「愛のタリオ」チョン・ウソンを脱がせた力とは何だったのか

OSEN |

写真=「愛のタリオ」ポスター
俳優チョン・ウソンが“19禁シム・ハッキュ”に扮し、体を張った演技を披露した。

チョン・ウソン主演の映画「愛のタリオ」(監督:イム・ピルソン)が23日、ソウルCGV往十里(ワンシムニ)店でマスコミ向け試写会を開き、そのベールを脱いだ。「愛のタリオ」は古典「沈清伝(シムチョンジョン)」をモチーフにした映画で、ストーリーと設定、キャラクターは現代的に再アレンジされた。何より昨年「監視者たち」、今年「神の一手」などを連続的に成功させたチョン・ウソンがデビュー20年で初めて露出や父性愛の演技、視覚障害者の演技に挑戦した姿を見ることができることで期待が高まり、話題になっている。

公開された「愛のタリオ」は結局愛に関する映画だ。本能的に女を翻弄する男と自身の人生を大きく揺るがしたこの男に酷い愛憎を見せる一人の女の姿で愛には一つの色だけが存在するわけではないこと、澄んだり濁ったりする様々な色が混在することを見せてくれる。

誰もが知っている古典「沈清伝」が現代的に再アレンジされる過程でペンドクの存在が中心になり、シム・ハッキュも女や酒、ギャンブル(一気にはまることがタブー視される)中毒となり、破滅に至る人物に生まれ変わった。

このようなシム・ハッキュに扮したチョン・ウソンは今回の映画でデビュー後初めて19禁のベッドシーンに挑戦し、服を一枚も身につけていない全裸の演技を繰り広げた。チョン・ウソンはシナリオを興味深く読んだが、「これはやってはいけないだろう」と思ったという。しかし、結局台本の力に導かれ心を変えたという。

チョン・ウソンはこの映画で俳優として“もっと年を取る前に”できることをした。非常に大胆な映画だが、見た後にはベッドシーンより人物の表情が記憶に残る。

目がほとんど見えないハッキュと違うことを考えるドギの挑発的なセックスシーンは、その行動よりもハッキュの唸るようで喜悦を覚えるような光る視覚障害者の演技がさらに記憶に残る。

愛しながら感じるあらゆる感情の形が繰り広げられ、ハッキュのキャラクターも激しくなる。リズムが遅く、余白のある映画であるにもかかわらず、人物の感情は暴走し、肉体は本能で爆発する。

以前19禁ラブストーリーで注目された映画「人間中毒」の主人公ソン・スンホンが拒否できない運命的な愛の前で崇高に、そして華やかに彫刻のような体をアピールしたなら、「愛のタリオ」のチョン・ウソンも優れたボディを披露するが、凄絶な羞恥心を感じさせる。

ここに欲望に突き進み目がくらんでいく多少分別がなく利己的な父親だなんて。無責任とエゴで暴走する芸術家の気質を持った男が、その欲望の代価を払って大きな人生の旅を経験するこの話を、チョン・ウソンがしない理由はなかったと思われる。

欲望を追って奈落の底に落ちるが、一時も上品さを失わないオムファタール(魔性の男)ハッキュと純粋な乙女から執着深い悪女へと変わっていくドギの姿は不気味ながらも優雅だ。

演出を担当したイム・ピルソン監督はこの映画について「『沈清伝』そのものが親孝行を話す倫理的ファンタジーだと思う。映画が目指すストーリーは反対だ。しかし、それにもかかわらず、欲望の代価についての話、倫理的な結末を提案したと思う」と伝えた。韓国で10月2日にR19指定で公開される。

記者 : チェ・ナヨン