「私はチャン・ボリ!」オ・ヨンソ“最近幸せかって?正直に言うと…”

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写真=ウェルメイドスターエム
僅か9ヶ月前までオ・ヨンソは低視聴率で苦戦したMBCドラマ「メディカルトップチーム」の助演だった。その時「たくさん学びました」と話したオ・ヨンソは、1年も経たないうちにMBCドラマ「私はチャン・ボリ!」の女性主人公になってブームを起こしたが、相変わらず「たくさん学びました」と話す。

オ・ヨンソは改名した名前だ。本名は“オ・ヘッ二ム”だった。「新しい名前“ヨンソ”は“流れる水に沿って行くという意味のヨン(沿)”に“物事の順序を意味するソ(序)”で“水が流れる順序”という意味です。名前もきれいですが、その意味がよりきれいだと思いました」と話したのは9ヶ月前だった。名前のように生きていく女優だと思ったが、9ヶ月が経っても相変わらず純理通りに流れていた。人気に心が浮き立たず、否定の視線にも倒れず、ただ流れる水のように。

ある人々は、イ・ユリとオ・ヨンソを比較しながら2人をライバル関係に追い込んだ。オ・ヨンソが「悔しかったです」と話したことをめぐり「イ・ユリより注目されなかったから文句を言うのではないのか」とけちをつける人々もいた。

しかし、それは誤解だった。誤りを正す必要があると思う。オ・ヨンソが明かした本音は、誰が多く注目を浴びたのかではなく、自分なりに6ヶ月間チャン・ボリとして最善を尽くしたが、「演技が下手だ」と非難する視線に対する残念な気持ちだった。今月22日に会ったオ・ヨンソは、「私はボリとして最善を尽くしました。演技力の判断は視聴者たちに任せるべきだが、私は自分なりに頑張って演技しました」と話したからだ。

イ・ユリに対して嫉妬する気持ちもなかった。オ・ヨンソとのインタビューは、イ・ユリがSBS「ヒーリングキャンプ~楽しいじゃないか~」で「オ・ヨンソが不快と感じられるアドリブも全部受けてくれた」と感謝の気持ちを伝えた翌日に行われた。

「ユリ姉さんはたくさん努力します。ユリ姉さんがヨン・ミンジョンを演じたから人気があったと思います。ユリ姉さんのおかげでボリも注目されたと思います。ユリ姉さんの撮影場面を家でモニタリングすると『本当に面白い。演技がうまい』と思います。私にとって、共演できたのが光栄でした」

オ・ヨンソの演技が下手だという指摘も共感できない。ボリがすっきりと復讐しなくてもどかしいと感じたのは作家の意志だったし、初回から「私はチャン・ボリ!」を見守った人ならオ・ヨンソがドラマに注いだ努力と涙を認めるしかないだろう。たまには「それでも女優なのに、そんなに泣いてもいいのかな」と思うほど、たくさん泣いた。

「演技が下手だと言われるよりは、醜い姿や壊れる姿を見せた方がいいと思います。ドラマに迷惑をかけたくなかったです。初のタイトルロールだったので、きれいに見せるために演技が下手だと言われると恥ずかしいじゃないですか。実は、どう泣くのがきれいに見えるかもよく分からないです(笑)」と話しながら笑ったオ・ヨンソだった。

受賞に対する執着もない。「期待もしていないです。賞に対する執着は幼い頃からあまりなかったです。受賞よりは、ボリ役をうまく演じられたという話が聞きたいです。賞は今後もずっと演技するので、もらえる機会がまたあるでしょう。実は今、演技を始めたばかりのような気がします。今後も演技をする日々がたくさん残ってます」

長期間休まずに「私はチャン・ボリ!」の撮影をしたためドラマが大きな人気を得たが、最近、人々の間でよく言及されたせいか「最近幸せですか?」という質問にオ・ヨンソは「正直に言うと、難しいです」と笑ってしまった。

「幸せではないと感じる時が多くて大変です。満足したいが、空しいと感じる時もあります。強く見えますが弱いみたいです。荒れたり憂鬱になる時も多いです。幸せは自分の中で探すべきだという話もあるように、もう幸せになってもいいでしょうね」

それにも関わらずオ・ヨンソは、今までやってきたように、今回にも前を向いて水のように流れるはずだと信じる。無名時代も長く、短期間だったが人気を得て、気苦労も経験したからチャン・ボリのように試練を乗り越えて成功するはずだと思う。

「皆が同じだと思いますが、良いことがあったら悪いこともあって、成功する一方、失敗もするのでしょう。それで、すべてのことに毅然となった気がします。幸いだと思います。実はドラマが大きな人気を得たとして、周りからお祝いされると気分はいいですが、心が浮き立つことはないです。なぜなら今後、どんなことが起きるが分からないからです。いつも毅然とした態度をして、強くなるために努力します。そのおかげで演技するたびに少しずつ成長していく気がします。一つずつ学んで、足りない部分は補完するために努力します。そして、以前辛い時期があったのでボリを演じる時に役立ちました。ボリもたくさんの試練を経験したでしょう」

記者 : イ・スンロク