Vol.3 ― 放送終了「大丈夫、愛だ」EXO ディオ、俳優ド・ギョンスとして踏み出した“偉大な一歩”

OSEN |

※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=「大丈夫、愛だ」放送画面キャプチャー
アイドルグループEXOのメンバーディオ(本名:ド・ギョンス)が役者ド・ギョンスとして成功裏に一歩を踏み出した。ディオは多くない出演分量の中でも存在感をアピールし、視聴者に深い印象を残した。

11日の午後放送されたSBS水木ドラマ「大丈夫、愛だ」(脚本:ノ・ヒギョン、演出:キム・ギュテ)の最終回では、自身の幻視のハン・ガンウ(ディオ)を手放すチャン・ジェヨル(チョ・インソン)の姿が描かれた。

ガンウは傷だらけの裸足を洗い、新しい靴を履かせてくれたジェヨルに「先生、僕、これから来たらだめですか?」と悲しそうに聞いた。ジェヨルはそのようなガンウに「ありがとう、ガンウ。君に会って分かったよ。僕が強がっても、義父の暴力が、兄の暴力が本当に怖かったんだと。母さんが殴られるのを見ながらも、何も出来ない自身が本当に嫌いだったんだと。裸足で野原に逃げた時に泣いてはいなかったけど、僕は本当に怖かったんだと」と話しながら自身のトラウマに気づいた。

これにガンウは「全部過ぎたことです」とジェヨルを慰めた。続いて「これからは、僕が来ても知らないふりをしてください先生。それでも、ふと僕が見たい時は鏡を見てください。先生が僕だから」と話した。

2人は抱き合ってからお互いを見つめ、もう一人の自身に別れの挨拶をした。幻視のガンウが消え、窓に映った自身の姿を見ながらジェヨルはまた涙を流した。

ドラマの序盤でディオは、有名作家に憧れる作家志望生で高校生の役割を無難に演じ、ドラマのスパイスの役割を見事に果たした。しかし、ハン・ガンウがチャン・ジェヨルのもうひとつの自我という事実が暴かれ、ドラマの展開において中核となる人物に浮上した。

珍しい設定であるだけに、キャラクターが宙に浮いてしまう可能性もある状況の中、ディオはハン・ガンウを繊細に表現することでドラマに自然に溶け込んだ。ストーリーが展開されるにつれさらに安定した演技力は、ドラマの後半で力を発揮した。ガンウが幻視であることに気づき手放そうとするジェヨルに向かって「僕を知らないふりをしないでください先生」と話すディオは、ハン・ガンウそのものだった。

今回のドラマで演技に初めて挑戦したディオは、ハン・ガンウのキャラクターを完璧に演じ俳優としての可能性を確実に見せた。EXOのディオだけでなく、俳優のド・ギョンスとしてのこれからの活躍を期待したい。

記者 : ヤン・ジソン