Vol.1 ― 「夜警日誌」放送終了…完成度はやや低めながらも男性俳優たちの熱演が輝いた

OSEN |

※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
ドラマ「夜警日誌」は完成度がやや低めだったにもかかわらず、月火ドラマの視聴率1位で幕を閉じた。このような成績は、男性俳優たちの熱演のおかげだった。

MBC「夜警日誌」は21日、第24話を最後に放送を終了した。鬼神を否定する者と利用しようとする者、そして撃退しようとする者の三つの勢力の間で繰り広げられる物語を軽快に描き、新鮮な展開を見せると自負していた同作は、少し残念なCGや説得力に欠ける展開で視聴者に失望感を抱かせた。

ファンタジージャンルである「夜警日誌」はとりわけCGが多かったが、90年代の英雄シリーズにでも登場しそうなCGは、ドラマへの集中力を損ねるものだった。瞬間移動をした場に煙が立ち込めたり、黒いCGで悪霊を表現するシーンなどは、真面目な雰囲気の中でも笑いを誘った。

それにもかかわらず「夜警日誌」は長い間月火ドラマの王座を守った。これはファンタジー的な要素をうまく演じた男性俳優がもたらした結果といっても過言ではない。チョン・イルは主人公のイ・リン役を熱演し、様々な感情を見せ、演技力を認められた。薄っぺらなCGでも視聴者を集中させたのはチョン・イルの深い眼差しがあったからだ。

第1話から主要人物を熱演し、チョン・イルに負けない存在感を表したのはサダム役のキム・ソンオだ。最近、ドラマでは悪役が目立たないと興味が落ちてしまう場合が多いが、キム・ソンオは夜警の敵として欲望に目がくらんだ悪人の眼差しを完璧に演じきった。ドラマの中でサダムが悪どくなればなるほど「夜警日誌」への関心も高まるほどだった。

東方神起のユンホは「夜警日誌」を通じてこれまでの演技力論争を払拭した。彼は細かい顔の筋肉を始め、眼差し、瞳孔の揺れなど、100の言葉より深い表情で役を演じきり、状況に合った純情派の夜警として自身の役割を果たした。また、彼は剣を使ったアクションでも演技の幅を広げた。武官のムソク役を熱演し、様々なアクションシーンを披露したユンホは、完璧でないと中途半端に映りかねない剣術アクションを自然にこなした。長身にシャープな印象でアクション俳優としての可能性も伺わせた。

「夜警日誌」には残念な男性俳優が一人もいなかった。チョ・サンホン役を担当したユン・テヨンは数々のアクションシーンはもちろん、自身の役目を全うする夜警として重心を取り、キサン君役のキム・フンスは一人二役を貫禄のある演技で完璧に表現した。もう一人の悪役であるパク・スジョンも欲望の眼差しや、後半のすべてを知って正気を失う時まで、様々な感情を鳥肌の立つような演技で披露し、好評を得た。

「夜警日誌」は男性俳優の好演に比べ、女性俳優たちの演技力は少し残念だった。ヒロインのコ・ソンヒはあまり引きつけられない眼差しや同じトーンのセリフで集中できなかったという評価が多く、パク・スリョン役のソ・イェジもかわいい容姿には多少及ばない演技力だった。

月火ドラマ1位で有終の美を飾った「夜警日誌」は、男性俳優たちのしっかりした演技力で視聴者の興味を刺激したと言っても過言ではない。中途半端なCGと低い蓋然性、偶然の一致があまりにも頻繁だった「夜警日誌」の成功は、男性俳優たちの好演がなければ不可能だったと言えるだろう。

記者 : ファン・ミヒョン