを手に力強く乾杯をした。そして、本格的な食事の時間。この長い時間の間一瞬も休まずに漫談をしながら社屋を紹介し、卓球試合をし、ダーツをし、料理をしたメンバーたちは、エルが用意した料理を美味しく食べながら初めて静かになった。

記者 : イ・ヘリン