Vol.2 ― 放送終了「僕には愛しすぎる彼女」RAIN&f(x) クリスタルの魅力を再発見

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※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=「僕には愛しすぎる彼女」放送画面キャプチャー
それでもRAIN(ピ)、f(x)のクリスタルの魅力を再発見したドラマだった。「僕には愛しすぎる彼女」のストーリーは、“竜頭蛇尾”(初めは勢いがよいが、終わりは振るわないこと)だと言ってもいいほど、そのラストは空しかった。しかし、RAIN、クリスタルという主演俳優の演技力がその空しさをある程度埋めてくれたことがせめてもの救いだった。

SBS水木ドラマ「僕には愛しすぎる彼女」(脚本:ノ・ジソル、演出:パク・ヒョンギ)は、放送前からRAINとクリスタルの共演で期待を集めた。しかし、蓋を開けてみると、蓋然性に欠けるストーリーで視聴者を十分に説得することができなかったが、RAINとクリスタルの相性は期待以上だった。これほど完璧な相性が生まれたのは、それだけ彼らの演技が上手かったからだ。

RAINとクリスタルは劇の序盤では「鳥肌が立つ」と酷評されたが、少女漫画の中の男女キャラクターのような雰囲気を与え、視聴者の視線を引きつけた。実際、かなり歳の離れた二人は、足長おじさんと少女のような姿に描かれ、妙な雰囲気を作り出した。

もちろん、RAINとクリスタルの関係には理解しにくい面があった。イ・ヒョヌク(RAIN)はユン・セナ(クリスタル)の姉ユン・ソウン(イ・シア)とかつて恋人だったが、イ・ヒョヌクと一緒に乗っていた車が交通事故に遭い、ユン・ソウンは亡くなった。その後、イ・ヒョヌクとユン・セナはお互いに惹かれあい、愛し始めた。

説得力に欠けた関係設定だが、2人の抜群の相性で視聴者はより集中して見ることができた。これは、あくまでもRAINとクリスタルの好演があって可能なことだった。クリスタルは前作「相続者たち」で演じたイ・ボナのキャラクターとは全く違う感じの演技を披露した。「僕には愛しすぎる彼女」を通じて正劇(シリアスで深みのある内容を扱った作品)で初主演を務めたクリスタルは、自身の役割を見事にこなした。

彼女は、イ・ヒョヌクを見つめるユン・セナの懐かしくて切ない眼差し、切ない表情、ドキドキする姿などを自然に演じた。視聴率は振るわなかったものの、初主演作で見せた演技力としては、好評に値するものだった。

RAINは4年間という空白期間を忘れさせるほどの演技を披露した。第1話ではトラウマに苦しむイ・ヒョヌクの姿を繊細に表現し、持ち味のコミカルな演技で劇の重心を取り、もう一度“俳優RAIN”の力を確認させた。

もちろん、「僕には愛しすぎる彼女」に登場する鳥肌の立つ台詞や状況は仕方ないことだったが、RAINは視聴者が負担を感じないくらい最大限イ・ヒョヌクというキャラクターの感情を、度が過ぎないように自然に表現した。

竜頭蛇尾で終わってしまった「僕には愛しすぎる彼女」には残念な部分はあるが、RAINにとっては演技力をもう一度証明する機会になり、クリスタルにも正劇の主演としての力量を見せる時間になった。

記者 : カン・ソジョン