「恋愛の発見」ソンジュン“女性に自分のすべてを注ぎ込むスタイルだ”

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※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
韓国で10月7日に放送終了したKBS 2TVの月火ドラマ「恋愛の発見」(脚本:チョン・ヒョンジョン、演出:キム・ソンユン、イ・ウンボク)は、劇中の現実的な台詞と状況が恋愛を経験した20~30代の視聴者たちの強い共感を得ながら、熱い関心を集めた。視聴率は低迷したが、体感人気だけは最高だったこの作品で、多くの女性たちの心を揺さぶった人物がいたとしたら、まさにナム・ハジン役を演じた俳優ソンジュンだ。

ナム・ハジンは、誰が見ても劣るところがない完璧な男だ。職業は整形外科医であり、裕福な家、そして優しい性格にいたるまで、どれ一つとっても見劣りするところがない。特に彼女にはどの人よりも献身的な最高の男だ。それでハン・ヨルム(チョン・ユミ)はかつての辛い経験をきれいに忘れて、ナム・ハジンと楽しく愛を育んでいくことができた。そんなある日、カン・テハ(神話(SHINHWA) エリック)というライバルが現れ、結婚まで考えたナム・ハジンとヨルムは関係がぎくしゃくし始め、結局は別れを迎えなければならなかった。それでもナム・ハジンという男性は、どんな女性でも心を奪われざるを得ない魅力を持った素敵なキャラクターだったことは確かだった。

ドラマ終了後のインタビューのために会ったソンジュンは、ドラマの中の姿そのままだった。彼も自分が演技したナム・ハジンというキャラクターに対して、「僕も最初は完璧な人だと思った。かなり成熟した人だった」と共感を示しながらも「しかし最後にヨルムとの関係が揺れ始め、失敗をし始めて人間らしい面が現われ始めた。結局、ヨルムとの別れでナム・ハジンが一段階成熟できたようだ」と説明した。

ナム・ハジンは賢明なようでありながら、唯一ヨルムの前だけでは馬鹿になる男だった。ヨルムが偶然に別れた元彼氏のテハと会って、ひょんなことから一夜を過ごした時も、しきりに続く偶然の出会いの中でも、ハジンはヨルムにそのいかなる言い訳も聞かず、ただ信じてあげた。ところがその偶然がしきりに繰り返され、ついにヨルムがテハによって苦しんでいる姿を発見し、ハジンはこれまで我慢していた鬱憤を一気に吐き出した。腹を一度も立てたことがなかったハジンは、ヨルムに声を荒立てたりもした。別れを恐れていたハジンは謝罪したが、すでにヨルムの心を静めるには手遅れだった。

「正直に言って、結末はある部分は満足して、ある部分では残念だった。僕は個人的にはハジンとヨルムがうまく行けばと思った。しかし他の面で見れば、ハジンが別れを通じて一段階成長したと思う。後半にはついに自己表現もして、腹も立てて別れようとも話したじゃないか。理解ができなくて息苦しかった部分を本人が破ったのだ」

ソンジュンは、今回の作品を通じてエリックとチョン・ユミと初めて縁を結んだ。彼はエリックについて、「僕が幼い時から知っていた芸能人だ。年を取って会えるから不思議だ。そしてエリック兄さんはとてもさっぱりした人だ。可愛い面もある。本当に素敵な人で、また撮影現場でもすごく楽にしてくれた」と話した。特にキム・スルギに関する話が出ると、「僕はもともと『SNL KOREA』を楽しく見ていたが、初めてキム・スルギに会って『あの人にサインしてもらいたい』と思った。本当に楽しい人だ。今回一緒に仕事してみると、さすがキム・スルギだった」と賞賛を惜しまなかった。

ドラマで、不慣れだが純粋至高な愛を見せてくれたソンジュン。彼の実際の恋愛スタイルが気になった。しかしソンジュンは、「最近まともな恋愛ができず、僕もどんなスタイルなのか分からない」と巧みに答えを避けた。そして「ハジンとある部分では似ていて、ある部分ではまた違う。幼い時は自分のすべてを注ぎ込むスタイルだった」と話した。

「僕は本当に愛する人ができたら、ナム・ハジンのように没頭することになりそうだ。性格タイプ検査を受けたことがあるが、とても特異な性格だった。女性に自分のすべてを注ぎ込むスタイルだと。検査結果が実際の自分の姿とあまりにも似ていて驚いた。実は、僕は好きならば何でもよく没頭する。特にこの頃は写真にすっかりはまっていたが、知人のスタジオを借りて写真を撮ったりした。また欲張りで、いろいろな試みをしたりもする。最近はピアノも習っている」

理想のタイプも、確固としていた。ソンジュンは「利口な人に引かれる」と強調した。ソンジュンはしかし、「学歴のようなことを言っているのではなく、どの方面であれ気の利いた人がいい。顔もきれいな人は多いけど、僕が惹かれる人はいなかった。ユーモアやウィットがある人なら、好感を感じるだろう。幼い時からインタビューの度に利口な人が好きだと話したが、率直に言えば、きれいで賢明な人がいい。正直である必要があるようだ」と突拍子もない面貌を見せたりした。

モデル出身のソンジュンはこれまで映画やドラマを行き来しながら、少しずつ彼ならではのフィルモグラフィーを築いている。まだ自分の演技に対する物足りなさを感じており、これからもっと多くの作品に出演し、その物足りなさを満たしたいという欲もあった。演技は偶然に始めるようになったが、これは運命のように感じられると語るソンジュン。

「ある具体的な役どころについての欲はない。ただ良い作品があれば出演したいという希望はある。僕がまだ新人で年齢も若いので、作品を選んで出演する立場ではないと思う。どんな作品でも学ぶという気持ちで出演するつもりだ。今までもそうだったが、またこれからもそうするつもりだ。あれこれ分け隔てることなく、機会さえ与えられたら多様な作品に臨みたい」

記者 : チャン・ヨンジュン、写真 : ソン・イルソプ