2PM チャンソン「今年の自分を振り返ると、10点満点で8点」 ― Vol.2

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チャンソンはゆっくり、そして地道に走りたい男だ。2PMの人気を足場にして人を追い越したい気持ちも、アイドルというタイトルを使って基本的なコースをうやむやにして次に行きたい気持ちもない。チャンソンはただ心が行くままに力を入れず走りたいだけだ。ここ1~2年間、変わった点があるとしたら、音楽と演技に臨む明確な態度だ。ただ前だけ見つめて思いっきり走ってきた青春は、もう立ち止って自分が何を望むのかを真面目に考えるようになった。チャンソンの本当の時間が流れ始めた。

―今も2PMは宿舎で生活しているのか?

チャンソン:今は違う。昨年、ミンジュン(Jun. K)兄さんをはじめ、ウヨンが出て、テギョン兄さんが宿舎を出た。以後、ニックン兄さんとジュノと3人で暮らしていたが、ニックン兄さんもこの前、宿舎を出た。ジュノも家を探している。軍隊に行く前まで一人暮らしは考えていなかったけど、不本意ながら今僕も家を探している。

―メンバーたちがそれぞれの個別活動が多くなり、自然に一人暮らしのタイミングが重なったと思うが、一人暮らしに対する心配はないのか?

チャンソン:一緒に暮らしている時とは大きく違うだろう。一人暮らしをすると考え事も増えるだろう。凄く気になってミンジュン兄さんに聞いてみた。「一人暮らしするとどう?」と聞いたら、「凄く寂しい。凄く。僕と一緒に暮らす?」と言っていた(笑)

―寂しさに敏感な方なのか?

チャンソン:一人暮らしをしたことがないので、一人でいる時間を楽しんでいる。誰かと一緒にいたいと考えたことはないけど、一人でいる時間が必要だと思った時はある。一人暮らしを始めたら、考え方が変わるかもしれない。

―2PMの4枚アルバム「Go Crazy」のアルバム作業にも参加した。

チャンソン:今年から作曲の勉強を始めた。簡単な作業を経て曲を作るのが楽しかった。でもまだ作曲家の兄さんと一緒に作業をしている。作曲の勉強に集中して曲を作ることはまだ難しい。僕の精神力がとても強力で膨大なので、マルチプレーヤーのように一度に色んなことができればいいのに、それができない。

―「Boyfriend」「愛してるという言葉」など、自身が作った曲を初めて公開することと、映画を初披露することは、それぞれ違う気分だと思うが。

チャンソン:大いに違う。歌の場合、とても速く過ぎてしまう。コンサートで歌う曲の中で僕が作った曲は2曲しかないから(笑) 僕が手がけた曲が増えて、その歌がコンサートでもたくさん歌われると、今とは気分が違うと思う。

―いつかチャンソンが作った曲だけでコンサートで公演したくなると思うが。

チャンソン:僕の音楽がやりたいと常に思っている。

―ソロアルバムが出たら、どんな雰囲気のアルバムにしたいのか?

チャンソン:ただ楽しいだけの曲ではないと思う。聞きやすい音楽をたくさん詰め込みたい。

―もし、テレビやマスコミを通じて映し出される自分の姿の中で、私たちが誤解している姿があるとしたら?

チャンソン:そうだな。僕のある面を強調して見てほしいと思ったことはない。もちろん番組の編集によって、誤解を招き人々に非難されたら、ちゃんと説明したいと思ったことはある。幸いにもまだそのようなことは起きてない。

―それでは反対に、このような誤解は悪くないと思ったことは?

チャンソン:うん……それよりは、人々から僕を真面目で重い人と思われたくないと思ったことはある。

―人々がチャンソンを真面目で重い人として見ていると思っているのか?

チャンソン:皆がそうではない。僕より年配の方が多いが、その方々が「可愛いチャンソン君~」と可愛がってくださる(笑) 欠点までも可愛く見てくださっている。

―今でも直せない欠点があるとしたら?

チャンソン:少し散漫な性格だ。ついうっかりするし。

―運動マニアと聞いた。もしかして、筋肉への強迫観念を持っているのか。筋肉質の男性を見ると、少しは強迫観念を持っていた。

チャンソン:あるかもしれない。写真を見た時、太っていたらイライラする。だから、基準を決めて体型管理をしているが、最近アメリカに行って来て凄く太った。痩せているときは78kgで、ふんだんは80kgを維持している。でも、この前、体重を量ったら、84.5kgになっていた!衝撃だった。一生懸命に運動して、次の日、体重を量ったら1kg痩せていた。トレーナーに聞いたら、水分のむくみが取れたのだと説明してくれた。

―2PMと言えば、とにかくマッチョで、セクシーで、野獣アイドルというイメージで人気を博した。セクシーと言われているが、どんな気持ちなのか?

チャンソン:セクシーな時もある……?ハハハ。そんな時もなくちゃ。女性と一緒にいる時とか……ハハ

―具体的に聞きたい。自分がどんな時にセクシーなのか知っていることも重要だから。

チャンソン:意図的にセクシーアピールはしていない。しかし、場合によっては、そのような雰囲気を漂わせる必要もあると思う。

―2PMから受けた影響があるとしたら?

チャンソン:莫大すぎる。僕にとって2PMとは宇宙であり、世界だ。僕の世界観の形成はもちろん、見て、学んで、感じて、人生で味わうすべてのことを2PMから受けた。そのような面で僕の人生のすべてとも言える。もちろん、個人の人生が存在しているが、2PMの一員ということは僕にとって素晴らしいことだ。

―それでは、チャンソンが2PMというグループに与えた影響は何だと思うのか。

チャンソン:僕だけではなく、メンバーそれぞれが2PMの一員としてグループを埋め尽くしているので、今の2PMが存在していると思う。グループが長続きできた秘訣は、お互いをどれだけ信じているのかだ。そのことについて、僕たちはたくさん話し合う方だ。何かが起きると、誰かが一言を言う。すぐには話し合わない。客観的に状況を見れる時が来たら、その時に一人が言い出す。「後で皆で話し合おう」そしたら、皆緊張する「僕が何か悪い事したのかな?」と(笑) すべてを受け入れる心の準備をして皆が集まる。集まって「人がたくさんいるところであんなことを言うのは軽率だったよ」「ごめん、今度は気をつけるよ」「僕の過ちもあるが、お前も悪かった。理解してほしい」「そうだ。それは俺が悪かった」と正直に打ち明ける。

―デビュー前、SBS「スーパースターサバイバル」(2006年)というオーディション番組に出演した。今はオーディション番組ブームだが、先に経験した先輩として最近の多くの競争を見てどう思う?

チャンソン:えーと、正直に言って出演しないでほしいという気がする。もちろん、長所も多い。自分の才能が発揮できて、認められて、ステージに立つことができて、今後活動できる機会も得られる。ただ、心配なのはそのような関心を受けた後だ。実際デビューした時、当時受けたほどの関心を受けない場合が多いからだ。本当に自分がやりたい音楽をやった時、大衆が愛してくれるかどうかも分からない。何よりほとんどの出演者がとても幼くてそれが一番心配だ。才能をきちんと導いてくれる人に出会えたらいいが、みんなにそんな機会は与えられないからだ。幼い頃は感情を受け入れる心も幼い。それで、活動の重さなどを背負って乗り越えるのが大変だ。活動しながら悪口を言われて、メンタルが強くなって上手くやっていけたらいいが、そんな確率は低い。あまりにも純粋だから、傷つく心が心配だ。

―チャンソンは18歳にデビューした。その年齢もデビューするには幼いと思う?

チャンソン:僕も幼い時にデビューしたと思う。

―そんな話をするということは、喪失感を感じたことがあるのか?

チャンソン:心残りはある。人は誰でもミスを犯しながら生きていく。デビュー前ならそのミスを通じて学びながら再び熱心に頑張ればいいが、デビュー後のそのようなミスはこれからやっていく仕事に打撃を与える。幼いから犯すミスもあるはずなのに、大衆はそれを許さない。なぜなら他の人よりも過分な愛を受けているからだ。そのために準備が必要だ。実力を積み重ねる準備も重要だが、自分がそのような重さに耐えられる強さも十分に身につけた後、活動した方がいいと思う。

―チャンソンは今まで何かと戦って生きてきた?

チャンソン:今の僕が取った行動はゴシップになって、人々はそれを笑って面白がる。そして、僕も今は「笑ってください」と思う。でも、昔はそれが本当にストレスだった。心からなかなか消せなかった。あ、僕が今変なことを言っているのではないのかと心配した。そんなことを事前に経験した人としての無駄な干渉かもしれない。

―違う。重要で正しい話だ。もしタイムマシンがあって過去に戻ったら、幼い頃から芸能生活はしないと思う?

チャンソン:しないつもりだ。それよりは学校に通いながらもっとたくさん準備すると思う。

―それでは、今この瞬間、2PMじゃないかもしれない。

チャンソン:ないのかもしれない。それでも、そうした方がいいと思う。実は「思いっきりハイキック!」の時、先生たちが「君はデビューが早過ぎたと思う。経験しなければならないことがとてもたくさんあるのに、少し残念だ!」と話した。あの時はそれが何の話か分からなかったが、今は分かりそうな気がする。

―でも、2PMだから人は経験できない色んなことが経験できる部分もある。

チャンソン:知っている。だから、僕に2PMは大切だ。実は軍隊に行く前まで、日本でのコンサート、韓国でのアルバム、ソロ活動の時期などスケジュールがすでにいっぱい決まっている。それを見ると、僕は他のことはできない(笑) でも、それも素晴らしい祝福だと思う。活発に活動できる時間があるというのが、そして僕を探してくれる人がいるというのはとても感謝すべきことだ。僕を見せるコンサートで、番組で、映画だ。良い経験を積み重ねていると信じている。

―今年もあとわずかだ。2014年の自分を振り返った時、10点満点の中で何点なのか?

チャンソン:8点かな?

―かなり高い。

チャンソン:凄く頑張ったのに5点だったら、虚しくなる(笑)

記者 : チョン・シウ、写真:ク・ヘジョン、翻訳:チェ・ユンジョン