【REPORT】TEAM H、ヤンチャでハッピー、そしてサービス精神旺盛な素のグンちゃんを映し出すステージ
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誰もが笑顔のエレクトロ・パーティー
会場についてまずステージの配置に驚いた。それはアリーナ中央に設置され、センターでは二つのブースが背を向ける。さらに、そこから四方に花道が伸び、誰もがTEAM Hをより密に感じるそんなセッティングに、パーティーへの意気込みが伝わってくる。またパーティーには光の演出も欠かせない。オフィシャルグッズではリストバンド型ライトが販売されていたのだが、実はこれが優れモノ。無線でオンオフと色がコントロールされ、それが館内の隅々にまで広がっているのだ。いわば、観客一人ひとりが舞台装置となり、視覚効果は抜群! ライトが瞬間的に点滅すると、客席がコマ送りのように動き(映り)、本番前から会場は巨大ディスコと化した。
遊び心満点のヒップホップ・タイム!
ここまで計10曲のパフォーマンスを終えた彼は楽屋へと移動。顔の部分がぽっかりと空いたスーパーマンのパネルの前で生着替えを終えた後は、カメラ越しに「今日は本当に大変だった。始めからテンションがすごく上がって、上着も破れちゃった(笑)」というエピソードを披露し、本人も超ノリノリだったことを明かす。その後は事務所スタッフと“アホゲーム”に興じた。また会場からファンを選ぶコーナーでは「カップル」をテーマに高校3年生の娘さんがいらっしゃるというご夫婦をセレクト。黒のタンクトップにラメのジャケットに重ね、ブリンブリンとキャップでヒップホップファッションにチェンジし、自ら選んだご夫婦と共に、再びステージへ。BBが重いビートをプレイし、掛け声をかけながら、ヒップホップ・タイムがスタートかと思いきや、ピンク・レディーのUFOダンスでブレイク。こんな間のとり方にも彼の遊び心が見てとれる。
笑いをとった後はいよいよヒップホップ・ステージの始まりだ! 演じたのはニュー・アルバム収録の「Gold Digger」! ここでは2MCでクールに攻めるが、グンちゃんはお母さんに対し「娘さんを下さい」と告白し、ユーモアも忘れない。お母さんからは断られるも、お父さんからは「(グンチャンが相手なら) ベリー・グッド」とのお墨付きが。曲のエンディングは「ピース」で締め、ヒップホップ・マナーで魅了した.
クライマックスはDancing in the rain!
ヒップホップ・ステージの後は再び、エレクトロなダンス・パーティーヘ。後半は、アゲアゲ・ダンス・チューンの中にもグンちゃんが透明感のある歌声を光らせ、前半との違いを打ち出す。そしてツアー・タイトル曲「Raining on the dance floor」で会場をロックし、観客をクライマックスへ。花道に設けられたステージからは噴水が上がり、彼がタクトを振るように手を動かせば、それと連動し、水の噴出し方にも強弱が! まるでマジシャンのような演出を見せた彼は、身につけていたキャップを外し、全身で水を浴びながら、Dancing in the rain! 雨男ならではの幻想的なパフォーマンスに会場は喝采を送った。
アンコールではモニターに「パーティー続ける? 声が小さいね。準備できた? OK? いいね」という文字を映すものの中々登場せず。またもSキャラでファンを焦らせた後はパーティー・チューン二連発でなおも盛り上げ、館内は揺れ揺れ。エンディングではダンサーがTEAM Hのフラッグを掲げ、フィナーレでもDance in the rain! ファンもアーティストもジャンプしっぱなしの公演はタイトルに違うことのないビッグなパーティーだった。
TEAM Hの原点
「(3年前に) ここ、さいたまスーパーアリーナで『THE CRI SHOW2』をしたことがあります。その時、BBと『TEAM Hで歌ってみよう』と言って、始めました。もちろん、自信がない時もあったし、TEAM Hが本公演まで出来るのかって、二人でずっと会議して、遊んで。そうした中で本当の友だちになりました。一番遠くにいるけど、一番近くにいる。そんな友だちがBBです」
また、彼の音楽の出発点の一つにはヒップホップがある。ドラマ「NonStop 4」では、後に東京ドームでも共演するジュソクと共に、ヒップホップ・チューンの「Let's Get Down」を歌い、ファンキーなラップを披露。TEAM Hの新作には、彼のこうした音楽的趣向とBBとの厚い友情が反映されている。
そんなアルバムを引っさげてのツアーは、エレクトロ、テクノ、ロック、ヒップホップを貪欲に飲み込み、圧倒的音圧が耳と身体を揺さぶった。照明はレーザーショーも取り入れ、スタイリッシュにして華やか。360度回転する豪華なセンターステージは俳優チャン・グンソクの別の顔、ではなく、ヤンチャでハッピー、そしてサービス精神旺盛な素のグンちゃんを映し出していた。
ライター:きむ・たく
アリーナツアー「TEAM H PARTY~Raining on the dance floor~」
11月1日(土) 16:30開場 / 18:00開演 さいたまスーパーアリーナ
TEAM H アリーナツアー詳細:http://www.jang-keunsuk.jp/team_h/
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発売日:2014年1月24日
TOUR BOOK詳細ページ:http://www.jang-keunsuk.jp/2014team_h_PhotoBook/
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記者 : Kstyle編集部