GD×SOL「BIGBANGのアルバム発表の時期?最終決定権はヤン・ヒョンソク代表だが…」

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BIGBANGのニューアルバムですか?僕も知りたいですね。答えがあるとしたら」(G-DRAGON)「最終決定権は、ヤン・ヒョンソク代表にありますが、アルバム発表を決めるのは何であれ、音楽そのものにあります。僕たち皆が今より進化した音楽を作らなければいけないと思っています」(SOL)25日、弘益(ホンイク)大学の近くのカフェで会ったG-DRAGONとSOLはこう言った。

最近、あるファンコミュニティにBIGBANGの空白期が1,000日を超えたという書き込みが掲載された。一体アルバムはいつ発表されるのだろうか?当初今年、発表されると期待されたBIGBANGのニューアルバムは再び延期され、来年にリリースされると見られる。BIGBANGのファンとしては、最近公開されたG-DRAGONとSOLのユニット“GD×SOL”の新曲「GOOD BOY」で寂しさを和らげるしかない。

「GOOD BOY」は当初BIGBANGのニューアルバムに収録される予定だった。G-DRAGONが作曲し、SOLがガイドボーカルをしたCDをヤン・ヒョンソク代表が聞いて、シングルで公開してみようと提案した。まだGD×SOLのアルバムを出す計画はない。「『GOOD BOY』のシングルに大きな欲はありません。もちろん、反応が良ければ嬉しいけど。今、一番やりたいことは、BIGBANGのアルバムです。5人が集まった姿を一日も早く、多くの方々にお見せしたいです」

GD×SOLは3日、香港アジアワールド・エキスポアリーナで開催された「2014 Mnet Asian Music Awards」(以下「2014 MAMA」)を通じて、「GOOD BOY」のステージを披露した。これに先立ち意気込みを語っていた。「最近、変に僕たちの気分が浮かれています。楽しかったので『GOOD BOY』の収録もうまくいったようです。ステージでこの気分をそのまま維持できれば、良い姿をお見せできると思います」(G-DRAGON)

「GOOD BOY」はBIGBANGにとって、そしてファンにとってアルバムへの渇きを少しでも解消してくれる清涼剤の役割をすると期待されている。「ニューアルバムに対するプレッシャーがある中で今回の曲が生まれた。『GOOD BOY』の活動をしながら、アルバムに対するストレスが解消できたらいいなと思います。良いエネルギーをたくさん受けてアルバム作業に専念できるようになりたいです。『GOOD BOY』の活動はそれほど多くないけど、ハイクオリティなステージを披露することを約束します」(G-DRAGON)

以下はGD×SOLとの一問一答。

―BIGBANGの活動を振り返ってみて、G-DRAGONとSOLがユニットで活動するには少し遅れた感じがある。

SOL:2人が正式にユニット活動をしていないだけで、それぞれのソロアルバムでフィーチャリングに参加し一緒に作業した。今回はGD×SOLという正式な名前で活動しているだけだ。BIGBANGのニューアルバム作業をしながら、2人で作業室にいる時間が多かった。ここ数年間G-DRAGONがBIGBANGの新曲を作っていたが、通常BIGBANGの新曲が作られると、僕がガイドボーカルとしてデモCDを録音しておく。ヤン・ヒョンソク代表が先にデモCDを聞いて「GOOD BOY」は2人でやった方がいいとおっしゃったので、2人でやることになった。

―久しぶりの新曲なので、期待していることがあると思うが。

G-DRAGON:特に期待していることはないが、僕たちの希望は新曲がうまくいくことだ。人々が今のBIGBANGの音楽を聞いて、少しでもアマチュアっぽいところがあったり、不快なところがあってはいけない。完璧な2人の歌手の成熟したパフォーマンスをステージの上で見せることが目標と言えるだろう。今は昔と違ってそうしなければならない。

―GD&TOPはラッパーとラッパーの組み合わせだった。GD×SOLはラッパーとボーカルの組み合わせだ。

G-DRAGON:GD&TOPの時には摩擦があった。2人ともラッパーだったから、各自のパートを自分で書いていたので、プライド対決でもあった。作業をする時に、曲の全体的な流れを考えなければならなかったのにその時は2人とも若かったので、自分のパートに欲を出して華麗なラッップを駆使しようとした。なので、今振り返ってみると、少し気に入らない部分もある。でも、SOLと作業しながらそのような摩擦はまったくなかった。2人ともお互いが望んでいることを期待以上にやってくれた。曲の流れが自然に流れたので、ファンも気楽に聞けると思う。

―GD×SOLがアルバムを発表していたなら、どのようなアルバムになっていたのだろうか?

G-DRAGON:アルバム規模で作業していたなら、恐らく今よりずっと悩んでいただろう。音楽スタイルもさらに変わっていて、より多様な試みを取り組んでいたと思う。もし、アルバムを出していたら、とても面白い結果が出たかもしれない。

―2人がユニット曲を出したことで、BIGBANG5人より良かった点は?

SOL:まず、5人が全員作業室に入ることはあり得ないことだ。メンバーたちがみんな忙しいので(笑) 良いアルバムが出るためには、誰が曲を作るのかとは関係なく、一緒に話し合いながら作業しなければならない。僕とG-DRAGONは忙しいスケジュールがなかったら、いつも作業室にいたので、スムーズに作業できた。

G-DRAGON:BIGBANGのアルバムはソロアルバムを準備する時よりもはるかに悩みが多くなる。BIGBANGは今は大きなグループであり、また大衆的なグループであるため、僕たちの曲を聞く人たちを考えなければならない。なので、僕がもともとやりたかった音楽以外のことも色々考えなければならない。それが僕には難しい課題だ。そのような理由で、BIGBANGのニューアルバムが遅延しているのかもしれない。もうニューアルバムが出て3年が経った。毎年プレッシャーが大きくなっている。

―「GOOD BOY」は大衆性をあまり気にしてないようだ。

G-DRAGON:(大衆性は)まったく気にしていない。

―従来のBIGBANGのヒット曲のようにメロディーを浮き彫りにせずにサウンド的に面白味を追求したようだ。

G-DRAGON:一人で作業をする時は僕たちが好きな、やりたい音楽を作る。「GOOD BOY」は10~20代たちがクラブに行った時、軽く楽しめる曲を作ってみようと思い作った曲だ。僕たちがクラブに行って聞きたい歌詞である。なので、歌詞に多くのことを盛り込まなかった。ただ聞いた時の雰囲気が伝わる曲を作りたかった。

―「GOOD BOY」以外にも以前のソロアルバムを聞くと、G-DRAGONはトラップビートにハマっているようだ。

G-DRAGON:今は違うけど、一時期トラップビートにハマっていた。「CRAYON」もトラップビートである。実はトラップは少し流行が過ぎたジャンルだ。最近韓国でヒップホップブームが起きていて良い現象だと思っているが、そのおかげでヒップホップとトラップサウンドをよく聞くようになった。「GOOD BOY」はこのようなヒップホップブームをより拡大してみようという思いで作った部分もある。BIGBANGは誰かがすでにやった音楽、流行に後れた音楽は避けようとしている。BIGBANGは一歩進んだ音楽をお見せするのが目標だ。BIGBANGはそうしなければならないと思っている。

―「GOOD BOY」には世界的なプロデューサーであるFLIPTONESとFREEDOが共同作業で参加した。FLIPTONESは最近、SOL、WINNERの曲作業にも参加した。どのようなきっかけで一緒に作業をするようになったのか?

SOL:外国プロデューサーたちのビートをYG ENTERTAINMENT(以下YG)が用いてアレンジしたりする。僕たちは外国のビートを使う時、プロデューサーの名前より音楽を先に聞いて決める。曲を選んだ後、プロデューサーの名前を見るとFLIPTONESの曲だった。そうしていたらFLIPTONESの色んな曲がYGの曲になった。それだけ相性が良いということだ

―「GOOD BOY」はG-DRAGONのスタイルが強く感じられる曲だ。このような特有のスタイル、アイディアが好きな作曲家たちもいる。

G-DRAGON:そうかな。今、旺盛に活動している現役の作曲家の方々は僕と世代が違うので、考え方も音楽も違うだろう。僕がまだ若いので、その方たちが考えてない音楽を作ることをアイデアと評価してくださるようだ。僕はまだ見て、聞いて、学ぶことがたくさんある。

―BIGBANGのメンバーの中で作業室にいる時間が一番長いのは、2人だと思うが。

G-DRAGON:僕とSOLは特別なことがなければ作業室に来る。他のメンバーたちは本当に忙しい。T.O.Pはずっとドラマと映画の撮影があって、D-LITEは昨年から日本ツアーで忙しい。V.Iは……どこだ?とにかく。

SOL:僕たちは幼い時からそんな生活を送ってきた。練習が終わると、Jinusean(ジヌション)、1TYM、プロデューサーの兄さんたちがいる作業室に行った。そこで兄さんたちと一緒にいる時間が好きだった。何かを作るために作業室に向かうよりは、作業室にいることが日常の一部になったのだ。

G-DRAGON:あちこちを行ってみたけど、作業室にいるのが一番楽しくて楽だ。作業室にいるTEDDY兄さんと他の作曲家の兄たちとは友達のような間柄だ。

SOL:それだけではなく、G-DRAGONは若い時に一緒に音楽をしていた仲間をYGに連れてきて一緒に仕事している。だからもっと楽しいと思う。

G-DRAGON:仲間だから。どこへ行っても作業室で一緒に仕事している人たちと一緒に行く。作業室は寝て、食べて、遊ぶところだ。そうしているうちにアイデアが浮かんだら、皆で飛びついて音楽を作り出す。

―BIGBANGの成功はYGの成功と一致する。今の時点でYGは、自分にとってどんな意味を持っているのか?

SOL:僕たちは会社が成長するのを体で感じながらここまで来た。その当時は会社も大きくなく、Jinusean(ジヌション)、1TYMの先輩たちと一緒に練習室を使った。今は後輩たちが僕たちより、もっといい環境で作業できるので嬉しい。

G-DRAGON:前は会社の社員が少なくて、本当にファミリーの概念だったが、今は世話をする人たちが増えた。会社に行くたびに初めて見る人が増えた。今はヤン・ヒョンソク代表もBIGBANGだけではなく世話をする人たちが増えた。だからと言って、僕たちがやきもちを焼いて「BIGBANGにもっと気を使ってください」とは言えない。僕たちはもう僕たちの力で僕たちの道を切り開かなければならない。

―あともう少しで年末だ。今年、特別な瞬間を挙げるとしたら?

G-DRAGON:今年はツアー以外の時は、ずっと作業だけをした。公式的な韓国活動はなかったけど、長い目で見た時に未来に役に立つ1年と記憶されるだろう。

SOL:思ったよりソロアルバムの反応が良かったので、とても幸せな1年だった。アルバムを出して、ソロツアーをしながらたくさんのことを学んだ。むしろアルバムを作った時よりもリリースしてから悟ったことが多かった。このすべてがBIGBANGの新しいアルバム作業に役立つと思う。

―「GOOD BOY」の活動計画はどうなるのか。

G-DRAGON:最初の公式活動が「2014 MAMA」になるが、その後音楽番組にはたくさん出演できないと思う。

SOL:現在、BIGBANGの日本ツアーの日程が決まっているが、今僕たちの頭の中のほとんどを占めているのはBIGBANGのアルバムだ。早く「GOOD BOY」の活動やツアーを終えて、5人が集まって新しいアルバムを出したいという気持ちが一番大きい。

―では、BIGBANGのニューアルバムはいつ頃出るのか?

SOL:とりあえず5人が一緒に作業を始めれば、思ったより早く出るかもしれない。

G-DRAGON:本来の計画通りなら、アルバムが数枚出てもおかしくない。この程度なら大丈夫だと思った後に白紙にしたのが何度かある。欲を出したらここまで来た。時間が経てば経つほど期待度が高まるので、「あの時、アルバムを出せば良かった」と思った時もある。でも、僕たちはタイトル曲だけに力を注ぎ、それ以外の曲はそうではないアルバムを作りたくなかった。時間がかかっても全曲満足できるアルバムを作りたい。来年には出る。

―BIGBANGがニューアルバムを出す時期は、ヤン・ヒョンソク代表も介入できないのか?最終決定権はBIGBANGが持っているのか?

SOL:最終決定権はヤン・ヒョンソク代表が持っているが、アルバム発表を決めるのは、とにかく音楽そのものにある。僕たちみんな、今より良い曲を作らなければならないと思っている。

G-DRAGON:代表が見ても、僕たちはまだ準備が終わってないので待ってくださるのだ。不本意ながら代表に心配をかけて申し訳ない。ニューアルバムが出る時期が過ぎたのにもかかわらず、代表が僕たちを責めると僕たちがストレスを受けるし、だからと言って放っておくわけにはいかないので、難しい状況だと思う。

―BIGBANGは“GOOD BOY”かな?

G-DRAGON:GOOD BOYのようだ。僕たちはすごくいい子だ。僕たちは悪意はない。ただ赤ん坊だ(笑)

記者 : グォン・ソクチョン、写真提供:YGエンターテインメント、翻訳:チェ・ユンジョン