【SUPER JUNIOR解剖学】7thアルバム「MAMACITA」のトラックリストを探求 ― Vol.1

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写真提供=SMエンターテインメント

SUPER JUNIORが7thフルアルバム「MAMACITA(ママシータ・アヤヤ)」で2年ぶりにカムバックした。SUPER JUNIORはカムバックと同時にアジアチャートとビルボードワールドアルバムチャートで好成績を記録した。さらに、18日にはMBC MUSIC「SHOW CHAMPION」で2週連続の1位を獲得し、韓国内外のトップクラスのアイドルであるということを証明している。

今回の「MAMACITA」はイトゥクとヒチョルの軍除隊後初めてリリースするアルバムであるため、さらに意味深い。メンバーたちは「MAMACITA」のフォントや色についても意見を提示するほど、アルバム作業に心血を注いだ。7thフルアルバム「MAMACITA」はいつよりもSUPER JUNIORの努力が詰まったアルバムである。

01. 「MAMACITA(ママシータ・アヤヤ)」

タイトル曲「MAMACITA」はインドのパーカッションのリズムをベースにしたアーバンニュージャックスウィングジャンルの曲だ。この曲は一度聞いたら「Hey MAMACITA YaYaYaYaYa」という一小節が頭にすぐ残るほど、中毒性が強い。特にステージで披露する「YaYaYaYaYa」のパートは、片手で頭を打つ簡単な動作で表現しており、中毒性が倍になる。「MAMACITA」はSUPER JUNIOR独特のファンキージャンルではないということや、ダンスブレイクパートがなく歌とラップだけで構成されているという点が、従来のSUPER JUNIORのタイトル曲と違う。そのため、デビュー10年目のSUPER JUNIORの実験精神を伺うことができる。また、SUPER JUNIORの存在を確認する細かな面白さもある。「“カンイン”に(“強く”という意) 守ってきた僕たちです」「“シウォン”(“明快”という意) に解決しましたか?」などメンバーたちの名前を使ったセンスのある歌詞が際立つ。

02. 「Midnight Blues」

R&Bソウル曲「Midnight Blues」は、ミッドナイトブルースというタイトルで分かるように夜の寂しい雰囲気が感じられる曲だ。悲しい感性が曲を支配している。SUPER JUNIORは全体的に力を抜いて自然に歌を歌っており、特に落ち着いたソンミンの感覚的な低音が引き立つ。また、タイトル曲で主にラップを担当するシンドンの雰囲気のある声を聞くことができる。

03. 「白昼夢(Evanesce)」

「白昼夢」は愛を白昼夢に比喩した感性溢れる曲だ。ダンス曲だが、バラードを聞くような感じを与えてくれる。リフレインをただ強く歌うのではなく、裏声を絶妙に混ぜて歌うのが印象的だ。

04. 「愛が止まらないように(Raining Spell for Love)」

SUPER JUNIORの以前のアルバムの収録曲を見ると、タイトルが“愛が”で始まる曲が多い。そして、その全曲とも良い評価を受けている。この曲もSUPER JUNIORを信じて聞くことのできる“愛が”シリーズという評価を受けている。雨の中を一人で歩くような寂しさと悲しみが感じられ、雨の日に聞くとより良い曲だ。SUPER JUNIORのメンバーの中で声がハスキーな方であるカンインの声が曲の雰囲気とよく似合う。

05. 「Shirt」

ドンヘが作詞作曲に参加した曲で、音楽番組でステージを披露したことがある。曲のリズムが軽快で、「Shirt!」と短く叫んで楽しい感じを極大化させる。歌詞も面白い。曲の後半の「さあ、ここに列を作って並ぼう」という部分では楽しい雰囲気が絶頂に達する。

06. 「THIS IS LOVE」

「THIS IS LOVE」は先月28日に行われたSUPER JUNIORのカムバック記者会見でシウォンがお勧めした収録曲だ。ドンヘとソンミンの軽快な声で始まるこの曲は、気楽な感じを与える。歌とラップ、そしてナレーションが調和を成して楽しく聞ける曲だ。

07. 「Let's Dance」

タイトルからも分かるように、「Let's Dance」はダンス曲だ。短調な曲だが、楽しいリズムと励ます歌詞で構成されている。憂鬱な日に聞くと、気分を晴らしてくれる曲としてお勧めする。声の組み合わせの良いメンバーたちが一小節ずつ歌う部分は曲に躍動感を与える。

08. 「Mid-Season」

現在公益勤務中であるイェソンが事前に参加したと知られて注目を集めた曲だ。この曲はタイトルのように曲自体が変化を見せる特徴がある。軽快さと寂しさが共存する曲で、曲の雰囲気が何度も変わる。始まりの部分は軽快な足取りを連想させるが、声が登場してからは寂しい感じの短調に変わる変化を見せる。その後も明るい感じと寂しい感じが交代を続け、頻繁に変わる季節の変わり目のような感情が表現されている。

09. 「Too Many Beautiful Girls」

少年に戻ったSUPER JUNIORに会える曲だ。曲を聞いていると、軽快な学生時代を描く映画のワンシーンが思い浮かぶ。SUPER JUNIOR特有の明るいエネルギーを感じることもできる。特にSUPER JUNIORは美声のメンバーが多いグループなので、この曲とファンタスティックな調和を見せる。

10. 「Islands」

SUPER JUNIORの全く異なる姿を見たい人にお勧めする曲だ。この曲はピアノの伴奏で始まる定番のバラードで、感性的なボーカルが際立つ。歌詞がロマンチックなので、目を閉じて聞くとより美しく感じる。SUPER JUNIORのボーカルたちの繊細な感情表現と爆発的な歌唱力を一度に経験できる曲だ。

<TEN COMMENTS>

SUPER JUNIORは10人を超えるメンバーが歌を歌うため、下手したら歌が散漫に感じる危険性がある。しかし、メンバーたちの声が全体的に美声なので、一緒に歌を歌った時、統一性が感じられる。さらに、10年という歳月はメンバーたちがより上手く調和できるようになった秘訣だ。今回の7thフルアルバムではボーカルライン以外のメンバーの隠された歌の実力を鑑賞できるという点がポイントである。前作に比べて感性的で気楽に聞ける曲が多く収録された。2年間待ちに待ったフルアルバムであるだけに、タイトル曲だけでなく、収録曲にも力を入れた。

記者 : パク・スジョン、翻訳 : ナ・ウンジョン