防弾少年団、成長の加速度は今から

10asia |

いつのまにかデビュー2年目になった防弾少年団。10代の夢や幸せ、愛について話していた少年たちは、もう自分の愛をもてあそぶような恋人にこれ以上自分を試すなと強烈な警告のメッセージを投げかけるようになった。昨年6月、ヒップホップを前面に出して歌謡界に登場した防弾少年団は、デビューから自分たちだけの独歩的なカラーを構築し、他のアイドルとは違う、誰とも比べられない代替不可能なアイドルグループとして定着している。今年8月にリリースした1stフルアルバム「Dark&Wild」は10代や20代の考えと悩みを大胆に、率直に、時には唐突に表現し、防弾少年団の少年から大人の男性への段階的な成長を感じさせてくれた。ラップとボーカルの実力もさらにグレードアップされ、彼らのずば抜けた音楽的才能も確認することができる。こうなると、RAP MONSTER、SUGA、ジン、J-HOPE、ジミン、V、ジョングクといった防弾少年団の7人のメンバーが、果たして“少年”という名前にどれほど大きな成長の種を隠しておいただろうと気になり始めた。そして、その種が花を咲かすためにどれほど熾烈な時間を過ごしているか知りたくなった。

―1stフルアルバム「Dark&Wild」ショーケースでタイトル曲「Danger」の振り付けを一日に16時間以上練習したと話した。それは可能なことなのか?

ジミン:1日に十数時間も練習するなんて僕たちも不可能だと思った。へへ。でも、やってみればできることだった。

ジン:海外のスケジュールがある時は現地で練習室を借りて練習して、韓国でもそれぐらい練習した。

―それでは、睡眠はどのくらい取ったのか?

ジン:以前の活動の時は十分に寝ながらやったが、今回は重なるスケジュールが多くてほとんど眠れなかった。21歳の時までは人は一日に6時間ぐらいは寝ないと次の日、日常生活ができないと思ったが、もう考えが変わった。2~3日ぐらいは徹夜しても何とない。ハハ。

SUGA:今は睡眠を少し減らした方が疲れも少ないと感じる。

―カムバックしてからはどうなのか?

SUGA:カムバック後、むしろ暇な時間が少しできた。番組の収録のスケジュールぐらいだから、僕は再び作業を行っているし、他のメンバーもボーカルの練習をしている。カムバックを準備していた時より余裕ができた。

RAP MONSTER:練習があまりにも大変で早くカムバックしたいと思った。そしたら、休める言い訳ができるから、早くテレビに出たいと思った。「僕たち、収録終わりました! 家に帰ります!」ハハ。練習する時は家に帰るなんて考えられなかった。その日の割り当てや目標を満たさないと家に帰れないから、できるまでただずっと練習を続けた。

J-HOPE:(ジンとRAP MONSTERを見ながら) 2人が一番苦労した。

RAP MONSTER:僕とジン兄さんの場合、input(インプット) を100しても、1ぐらいしか出てこない。他のメンバーは10をやったら100が出てくるのに……。それで10でもやるためには1000を頑張らなければならなかった。本当にたくさん怒られた(笑)

―そんな努力があったためか、ステージの上でメンバー全員が上手く踊っているように見える。

全員:ありがとうございます!

―今回はステップの振り付けも特に多い。下半身を動かしながらライブで歌を歌うことは本当に難しいと思うが。

V:死ぬほど大変だ(笑) 会社に入る前、大邱(テグ) でダンスのレッスンを受けたことがあるが、その時、教えてくれた先生から電話が来た。4時間頑張ったが、RAP MONSTER兄さんのパートまでしか振り付けのコピーできなかったとおっしゃっていた。

RAP MONSTER:そこまでなら、約20%のコピーしかできていない。

ジン:今までの振り付けの中で一番大変で、初めてのライブの練習の時は息の音しか聞こえなかった。

―パフォーマンス・ディレクターであるソン・ソンドゥクチーム長が「Danger」に関するインタビューで、今回の練習はJ-HOPEがいなかったら本当に大変だったと思うと話した。また、J-HOPEはダンスに対する小さな使命感を持っているようだとも話した。

J-HOPE:本当に? ワ~。

ジミン:そうだ、その通りだと思う!

J-HOPE:正直、うちのメンバーたちはダンスがすごく上手く方ではない。先生も僕たちのチームほどダンスに弱いメンバーが多いチームはいないとおっしゃった。そんな話を聞きながら、それでも僕はこれまでダンスを踊ってきたから、僕がメンバーたちを率いて一緒に呼吸を合わせることでより上手く踊ることができるとたくさん考えた。それで、練習生の時から明け方の練習を主導して、メンバーたちがダンスに対する楽しさと興味をより多く感じるようにした。ダンスの部分で僕が力不足になると、他のメンバーもそうなるだろうと常に思っているので、振り付けで何かをやろうとする時は先頭に立って早くやってみようとメンバーたちをリードする方だ。僕自身も大変な時はあるが、そのようなことはメンバーたちに見せないようにしている。

RAP MONSTER:ダンスの面ではJ-HOPEが僕よりもリーダーっぽい。先生が僕たちの7人のうち唯一才能があると話したメンバーはホソク(J-HOPEの本名はチョン・ホソク) しかいない。ホソクは基本技はもちろん、実力までしっかりと備えている。僕やジン兄さんのダンスの実力をあまり知らない人は、振り付けの映像やパフォーマンスを見た時、ダンスやパフォーマンスがあまり上手くないとは言わないが、客観的にダンスの実力だけ考えれば、僕とジン兄さん、SUGA兄さんまでがアイドル歌手の平均以下だと思う。

―ハハ、そこまで言わなくても!

SUGA:(悔しそうに) そこに僕は入れないでほしい。

全員:(拍手しながら) ウハハハハハ。

J-HOPE:(SUGAを見ながら) 平均ぐらいだと思う。

RAP MONSTER:分かった、僕とジン兄さんだけにする(笑) それで、たまにはパフォーマンスで注目されるグループのメンバーという事実が不思議に感じる。

ジン:振り付けを学ぶ時、僕が理解していないと、J-HOPEが隣に来てもう一度教えてくれる。それで、僕はその後から付いていくことができる。J-HOPEが色々苦労している。

ジミン:うちのチームの兄さんたちは音楽により気を使うので、そればかり話をしてパフォーマンスについてはあまり考えなくなる。それでパフォーマンスはさておきになるが、その時J-HOPE兄さんが現れて「(悲壮な口調で) 僕たち、踊らなければならない!」と指摘してくれる。へへ。

―こんなにたくさん練習したということは、「Danger」は防弾少年団のパフォーマンスに傍点をつけた曲になるのか?

SUGA:ステージを見る時、一番最初に目が行くのがパフォーマンスだから、この曲を企画する時からパフォーマンスの頂点をとってみようと話した。僕たちのアルバムの収録曲はそうでもないが、タイトル曲は全般的にリズム的な部分に気を使って動線がよく見えるように構成して華やかに仕上げる。今回は編曲もパフォーマンスに合わせたから、そう見るのが正しいと思う。

RAP MONSTER:そして、今回のタイトル曲「Danger」は「Boy In Luv」より大衆性が少し足りないという記事をいくつか見た。正直、それは僕たちも認める。僕たちはデビューから今まで「僕たちはこんなグループなんだ! だから、ありのままの姿を受け入れてくれ!」と言い張るような音楽をやって来たからだ。今後もこのまま歩んでいった方が正しいと思う。みなさんが「(感嘆して) わ、このグループは……」というような視線を送ってくれるわけではないが、それでも僕たちを分かってくれる人がいて、僕たちのカラーを好んでくれる人もいるからだ。今回のタイトルもそうだが、1stフルアルバムはそんな意味で僕たちの立場やカラーにより強くこだわって念を押す感じが強い。僕たちの意図は明確だし、やりたいことをやった。このことを必ず話したかった。ハハ。

―「やりたいことをやった」という表現がぴったり合うと思う。「Dark&Wild」のアルバムを聞いたら、防弾少年団だけのものがちゃんと盛り込まれていると考えるようになるからだ。全曲いいが、その中でもSUGAがプロデュースした「Let Me Know」はボーカルの魅力まで上手く生かしている。

SUGA:今回はボーカルにテクニックよりも感性や感情的な部分をたくさん要求した。レコーディングの初日はそんな感じがなかなか出なくて、満足できるような結果が出なかった。それでも2日目はこの曲をどのように、どんな感情を維持しながら歌うべきなのかについてみんな色々と考えてきてくれた。それで、その日を最後に最終録音を完成することができた。

ジミン:SUGA兄さんとの作業は本当に面白い。他のプロデューサーとの作業は少し緊張した状態で録音するからだ。でも、SUGA兄さんと作業する時は、僕がレコーディングブースの中で録音していると、「(少し興奮した声で笑いながら) 感情をもっと入れてみて!」「もう少し!」と言ってくれる(笑)

SUGA:他の作曲家の方たちは直接ステージに立って歌を歌うプレーヤー(SUGAはクラシック分野での演奏者、つまりプレイヤーをパフォーマーと同一の概念で使用すると話した) ではない。でも、僕の場合はプレーヤーの立場でもあって、プロデューサーの立場でもあるからよりディテールまでディレクションをする方だ。

ジン:(SUGAが) 僕にしてくれたディレクションの中で最も多かったのは「鬱憤を吐き出すように! 心の中にある物を全部引き出すように!」だった。そのおかげで、一日で声が枯れてしまった。ハハ。また、面白いのはSUGAは自分でそれを直接見せてくれる。こんな風に泣きながら歌いなさいと言って、「(裂けそうなハイトーンで) Girl let me know~」と歌ってくれる。

全員:(爆笑)

―アハハ、Arirang TV「アフタースクール・クラブ」で見せてくれた姿のように?

ジミン:ウハハ、見たんですね!

SUGA:(呟くように) 3オクターブの……超音波……。

ジン:それを聞いていると「あ、あんな感じなんだ。あれじゃなくて……あんな感じ」と分かるようになる(笑)

J-HOPE:ユンギ兄さん(SUGAの本名はミン・ユンギ) が録音したガイドは本当に聞きにくい。ハハハ。

―以前、バン・シヒョクプロデューサーがSUGAに「ひねくれもの、若年寄、天才アーティスト。君がいるから防弾少年団が防弾少年団らしさを手に入れることができる」と書いたメッセージを見たことがある。SUGAの様々な姿を見た今、それがどんな意味なのか少し分かる気がする。自身のエネルギーを存分に発散するが、ある瞬間、他の人の意見を受け入れてまとめることに上手な姿も見せる。性向自体がプロデューサーの方にもよく合うようだ。

SUGA:僕もプレーヤーよりそっちの方が……。でも、幼い頃からプロデューサーとともにプレーヤーになることも夢見てきたから、両方ともやり遂げることが最終目標だ。両側の立場をいずれも理解することの長所と短所があるが、今としては長所がより多い。メンバーたちのカラーを正確に知っているから、その魅力を上手くキャッチすることができる。

―それに対し、RAP MONSTERは完全なるパフォーマータイプだ。

RAP MONSTER:その通りだ。僕は完全にパフォーマータイプだ。以前、ディテールな制作まではできなくても、一応制作ができるようにならなければならないと思って、一ヶ月間だけMIDI(デジタル化されたシンセサイザーやその周辺機器などを連動させて演奏するための統一規格) 教室に通ったことがある。だが、まだ始まったばかりなのに頭が痛くなった(笑) すべてのサウンドを考えて、楽器はどれを使って……。あ、素敵な分野だが、僕とは合わないと思った。僕も今作曲はしているが、いつも絵だけ描く。それで、ボーカルのディレクティングをする時はディテールではなく、比喩を使って抽象的に行う。「まるで空を飛ぶように歌いなさい」というような感じfr話す

ジミン:そうそう。ウハハハ

RAP MONSTER:空を軽く飛んで、華やかな姿を見せて、最後はうまく着地! というような感じだが、このことの説明が上手くできない。僕のせいでボーカルのメンバーたちがたくさん苦労する。

J-HOPE:いったい、それはどんな感じなの?(笑)

V:僕はそんな感じがとても好きだ!

RAP MONSTER:僕が絵を描くと、ジョングクがそれを整理してボーカルたちに説明する。僕が「リフレインをウエイイイイ~ウウエウイ~のように歌うんだよ」と話したら、ジョングクが「こんな感じですか?」と歌って、僕は再び「そうそう! それだ!」と話す。ハハハ。

SUGA:正直、僕がこの分野によく合うと思うのは、機械もとても好きだからだ。プロデューサーは今後も僕がやり続ける仕事だと考えている。

RAP MONSTER:僕は(機械が) 本当に嫌いだ、ハハ。よかった、こんな兄さんがいて!

―ハハ、そうそう。お互いに違うエネルギーが集まってシナジーを出していると思う。再び収録曲の話に戻って、毎回アルバムに収録される「BTS Cypher」は、今回も強烈な印象を与える。

ジミン:素敵でしょう、「BTS Cypher」?

V:でも、「今回、J-HOPEは参加しなかった?」と聞いてくる人が多い。フィーチャリングにSupreme Boy兄さんの名前が書いてあるためのようだ。

J—HOPE:最初、僕であることを知らない人が多い。ハハ。

SUGA:今回、J-HOPEが作業室にとても長くいた。

J-HOPE:SUGA兄さんやRAP MONSTERの場合、もう自分のスタイルがはっきりしていて、それぞれ個性もあるのに、僕は会社に入ってラップを始めるようになったから、常により頑張らなければならないと思うようになった。僕だけ遅れたくないという気持ちもあった。それで、今回のアルバムを作業をしながらたくさん研究して試みた。まず、音楽をたくさん聞いた。本当に一所懸命頑張った!(笑)

―たくさんの努力が見える。ジョングクの実力も非常に伸びている。ボーカルとラップをいずれも上手くやり遂げるメンバーだが、少し愛着があるのはどっち?

ジョングク:僕は歌だ! チームでの担当がメインボーカルだから、歌が完璧に、上手になった後、次のことを考えなければならないと思う。

―末っ子ジョングクが18歳、最年長ジンが23歳だ。今回のアルバムではメンバーたちと同世代である10代後半から20代男性の話を聞かせたいと話したが、防弾少年団は彼らを代表する標本だと思う?

SUGA:作業する時、できるだけそんなことを考えながらやっている。僕が幼い頃に聞きながら育った音楽は20代後半や30代の物語が多かった。今考えてみると、僕たちの年齢が共感するには少し難しい歌詞がある。それで、10代後半や20代前半を代弁して歌詞を書きたいと思った。アルバムの歌詞を見れば、主人公の大半が僕たちと同じ年頃に設定されている。今回のアルバムの「Blanket Kick」もそうだし、僕たちの年齢が共感できる歌詞を書こうと努力している。

―それでは、アルバムを通じて語った物語の他に、最近メンバーたちの頭の中を埋め尽くしている考えは?

SUGA:僕は音楽だ。他にはない。外出が好きなわけでもないので、宿舎、放送局、作業室といった3ヶ所以外は行くところもなくてやっていることもない。そして、それが嫌いじゃない。こんな僕の人生が気楽で好きだ。

RAP MONSTER:僕はSUGA兄さんのように生きなさいと言われたら、本当に息苦しくなると思う。ハハ。僕は人に会って、見聞を広げて、新たなところに落ちてぶつかることに対する渇望を依然として持っている。そんなことをやりたいが、今はできないから残念だ。でも、そんな部分において僕は依然として過渡期の状態だと思う。例えば、現在「Danger」活動の第1週目は終わったが、今後の活動がさらに残っている。そして、この過程で再び準備しなければならないものがある。つまり、カムバックする直前とカムバックした直後以外はずっと何かの途中にいるような感じがする。準備して、次のことを練習して、また何かを作り出す。だから、始めと終わりがないとよく考える。また、どの方向に、どう行かなければならないのかに対して常に悩む。

―RAP MONSTERが公式SNSに掲載する多様なジャンルの曲だけ見ても、多くのものに接してみたいと思うRAP MONSTERの考えが感じられる。

RAP MONSTER:でも、僕が色んな音楽を聞くためか、人々はそんな僕の好みにあまり共感しない。ハハ。

ジョングク:僕はRAP MONSTER兄さんがお勧めする曲だけ聞く!

RAP MONSTER:僕たちにとっては音楽を聞くこと自体がすべて勉強になるが、ある時は歌だけ聞いているのがとても不安になる。それで、「僕はラッパーだから、ラップを聞かなければならない」という考えになると、ラップを探して聞く。そして、気分がセンチメンタルになる日はキム・グァンソク先生の歌を探して聞いて心を癒す。そのうち、再び不安になると、海外の曲を探して聞いて「あ! これだ!」と思いながら聞く。

―つまり、RAP MONSTERはバランスを取るための努力を続けているとのことだ。それでは、他のメンバーはどんなことを考えているのか?

ジミン:最近はどうしたらより良い声を聞かせられるだろうかということばかり考えている。

―嬉しい話だ。防弾少年団はヒップホップグループだが、ボーカルのトーンも大好きだ。

ジミン:ウハハ、ありがとうございます!

―ところで、前に座っているジミンもそうだし、メンバー全員がかなり痩せたように見える。

ジミン:男らしい姿を見せたかった。

RAP MONSTER:(ジミンが) 自己管理に一番徹底している。

ジン:(ジミンは) 一日に一食だけ食べる!

ジミン:昔はそうだったが、今はもう上手く調節しているから、努力は少しだけしている。

ジミン:ジミンが1日に1食だけ食べるのを見て、それでは体調を崩すと心配して話したら、上手く調節して食べているから気にしなくていいと言われた。でもその後、ジョングクが1日1食を食べ始めるようになって、今回はジミンがジョングクにダイエットをそんな風にしたら体調を崩すと言っていた。ハハ。

―1日に1食しか食べないの?

ジョングク:僕はお昼ご飯だけ食べる。

ジミン:僕は朝とお昼の間に食べた。

ジン:僕はデビューする10ヶ月前から一日に鶏の胸肉を2枚だけ食べて耐えた。その後からは絶対食事を抜かない。それで、弟たちを引き止めようとするが、なかなか言うことを聞かない。自分が経験してみないと分からないことであるようだ。

V:デビューする前、メンバー全員に献立があった。例えば、ツナは油を全部取った後、サンドイッチを作って食べたりした。

RAP MONSTER:本当においしくなかった。

V:それで、僕とRAP MONSTER兄さんはどうすれば違うものを食べられるだろうと常に工夫した。

RAP MONSTER:どうすればバレずにコンビニに行ってくることができるかなと常に工夫した。ハハハ。でも、ジミンは一度もルールを破らなかった。ジミンはカメラに太く映るのが何よりも嫌だったからだ。人によって重要に考える優先順位は違うじゃないか。僕とVも食事の調節はしたが、他のメンバーたちが余りにも徹底にしていて僕たちは「あ……それでも、食べて生きるために頑張っているから、食べよう!」と思う方だ。実は、僕たちは振り付けだけでも運動量がものすごい多いので、少し多く食べても基本的に太らないのもある。

―ジミンは自分自身に厳しいタイプであるようだ。

RAP MONSTER:自分に厳しい。

ジミン:僕よりジョングクがもっと厳しい。ハハ。

RAP MONSTER:ジョングクは宇宙人だ!

ジミン:僕はある程度調節するが、ジョングクは「僕は今日体重を減らさなければならない」と思ったら一食も食べない。

RAP MONSTER:でも、他のメンバーが食べるのを見たら、「僕も食べよう」と話しながら食べる。スタークラフトをやったことはある?

―いや。どんな種族があるかぐらいだけ知っている。

RAP MONSTER:そのゲームでマリンがスチームパックを使うことがあるが、ジョングクがまさにそれだ。スチームパックを使うと、HP(Hit Point、体力) が全部なくなって一発で死ぬが、それを使っている間はとても強くて速くなる。ジョングクもそれを使うと、「(爆発するように) ウアアアア!」となるが、その次の日は「(疲れたように) ああ……」となる。

ジミン:例えが本当に面白い。ハハ。

RAP MONSTER:スチームパックを使っているジョングクは誰も邪魔できない。怖い。

―ジョングクはMnet「防弾少年団のアメリカンハッスルライフ」の撮影の時、早く大人になって運転もやりたいし、タトゥーも入れたいと話した。したいことが思い浮かんだらすぐに言う姿を見て欲張りだと感じた。

J-HOPE:タトゥーはたぶん後悔すると思う。

V:きっと後悔する!

J-HOPE:ハハ。それでも、欲はないよりはある方がいいと思う。

ジョングク:これからは(欲を)少し減らして、必要なものだけ選ぶつもりだ。今の状態は整理ができていないから、ハハ。

RAP MONSTER:スチームパックをたまにだけ使った方がいいと思う。毎日使っているように見えるからだ!(笑) 僕はジョングクと同じ部屋を使っているが、ジョングクは本当に変だ。一人で使う自分の1段ベットがあるが、それに服と帽子を並べておいて、結局自分のベッドで寝れずにマネージャー兄さんの部屋のベッドの横で寝ている。「どうしてこの部屋で寝ないの?」と聞くと、「兄さん、片付けるにはもう遅いです」と言う。ハハハ。

V:それがもう3ヶ月目ぐらいだ。

ジミン:僕が片付けを手伝うと言っても……。

V:ダメ! と言う。

RAP MONSTER:あえて嫌だと言う!

ジミン:はあ~見ているともどかしい。

RAP MONSTER:一番いいベッドを持っているのに使っていない! 見るたびにため息が出る。僕も本当に片付けしない方だが、ジョングクほどではない。

ジョングク:物はベッドの上に置いてあるから、移動には支障がない。

―本当? 何でもできて完璧に見えたのに! それでは、自分の長所と短所について話してみよう。

SUGA:音楽的にたくさん考える方だが、スタイルの固着が一番大きな短所だと思う。一つだけ熱心に研究するタイプだから、自分のカラーがよく出たら得になるが、一方では毒になることもある。個人的にはこの部分に対するコンプレックスがあるので、常に大きく変わろうと努力する。

RAP MONSTER:長所はとりあえず主張することで、短所はそれを最後まで主張できないということだ。最後まで言い張れば「そう、あの人は元々あんな人なんだ」と放っておくはずなのに、性格上多くのことを受け入れて聞きたいと思うからその意志が最後まで維持できない。いつも中間地点を探して、人の話を少し受け入れて変えるようになる。これが全体的に見る時はいいが、人々に大きな一発を投げるには致命的な弱点のような気がする。結局、人々を驚かせるのはバカだと思えるほど強い意地だと思うからだ。人の話を聞くようになると、他の人と似てきて平凡になってしまいそうな気がする。

ジミン:前向きに考えるのが長所で、短所は決断力が少し足りないことだ。「僕が正しい!」という考えが必要だが、どれが合っているかに対する区分が上手くできない。そして、少し小心な面があって衝撃を受けると長い間立ち直れない。一人で考えて、また一人ですねて唇が出る。ハハ。

―どんな状況で衝撃を受けるのか?

ジミン:僕が僕自身に失望する時だ。「僕はどうしてこんなに不足だろう」と一度思うようになったら、その考えに少し長い間とらわれてしまう方だ。

―そんな時、その考えから引き出してくれる人がいるのか?

ジミン:強烈な悪口を言われると、そこから簡単に出れる。もしくは、最初から再びやり直す方が一番いいような気もする。

SUGA:悪口は僕がよく言ってあげている。僕は衝撃療法に対する強い信頼がある人だ。

RAP MONSTER:兄さんは衝撃を与えるのではなく、人を投げてしまう傾向がある!(笑) 心肺蘇生術で衝撃だけ与えればいいのに!

SUGA:僕は負けず嫌いな性格で立ち直ったことが多いからだ。僕の性格上、悪口を言われると2つの反応を見せる。「あ、そう? じゃ、やらない」と「そう。君が悪口を言っただけに全部見せてやる」の2つだが、音楽をやる時は後者になる。僕は昔、「お前はダメだ」「お前はラップをしてはいけない人だ」など本当に悪口をたくさん言われた。でも、今はそんなことを全部気楽に話せる。そんな言葉を全部ひっくり返して、僕もできるということを証明しながらここまで来たからだ。結果で見せ続ければいいと思う。そしたら、考えが変わるからだ。

―自分で経験して、効果があると思ったから悪口を言っていたんだ。

SUGA:これは無条件に効果がある。もし悪い話を聞いた後、「あ、やらない」のような態度を見せる人は音楽を長く続けられると思わない。これはこっちの仕事では重要な部分だと思う。

ジミン:あのやり方がいいとは思わない……。

RAP MONSTER:性格の違いだ。あの方法が合う人もいれば、そうじゃない人もいる。僕の場合、まったく合わない! 僕はあんな衝撃を受けると、「あ、全部いらない」となって洞窟に入ってしまうだろう。

ジミン:僕もそうなると思う。

RAP MONSTER:いっそのこと、「Cheer Up!(元気を出せ)」と励ましてくれる方がいい。

ジン:僕の場合、ひどいことを言われても心にためておく性格ではない。「何だって?」と思って無視する。

ジョングク:僕も無視する。

ジミン:僕はあのやり方は本当に嫌いだ。どうしてあんなひどいことを言わなければならないのか理解できないから嫌いな方法だが、一方ではそんな悪口を言われたらやるようになってしまう……。だから、半分はありだと思う。

―J-HOPEはどうなのか?

J-HOPE:僕の長所はとても明るくて人々に近づくのが好きなタイプということだ。みんなと似ているような話になるが、僕も傷つくと心にためておく方だ。でも、人にはそんな姿を見せない。

RAP MONSTER:ジミンは傷ついたのが見えるが、J-HOPEはまったく見えない。

J-HOPE:それで、心の中でたまり続けて、それが一気に爆発すると取り返しがつかない。状況判断もできなくなる。

ジン:だから、J-HOPEを怒らせる人は本当に悪い人だ!

V、ジミン:そうだ!

ジョングク:僕は自分の不足している部分をよく知っているというのが長所だ。短所は先ほど少し話したが、やりたいことが多くて何かを「やろう!」と心の中でよく誓うことだ。でも、それが約2日で終わる。ハハ。やりたいことがあまりにも多くて、これをやったりあれをやったりしているうちに長続きしない。

―ハハ、末っ子の素敵な欲張りだと考えよう。ジンはひどいことを言われても心にあまりためておかないと話した。

ジン:ストレスを受けない。寝て起きたら、全部忘れる。もちろん当日はストレスをたくさん受けることもあるが、一日寝て起きたら何もなかったように全部忘れる。それで、短所もそれだ。熱心に練習したり、何かをやっても次の日になると忘れてしまう。

V:ウハハハハ。

ジン:ストレスを受けないのと同時に、積み重ねたものも水の泡になる。ハハハ。

―Vは?

V:僕はとりあえず試みることが多い。簡単に試みるだけに、ダメだと思ったらすぐ止めるタイプだ。試みてみたがとても難しいと思ったら、少し放っておく。難しいことも「僕がやってみる!」と挑戦して、「え……できない。分かった、ごめん」のようになる。

―それでは、サックスは?

ジミン:(拍手してながら) ハハハ。

V:サックスは嫌でも習った。あれ、どうやって知ったかな?(笑) RAP MONSTER兄さんにできることの幅を広げることで僕の魅力をよりアピールできると言われたが、それが本当に大変だった。色んなことを長くやるということは地道に積み重ねていかなければならないことだからだ。それでも、とりあえず挑戦はしてみる。

RAP MONSTER:こちら(RAP MONSTER、ジミン) は人生を少し難しく生きるタイプで、あちら(ジン、V) は少し簡単に生きるタイプだ。

ジン:簡単に生きていないです! 僕たちも大変です。ハハ。

RAP MONSTER:そんな意味ではなく、僕は一つを試みるには基本から知らなければならないと思って、ゲームをする時も攻略をすべて探して読む。経験値を積んだ後、どのようにクエストを解決しなければならないのかと考える。ハハ。でも、2人は……。

V:僕は違う!

RAP MONSTER:「とりあえず、やってみます! 兄さん、キャラクターはどれがいいですか?」と聞くタイプだ。簡単にアプローチして、簡単に挑戦する。たまにはそんな2人がすごく羨ましくなる時もある。

ジョングク:僕は中途半端なタイプだ。

V:でも、それがあまり長く続かないのが短所だ。

―それで、一番長続きしたのは?

V:サックスだ。ハハ。

RAP MONSTER:なんと3年間やった! ガールフレンドも3年間付き合うのは難しいのに!

V:3年間半だ。まあ、そうだ。

―それでも、防弾少年団は長くやり続くだろうから!

全員:ウハハハハハ。

RAP MONSTER:(茶目っ気あふれる声で) 3年まであまり残っていない。

ジン:1年10ヶ月残った。

V:試みてみたら本当によかった(笑)

RAP MONSTER:もう飽きているのではないんだろう? ハハハ。

―ハハハ。みんな本当に素直だ。実はヒップホップというジャンルは自分に素直になってこそできるジャンルだと思う。

RAP MONSTER:そうだ、そんなジャンルだ。

V:僕たちは本当に素直だ!

RAP MONSTER:僕はそうなろうと努力する方だ。僕自身は社会的にも、一人の人間としても、持っているポジションが多いと思うから、僕が100%素直になった時、それを人々や僕自身がどれほど耐えられるかについてもう一度考えるようになる。それで、少し悲しくもなる。

ジミン:騙すことができない。僕はすべて顔に出るからだ。ハハ。

ジョングク:僕も騙すことは……。

ジミン:(ジョングクは) 本当に素直な人だ! (ジョングクとVを指して)この2人は嫌いなことはきっぱりと言ってやらないタイプだ。

RAP MONSTER:ある意味、それが正解だと思う。

ジョングク:僕は最近、音楽的にも、個人的にも考えが少し多くなった。

RAP MONSTER:思春期が遅く来た。ハハ。

―18歳は非常に色んなことを考える時期である。そんな意味で、考えを整理するため、日記を書いているメンバーがいるか? 公式ブログに掲載される“防弾ログ”映像が自分の一日を振り返る日記形式ではあるが。

V:以前、ジミンが書いたことがある。

ジミン:その時、みんな本当にたくさん笑った。僕もその時、自分がどうしてそんなことをしたのか分からない。数ヶ月前だったが、ふと自分が何も考えずに暮らしているような気がした。練習するのはいいが、毎日同じ日常を送りながら「あ、なぜかバカになったような気がする」と思った。いつも話が上手くて考え深いRAP MONSTER兄さんを見て、「あ、僕も兄さんのようになりたい」と思って日記を書いてみた(笑) 一週間ぐらい続いたが、「え? 僕はなぜこんなことをしているんだろう?」と思って再び練習に集中した。今は日記のことを考える時間がない。ハハハ。

RAP MONSTER:ジン兄さんが日記を書いている!

ジン:書き始めてから2ヶ月ぐらい経った。最初は歌詞を上手く書くために始めたが、時間が経つにつれてだんだん面倒になって、今は重要なことがある時だけ書く。

SUGA:僕は日記というよりは、その瞬間浮かぶ感情や表現を書いておく。

V:I'm 腹立つ!

ジン:それはメモじゃないだろう!

全員:ハハハハハ。

―Vは非常に不思議な性格だ。でも、今回「Danger」や以前の「Boy In Luv」のステージでVは感情を極大化して爆発させる役割を果たしている。今の姿からは想像が上手くつかないほどだが、ステージに立った時、どんなことを考えているのか?

V:何も考えていない。とりあえず、どこであれメンバーたちと一緒に合わせなければならないから「やろう!」という考えしかない。

J-HOPE:本当に生まれつきの才能を持っている。

RAP MONSTER:何も考えているのではなく、ただ自分がやりたいようにやっている。

ジン:(Vを見ながら) 君は必ず周りにメンバーたちがいなければならないと思う。ハハ。

V:でも、以前はやりたいことをやろうとしたら、メンバー全員が僕を止めた。「We are bulletproof PT.2」の時、やりたいことがあった。「刃を研いてきただけに」の部分で、(左手のひらの上に右手を剣のように立てて切る動作をしながら) こんな動作をやろうと思ったが。

RAP MONSTER:それは悪口を言っているように見えるからじゃん! ハハ。

V:かっこよくないと言われてやらなかった。

SUGA:自主的にフィルタリングできるメンバーが(Vに) 現実的に話す。

RAP MONSTER:僕たちが少しだけ整えてあげると、Vはすごく素敵なことができる。ハハ。

―Vとジミンは95年生まれの同い年だが、性格はかなり違うと思う。それでは、ジミンに友達Vとは?

全員:ハハハハハ。

ジミン:一日時間がほしい。考えを整理する必要だ。ハハハ。

―ハハハ、一日も必要なのか! それでは、違う質問もしたい。ジミンも相当なダンスの実力を持ったメンバーだ。Mnet「防弾少年団のアメリカンハッスルライフ」でダンスバトルを行った時、相手のダンサーに「音楽を聞かない」と話したが、その言葉での音楽を“聞く”というのはどういうことなのか?

SUGA:ダンスは音楽を身体で表現することだから、ジミンが話した“聞く”という言葉は音楽を上手く表現するかどうかの意味だったと思う。

ジミン:僕はダンスがそんなに上手くないし、かなり恥ずかしがる方だが、楽しもうとしている。へへ。ダンスを学ぶ時、先生がいつも「音楽を聞かなければならない」と話した。第1も、2も、3も重要なのは音楽だと話した。でも、相手は楽しもうとするよりも、何かを見せたくてたまらない人のように見えた。その姿がとても面白くないように見えてそんな話をした。

V:その人は音楽を聞かずにタンブリングをやったりした! 放送ではジミンが踊る姿があまり出なかった。相手はただ遊んだだけで、ジミンは音楽に合わせてちゃんと踊ったのに少し短く編集された。放送だけ見れば、ジミンが約2秒間だけ踊って優勝した。ハハ。

J-HOPE:現場では本当に面白かった!

―今日会ってみたら、不足している部分はお互いに満たして、上手な部分は一緒に分け合って頑張ろうとするグループに見える。こんな防弾少年団が今後もっと見せたい姿は?

SUGA:今はパフォーマンスにより力を入れているが、最も重要な音楽そのものに集中して音楽的な姿をもっと見せたいと思う。そして、僕たちは“少年団”だからみんなが僕たちの成長をすごく大事に思っているだけに、「防弾少年団は出るたびに変わる。上手くなる」と考えるように成長したい。死ぬ時まで成長する姿を見せたいと思っている。

RAP MONSTER:人々の胸にぐっと来るグループになりたい。どこに行っても音楽は流れて、どこにでも歌手が歌って踊る姿は見れるが、実際は目が行って耳を傾けるようになる歌手はあまり多くない。たったの数秒でも人々の胸に触れる歌とダンスを見せたい。それで、人々の記憶に長い間残りたい。

―最後に、今年のクリスマスにも「ありふれたアイドルのクリスマス」を継ぐ歌が再び出る予定なのか?

RAP MONSTER:ちょっと待て! 最近、秋夕(チュソク:日本のお盆に当たる祭日) の話をしたばかりなのに、突然クリスマスに話が変わって本当に変な気分がする。もう、キャロルの新曲はやめよう。ハハ。その頃は年末のステージを準備していると思う。「今年、頑張った」のような意味だから、そのステージには必ず立ちたい。そのためには本当に熱心に活動しなければならないと思う(笑)

記者 : イ・ジョンファ、写真 : ク・ヘジョン、翻訳 : ナ・ウンジョン