「秘密の扉」本日(22日)放送スタート!時代劇シンドロームを再現できるのか

OSEN |

SBS新月火ドラマ「秘密の扉」(脚本:ユン・ソンジュ、演出:キム・ヒョンシク)が22日からスタートする。ハン・ソッキュとイ・ジェフンの共演、思悼世子(サドセジャ)に対する再評価などで注目されている「秘密の扉」の観戦ポイントを紹介する。

ハン・ソッキュ&イ・ジェフン、今回は親子関係に

SBS「根の深い木」(2011)で世宗(セジョン)王役で人気を博したハン・ソッキュと、7月の除隊後にドラマで復帰したイ・ジェフン。この二人だけでも「秘密の扉」はキャスティング段階から話題を集めた。また、映画「パパロッティ」(2012)で師匠と弟子として共演しており、今回は愛憎の親子役で共演する。

ハン・ソッキュは劇中で英祖(ヨンジョ)役を、イ・ジェフンは英祖の息子である世子イ・ソン役を演じる。英祖は強力な王権を志向する王で、イ・ソンは公平な世界を夢見る人物として描かれる予定だ。歴史によると、イ・ソンは父によって米櫃の中に閉じ込められて死を迎える。異なる価値観で激しく対立する二人の緊張感や、これをリアルに描く二人の俳優のケミストリー(俳優同士の相性)が期待される。

再評価される思悼世子、歴史歪曲の論争は?

これまで思悼世子は複数の作品で父の過度な期待により壊れていった人物で、息子を愛した父が描かれた。「秘密の扉」では父の英祖とは違って民が平等であることを希望していた自由奔放な人物として描かれる。制作陣によると「時代の大義を選択した」「死を覚悟して狂気的な魔女狩りにブレーキを掛けた」人物だという。

一部では早くから思悼世子に対しる過度な美化という声もあがっている。その背景として、むやみに宮女を殺し女僧を宮中に入れるなど乱暴や狂態を演じたという記録を上げている。善良なばかりの人物として描くには無理があるという指摘だ。SBS「チャン・オクチョン」(2013)、MBC「奇皇后」などが歴史歪曲の論争を起こした。

絶対王者のいない月火ドラマ、ダークホースになるのか

「秘密の扉」は対戦表が良いほうだ。一時、月火ドラマは絶対王者のいない春秋戦国時代だった。前作の「誘惑」は視聴率は高くなかったが話題性が高いKBS 2TV「恋愛の発見」と、視聴率は1位だったが10%前半のMBC「夜警日誌」と争い、視聴率2位を記録した。

何より「秘密の扉」は視聴率の成否を決める中高年層が好むジャンルと題材というメリットがある。「夜警日誌」も時代劇だが「秘密の扉」で取り扱う題材が中高年層にはより慣れている。KBS 1TV「鄭道傳(チョン・ドジョン)」の終了以来静かになった時代劇にもう一度ブームを巻き起こすことができるのか注目される。

記者 : キム・ユンジ