パク・ジェボム、アイドルとしてのデビューからレーベルの設立まで…彼の止まらない進化(総合)

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写真=イ・ソンファ
2008年、アイドルグループ2PMのリーダーとして芸能界にデビューした。チーム内で独歩的な立場を固めたが、わずか2年ほどでグループから脱退した。そして、B-Boy活動に夢中になった。アイドル出身メンバーの異例の歩みだった。2010年からソロ歌手に転向し、2013年にはヒップホップミュージシャンを集めてレーベルAOMGを設立した。歌手パク・ジェボムは止まらず進化している。

2日午後、ソウルロッテカードアートセンターでパク・ジェボムの2ndフルアルバム「EVOLUTION」の発売を記念する記者会見およびショーケースが行われた。2年6ヶ月ぶりにフルアルバムでカムバックしたパク・ジェボムは全体のプロデューサーを務め、音楽的に成長した姿をアピールした。

ステージに立ったパク・ジェボムは「久々にアルバムで挨拶することになった。関心を示してくれて感謝する」とし「今回のアルバムには『EVOLUTION』という意味を盛り込んだ。以前の曲に比べて進化し、発展したという意味だ」と説明した。

今回のアルバムを通じて発信したかったテーマについて聞くと、パク・ジェボムは「僕は長く音楽をしてきた人ではない。わずか3年目だ。正直以前は自分が知っている単語を全て集めて歌詞を書いた。作詞と作曲を習ったことがなく、自分の勘に頼った」と振り返った後、「今回は自分の音楽を広めたい。今回のアルバムを通じて僕の物語を人々に知らせ、ヒップホップとR&Bのアーティストとして認めてもらいたい」と付け加えた。

「能力も実力も足りなかったが、情熱で音楽をやってきた」

自主制作をしているパク・ジェボムは「正直、以前は表現力や実力が足りなかったと思う。それでうまくいかなかった。今も完璧じゃないけど、当時は発音も十分ではなかった。2~3年前の音楽を聴くと発音が良くない。自分が書いた歌詞もぎこちなかった」と自評した。

パク・ジェボムは「他のアーティストの長所を真似しようとしている。成長するためにはそれが必要だと思う」とし、「今回のタイトル曲『So Good』にはポイントとなる振り付けがない。全体的な雰囲気はマイケル・ジャクソンを参考にした。ステップを変更し、今時のスタイルに合わせた」と紹介した。

パク・ジェボムは「音楽はもちろん、振り付けとファッションまですべてのことを自分で決める。反応がない時もあるけど、その時は『僕、感がないんだ』と思う。そういう時はメンタル崩壊に陥ってしまう」と笑った。

しかし、パク・ジェボムは自信を持って音楽を続けた。その結果、好評を得始めた。その理由についてパク・ジェボムは「正直、最初は下手だった。昔の歌を聴くとものすごく足りないと思う。ヒップホップやR&Bの実力は足りなかったけど、僕の情熱とかっこよくやっている姿を見て認めてくれたと思う。引き続き成長しているような気がする」と満足を示した。

「家族のようなレーベルのメンバーたち…ずっとかっこよく音楽をやっていきたい」

今回のアルバムに計17曲を収録したパク・ジェボムは全曲の作曲、作詞に参加した。パク・ジェボムは自身がリードするレーベルAMOG所属のSimon D、GRAY、LOCO、ラド、Swingsなどのサポートを受けてアルバムの完成度を高めた。

AOMGの設立についてパク・ジェボムは「最初は面白くやってみようと思って始めた。あまり有名じゃない人々を知らせたかった。短い間にうまくいったのですごく嬉しい。Simon D兄さんをはじめ、多くのメンバーたちと共にすることができていいと思う」と笑った。また「僕たちがかっこいい音楽をしながらどこまで行けるかを見守ってほしい。僕たちの意志を盛り込んでかっこよく、面白くやってみようと思う。他のレーベルと違って家族のような雰囲気を続けたい」という望みを伝えた。

レーベルAMOGの首長を務めているパク・ジェボムは「正直ソロ活動と並行するのは大変だ。ソロの時は楽だったが、今は自分がすべてのことを決めなければならないので難しい」とし「すべてのことが僕の責任だ。今は面倒を見なければならない人もできたし、そばにいる友人がうまくいくようにサポートしなければならないというプレッシャーもある。それで少し大変だ」と本音を打ち明けた。

それで「今回のアルバムを作る過程でストレスが多かった。もともとストレスをあまり受けないタイプだが、ストレスが多すぎて今回初めてよく眠れなかった」と付け加えた。

「僕の人生自体がヒップホップ、実力を見せる」

2PMのメンバーとしてデビューしたパク・ジェボムは2009年、グループ活動を中断した。その後、パク・ジェボムはB-Boyとソロ歌手を並行しながら以前とは180度異なる本人だけの道を歩いている。

自身に対する周りのアーティストからの好評についてパク・ジェボムは「ありがたいと思っている。僕が望んだことだ」と話を始めた後、「僕は幼い頃からプロのようにラップをしたわけではない。でもいつもヒップホップとR&Bを聴いてきた」と紹介した。

パク・ジェボムは「僕の人生自体がヒップホップだった。ところがそのような部分が知られなくてもどかしかった。僕の本当の姿ではなく、アイドル出身であることや過去の事件だけで僕を見るのでもどかしいと思った」とし「自分がこんな音楽をする人だということ、実力を持っているということを見せたかった」と話した。

2ndフルアルバムに対してパク・ジェボムは「これまで自主制作を続けてきた。うまくいったことがない」と笑いながら「僕にはアーティスト的なこだわりがある。思わずできたみたい。気に入らないことや物足りないことが嫌い。気難しい何かがある」と率直に告白した。

また「反応がよくなくてもまず自分が満足しなければならない。自分にとって一番うまくできることをやった時にステージの上でもうまくできると思う」とし「もちろんアルバムで商売をしなければならないが、商売する目的でアルバムを作ったわけではない」と自分だけの確固たる音楽の色を表した。

パク・ジェボムの新しいタイトル曲「So Good」は賑やかなテンポのダンス曲で、マイケル・ジャクソンにインスピレーションを受けて作ったものと知られた。パク・ジェボム特有のウィット感溢れる歌詞と中毒性の強いサビで構成された。

この日、パク・ジェボムはファンを招待してタイトル曲「So Good」の初ステージと、以前発表した曲のうち今回のアルバムに収録した「JOAH」「ナナ」のステージを披露する。

記者 : キム・イェナ