韓国を越えて海外でも印象的な活躍を繰り広げて注目を浴びた。誰かは世界的な映画撮影を終えた直後の休息中であり、誰かはワールドツアーで忙しいスケジュールをこなしていた。韓流スターの華やかな歩みだった。そんなスターが、一夜にして猥褻な話をしたという理由で50億ウォン(約5億1500万円)を要求する恐喝に悩み、警察に告訴状を提出した。もう一人のスターは恋人を暴行した疑いで告訴された。

俳優イ・ビョンホンは今月1日、20代の女性二人に自身の姿を捉えた映像を流すという脅迫を受けた事実が公開された。同映像にはイ・ビョンホンが女性たちとお酒を飲み、猥褻な話をしている場面が盛り込まれているという。同映像を流さないという条件で、イ・ビョンホンに50億ウォンを要求した。

結局イ・ビョンホンは所属事務所にこのような状況を伝え、江南(カンナム)警察署に同女性らを告訴した。イ・ビョンホンを脅迫したのはガールズグループGLAMのダヒとモデルとして活動しているイさんと知られ、衝撃を与えた。イ・ビョンホン側は「芸能人がとんでもない要求や脅迫に悩まされるのはよくあることだが、今回の件は違うと思い、直ちに所属事務所に同事実を伝え、即時に通報した」と事件の経緯を明かした。

今回の事件の場合、イ・ビョンホンはもちろん被害者である。しかし、事件を見る世論の関心はイ・ビョンホンが受けた脅迫ではなく、イ・ビョンホンが発したという猥褻な話に移った。さらに女優イ・ミンジョンと結婚1周年を迎えたイ・ビョンホンが20代序盤の女性たちと内密な場所で会っていたという事実は相当なイメージの打撃であった。

江南警察署側はイ・ビョンホンを脅迫した二人の女性を恐喝未遂の疑いで検挙し、調査中だ。これについてイ・ビョンホンの所属事務所側は「捜査が進行中なので、終わった後に具体的な部分を検討する。まだ善処に関する計画はない」と公式にコメントした。

一方、SS501のリーダーキム・ヒョンジュンは恋人のAさんを暴行した疑いで2日午後9時頃、ソウル松坡(ソンパ)警察署に自ら出頭した。キム・ヒョンジュンは8月22日に恋人のAさんに告訴されてから12日間たって姿を現した。

マネージャーと弁護士と同行したキム・ヒョンジュンは、現場に集まった取材陣に向かって「申し訳ない。誠実に調査に臨む」という言葉を残し、急いで警察署の調査室に向かった。担当の刑事課長はキム・ヒョンジュンの今後について「徹夜で捜査が行われる予定だ。告訴人の主張について調べる予定」と伝えた。

キム・ヒョンジュンの恋人として知られたAさんは2012年から交際をはじめ、5月末から2ヶ月間、3回以上暴行を受けたと主張している。しかし、キム・ヒョンジュンは所属事務所を通じて交際時期や常習的な暴行については認めておらず、一度の暴行だけを認めている。

Aさんはキム・ヒョンジュンの主張について詳しく反論した。自身が暴行を受けた証拠として肩や腕、鎖骨周囲、ふくらはぎなどに濃い痣の痕が見られる写真をメディアに公開した。Aさんは左側の肩の関節の捻挫及び挫傷をはじめ、単発性打撲症などの診断を受けた。圧痛及び痣の所見が見られるという医師の診断書も添付した。

キム・ヒョンジュンはデビュー以来、美しいビジュアルで明るく純粋なイメージで活動してきた。このおかげで韓国はもちろん、海外のファンの心を掴むことにも成功した。しかし、実際キム・ヒョンジュンは恋人を暴行し、直ちにその過ちを認めることもなかった。そして海外ツアーだけに集中した。

恋人に告訴された事実が公開されると、キム・ヒョンジュンは「自粛する」という公式コメントを出した。同時に予定されていた海外のスケジュールは行った。8月23日にはタイに、29日には中国に出国した。暴行の疑いを受けている被告訴人の立場でワールドツアーを強行したのだ。キム・ヒョンジュンは現在、ペルーや日本、中国でのコンサートを控えている。