LADIES' CODEのプロデューサーSuper Changddai「誰かの人生の1ページに僕の音楽を刻みたい…天国にいる妹たちも喜ぶだろう」

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写真=イ・ジョンソン

作曲家兼プロデューサーSuper Changddai「音楽はストーリーのあるドラマ」

音楽界で10年以上活動を続けている作曲家兼プロデューサーSuper Changddai(本名:キム・チャンデ)はシン・スンフン、キム・ボムス、IVY(アイビー)、ホ・ガクなど、音楽界を代表するボーカリストはもちろん、2PM、2AM、BEAST、miss A、TEENTOP、Apinkなど、人気アイドルグループの主要ヒット曲を作詞・作曲、プロデュースしてきた代表的な音楽家である。

9月3日、不意の交通事故でウンビさん、リセさんの2人のメンバーをなくしたガールズグループLADIES' CODEの無念な事件は遺族はもちろん、多くの人に依然として大きな悲しみとして残っている。特に、LADIES' CODEのヒット曲「PRETTY!PRETTY!」「Hate You」、今年発売されたシングル「So Wonderful」と「Kiss Kiss」、そして音楽ファンの心に響いた「I'm Fine Thank You」をプロデュースしたSuper Changddaiの衝撃と悲しみ、そして心境は誰にも察することができないだろう。

Super Changddaiは7月初め頃に記者と会ったとき、自身がプロデュースしていた「Kiss Kiss」について語りながら明るくて優しい妹たちと共に楽曲を作っており、とても幸せだと話した。LADIES' CODEの誕生と成長、そして人気グループになるまでのたくさんの時間を共にした張本人の一人として、最近まで全ての活動を中止せざるを得なかった彼の胸の痛い決定は、インタビューをしながら十分共感することができた。

妹たちを先になくした深い悲しみを心に秘めたまま、最近になってようやく活動を再開したベテラン作曲家兼プロデューサーSuper Changddaiに論硯洞(ノンヒョンドン)にある彼の音楽スタジオで直接会った。

「作曲家と歌手を離れ、仲良くしていた妹たち」

写真=イ・ジョンミン
―最近ようやく活動を再開したと聞いた。どんな作業をしているのか?

Super Changddai:キム・ボムスさんのニューアルバムの作業をしている。ダブルタイトル曲の中の一つを作っており、現在ミキシング作業をしている。アルバムに収録されるいくつかの楽曲も共に作っており、ボムスさんと頻繁に会っている。ボムスさんのアルバムの作業は、妹たち(LADIES' CODE)の事故がある前から相当進んでいたので、きちんと仕上げることも僕の道理だと思った。その他のことは暫定中止したりはできない状況だ。この前、新たなガールズグループのプロジェクトが入ってきたが、まだ企画段階にある。

―Super Changddaiだけの創作ノウハウがあるか?

Super Changddai:音楽はストーリーのあるドラマだと思う。例えば、愛の物語なら幸せな結末を迎えるストーリーを描いてきた。そのため、歌のタイトルにも必ずストーリーがあるべきだと思ったし、一曲の歌を一本のシナリオを完成させる気持ちで作ってきた。

―10年以上活動するうちにたくさんのヒット曲を発売した。本人が一番気に入っている曲は?

Super Changddai:すべての曲が大事だ。それでもいくつかを選ぶと、僕の存在を世の中に広く知らせた2PMの「I hate you」と「Tired of Waiting」 が一番先に頭に浮かんでくるし、IVYの「引き裂かれた胸」、またよく知られていない曲だが、Hi.niの「Legend of tears」なども大事にしている楽曲だ。そしてLADIES' CODEの「PRETTY!PRETTY!」「I'm Fine Thank You」も僕の心に残る楽曲になった。

―多数のアーティストと作業してきたが、一番記憶に残る3人を選んでほしい。

Super Changddai:簡単ではない質問だが、一番先に2PMを思い出した。今週もたくさんの時間を一緒に過ごしたほど大切な弟であり友人だ。また、2年前に「Rock Star」という楽曲で縁を結んだキム・ボムスさん、そしてLADIES' CODEだ。作曲家と歌手を離れ、とても仲良くしてきたグループだ。

―それぞれの歌手と作業の仕方が違うと思う。

Super Changddai:例えば、新人ガールズグループだと所属事務所の企画チームと一つのプログラムを作ってAからZまで完成していく方法で作業する場合が多い。キム・ボムスさんや2PMのようなベテラン歌手の場合は、先にその人々の意見を集めた後、歌は作曲家と十分な協議を経て作っていく。

写真=イ・ジョンミン
―作曲家として最初のヒット曲を生み出した時はどうだったか?

Super Changddai:2005年に音楽界にデビューし、作曲家として活動してから今年で10年になった。2009年、ついに2PMの「I hate you」「Tired of Waiting」が高い人気を得たことを考えてみると、傲慢だった僕の当時の姿が思い浮かぶ。その前まであまりにも厳しかった環境が一変して豊かになったためか、本当に分別のない行動をたくさんしたと思う。

―人気歌手と新人歌手のタイトル曲を作業するとき、違う感じがするか?

Super Changddai:人気アーティストが失敗する場合、相当な負担がかかる。それは、他の作曲家の方々も感じると思う。再起を準備している歌手や新人ミュージシャンのタイトル曲の依頼が特にたくさん入ってくる方だが、幸いにも良い成績につながったことが多くて、音楽界で地道に活動することができたのではないかと思う。新人歌手が人気を得る時の喜びとやりがいは、表現のしようがない。

―歌手との共感をとても重視すると聞いた。

Super Changddai:僕が作詞・作曲およびプロデュースをするにあたって、最も重要だと思っている。曲を依頼する企画会社の関係者はもちろん、歌手たちと親密になることが先だ。歌手たちに仕事でアプローチするよりも、親しい兄や弟の関係に発展し、お互いについてもっと心を開いた状態で曲を作ると、さらにいい作品が生まれると思う。例えば、TEENTOP、LADIES' CODEの曲を作った時、それぞれメンバーの様々な面を見ることができて相乗効果を最大化できる作品が作れた。2PMの場合は、僕の声でメンバーたちの歌まねをしたデモをあげて一緒に笑うくらいだ。

―Super Changddaiのように歌手と仲良く過ごすことについて懐疑的な見方を持った会社もあると思う。

Super Changddai:僕としてはもっと自由な雰囲気で曲の作業をすることを望んでいる。全ての会社が所属している歌手に良い曲を与えることを要請する。作曲家も同じ気持ちだ。会議をするより、その歌を歌う歌手たちとコミュニケーションすることがより重要だと思う。


「誰かの人生の1ページに僕の音楽が刻まれてほしい」

―最近曲を作るときに、一番興味を持つ音楽ジャンルは?

Super Changddai:Super Changddaiというと、主にダンス音楽が思い浮かぶだろう。人々が好いてくれた多数のヒット曲がそのジャンルにあたる。以前はヒップホップ、R&Bをベースにニュージャックスウィングスタイルの音楽も結構試みてきた。最近ではブルースとロックンロールに興味があり、様々なデモ曲を作っておいた。キム・ボムスさんの「Rock Star」もその中の一つだ。

―K-POPの現状をどう見ているか?

Super Changddai:僕と共にしたアイドルグループが海外の様々な国のファンから愛されるのを見ると、K-POPはおいしいフュージョン料理のような気がする。もちろんその料理の中心にはキムチがある。大衆音楽は回るもので、いつK-POPの人気が下火になるか分からないが、現時点では一番おいしい音楽だと思う。

―海外進出の計画と共に一緒に作業したい海外アーティストはいるか?

Super Changddai:機会があればヨーロッパの方で作曲家ではなく、アーティストとしてアルバムを発表したい。また、2012年に日本の人気グループCHEMISTRYの「New Arrival」という曲の作業に一部参加したが、まだ惜しいところが残っている。もし機会があれば一つの曲全体を作って彼らにあげたい。

―これからの活動計画は?

Super Changddai:同じことを考えている作曲家たちがたくさんいる。来年はもっと体系的な会社の形を作って映画、ドラマ、ゲーム、CM、コンサート音楽まで音と関連した様々なことを共にしていきたいと思う。

―どんなアーティストとして記憶されたいか?

Super Changddai:人気の高い作曲家よりは、謙遜した気持ちで地道に音楽をする音楽家として生きていきたい。いつもその場にいて家族や音楽をする同僚たちと共にすることのできる存在になりたい。また、もう一つの願いはどこかの誰かの人生の1ページに、大切な記憶の中に僕の音楽が刻まれてほしい。僕の音楽が誰かに小さな感動を与えることができれば、天国にいる妹たちも喜ぶのではないかと思う。

記者 : イ・ジョンソン